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~プロローグ~

~プロローグ~


 ももちゃんが退学し、また、今回の件の責任を取って黄色の髪の女の子が居なくなったらしい。


 この二人の退学はひっそりと行われた。誰にも告知されることなくだ。知っていればちゃんとももちゃんに挨拶したかったな。


 リムバにはちゃんと対応するように依頼をした。特に車いす生活になるももちゃんが困らないように街の中の段差を減らすようにと言ったのだ。


 なぜ、そう伝えたかというと、私自身なぜか、幽閉?されたいた時に眠っていたみたいなんだけれど、起きたら体力がすごく落ちていて1日だけ車いす生活をしたんだよね。


 もうね、ちょっとした段差がまじで怖いのよ。それに後ろを押す人が何も考えていない人とかだと、前に転がり落ちるんじゃないかと思った。


 だから、その経験談をこと細かくリムバに送ったんだよね。後はカージェス領には工作とかする人多いからなんとかうまい事してくれるでしょ。


 本当になんとかしてよね。ももちゃんの親御さんたちは私に責任はないって言ってくれたけれど、娘が失明し、車いす生活になるんだもの。誰かを恨みたくなるに決まっている。だから、できるだけもてなしてよね。


 リムバたちを信じよう。ま、丸投げですけれどね。私には無理だもの。



 なぜなら、今の私はかなり焦っているからです。もうね、目の前に危機が迫っているんです。

ここ数日色んなことがあったからきれいに忘れていたのだ。


 そう、聖ブブロ王国のジャミラ・フォン・ブブロ王女のお茶会をぶっちしちゃったんですよね。


 というわけで、ゲストハウスに戻ってきた私は速攻で謝罪の手紙をジャミラ王女に送りました。うん、なんかジャミラって人何か怖い雰囲気がかなりしているんだよね。


 手紙は速攻で持って行ってもらいました。持って行ったのは侍女のうち幼い方のラピスに持って行ってもらった。リズは話すことができないらしいんだよね。


 ってか、侍女がそれでいいのかしら?私は困らないけれどね。


 そう思っていたら、ムネリが部屋にやってきた。


「イスファン・ドゥ・ミルザ様が起こしになられておりますがいかがいたしましょうか?追い返します?」


 ちょっと待って。なぜ他国の王子を追い返そうとする。というか、あれか。男だからか。というか、ムネリの視線は私の太ももにいつだってロックオンしている。


「いえいえ、応接室に通してください。リズ。悪いけれどお茶の用意をお願いします」


 ただ、鏡で見た自分の顔はかなり疲れてひどい有様だった。とりあえず、顔を洗って気合い入れますか。



 というわけで久しぶりにあったイスファだが、顔がボコボコになっていた。殴られて頬は腫れ、唇は割れていて血がにじんでいた。右目の上は腫れあがっていた。


「イスファ!それどうしたの?誰にやられたの?まさか私がお茶会に行かなかったから、ジャミラ王女がやったの!ちょっと、今から殴り込みにいくわ!」


 事故とかじゃない。この怪我は暴力によるものだ。目には目を、歯には歯を。暴力には暴力をだ。


「ちょ、待って。待って。エリー。これは違うんだ。相手はジャミラ王女じゃないから」


「じゃあ、誰?そいつを教えて。イスファと同じくらい、いいえ、その倍、いや、3倍は痛めつけてあげるんだから」


 あのかわいいイスファの顔がぼこぼこになっているのだ。


「これは、その僕の国というか、家族というか、僕個人の問題なんだ。それで、エリーって理事長と懇意にしているよね?理事長を紹介してほしいんだ」


 へ?まさかイスファって年上好みなの?


「まさか、大人の色気が・・・イスファはああいうのがタイプなのね」

「ち、違う。僕のタイプは、違うから。回復魔法を得意としている人を紹介してもらいたいから」


 よかった。半ズボンが似合うかわいいイスファが妙齢の女性と一緒にいるの想像するとすごく犯罪臭がすると思っていたのだ。


「そうなのね。ちょっと今侍女が外に出ているので戻って来たら手紙を理事長に届ける様に伝えるわ。手紙を書いている間少しお茶を楽しんで頂戴」


 そう言いながら、唇が切れているから痛いだろうなと思った。ムネリがお茶を入れ変え、飲みこみ口が伸びている病気の時に出してくれるものを用意していた。


 湯気も出ていないから温度もぬるい感じなのだろう。手紙を書き終えた時にラピスが戻ってきた。


 ジャミラ王女からの手紙を持っていたので、なんだか億劫な気分だけれど手紙を受けとった。


「ラピス。戻ってきてすぐで申し訳ないけれど、中央学園の理事長にこの手紙を届けて欲しいの」


 そう言うとラピスは嫌な顔をせずに手紙を受けとり出て行った。ちょっとはゆっくりしたいのかなって思ったのだけれどよかったのかしら。


 その間にジャミラ王女からの手紙に目を通す。



 とりあえず、怒っていないらしい。よかった。それと、近いうちに庭園でお茶会をしましょうとあった。


 いや、別に私はしたくないんですけれどね。でも、この聖ブブロ王国とは懇意にしておく方がいいんだよね。


 回復魔法は教会でも受けられるけれど、やっぱり高いし。

 仲良くなったらお友達価格で治してくれそうじゃん。まあ、そこまで仲良くなれる自信はないけれど。


 ってか、どうしてイスファは教会に行かないのだろう?王子なんだしお金あるよね。


「ねえ、イスファはどうして教会で治してもらわないの?」

「・・・あまり大事にしたくないんだ」

「じゃあ、事情を教えてよ」


 そう、私はその事情を知るべきではなかったのかもしれない。


 失敗したと思った。


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