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~新しい従者について話してみましょう~

~新しい従者について話してみましょう~


 ムネリという人物を紹介してもらった時、ジェムスに「この人本当に大丈夫なの?」と返してしまった。


 ジェムスと苦笑いをしていた。


「ちょっとフェチがあると思っていたが・・・どうしますか?能力だけは確かです」


 ジェムスにそう言われた。ムネリはふわっとしたウェーブがかかった緑色の髪を短く刈り上げており、目鼻立ちもはっきりしている美男子。


 見た目だけなら多くの女性が恋に落ちるくらいの顔立ちをした20代半ばの男性だ。


「その太もも。最高です。そのむちっと感。完璧です。おお、最高。このニーソを履いてください。いえ、私を踏んでください!」


 そう言って美男子が私の前に寝転がった。仰向けで。ってか、スカートだからパンツ見えちゃうじゃない。


 そう思っていたらズボン、皮鎧を着ているミューズが無言でムネリを踏んだ。


「違う。こんな筋肉質な足は望んでいない。そのむちっとして筋肉量のない幼女の足で踏まれたいのだ。できれば素足が希望。踏んでいただければ死ぬまで働きます」


「いえ、大丈夫です」


 つい間髪入れずに声に出てしまった。


「この人本当に大丈夫なの?」


 そして、本日2回目のセリフ。


「う~ん、村に居た時はここまでではなかったのですが。まあ、脚フェチであることはわかっていましたが、まさかお嬢様が理想だったなんて・・・」


 いや、ちょっと待て。そのジェムスの言い方だと私に魅力がないようにも聞こえる。だが、この状況はなんとも言えない。


「本当に『コレ』は優秀なのですか?」


 ミューズがそう言って来た。


「試されますか?」


 ということで、模擬戦をしてもらった。


「私が勝ったらこのニーソを履いてください。それならば戦います!」


 そう言って黒いレースが淵についているニーソをムネリは見せてきた。どうしようか悩んでいたらミューズが「いいんじゃないですか?私が勝ちますし」と言ったので受けたのだ。


 結果。


 あの血塗れのミューズがまるで稽古をつけられているかのように軽くあしらわれ、倒された。ミューズは納得がいかなかったみたいで何度も挑んでいたが、色んな勝ち方をムネリはした。


 ギリギリでミューズの攻撃をかわす。すべてミューズの攻撃を先回りして倒す。ミューズの体勢を崩して倒す。最後に至っては膨大な殺気をぶつけるだけで倒した。


 ちょっと待って。こんな強い者がいるなんてアネモネ時代にいなかった。ってか、どういう事?


「・・・強いからと言って従者が務まるとは限らない。他はどうなんだ!」


 ミューズが負け惜しみなのかそう言って来た。


 ムネリは料理を作らせたら絶品だったし、狩りをしても完璧。血抜きや下処理、廃棄に至るまで無駄がなかった。


 馬車の扱いだけでなく、馬からも好かれている。そう、何をやらしても完璧にこなすのだ。


「負けを認めますわ」


 ミューズが諦めた。その言葉を聞いてムネリは目を輝かせて私にニーソを突き出してきた。


「ここでは恥ずかしいので別室で着替えてきます」


 私もムネリが優秀なのは認めた。ただ、脚フェチすぎるのだ。


 ミニスカは流石に抵抗があったので白いシャツに薄紫色のキュロットスカート、しかもちょっとリボンがかわりいものを履いた上で、渡された黒いレースがついた黒のニーソを履いた。


 ぴちぴちなので、ニーソの上部分に肉が乗っかってしまう。ぷにっとの勢力がこんな所にも来ているのか。


 恥ずかしいと思いながら外に出た。


「おお、天使だ。天使がそこにいる。その太もも。最高だ。神は最高の芸術品を作り給うた!」


 ムネリが壊れた。そして、私の目の前で土下座をしてこう言って来た。


「頭を素足で踏んでください!」


「はい?」


 もはや意味が解らなかった。


「お願いします。ご褒美をください!さあ、踏んでください。踏んで、踏んで」


 周囲の目が痛かった。けれど、私がムネリの後頭部を踏まない限り、この羞恥プレイが終わらないみたいなので踏んだのだ。


「おお、この配慮された優しいおみ足。最高です。私はエリザベート様に命を掛けて仕えましょう!」


 何だろう。狂信者が一人増えたと思っていいのかしら?


 ちなみに、ミューズとムネリはたまに口論をする。


「お嬢様の良いところはあのお腹のぷにっと感です」

「わかっていないな。あの太ももこそが至高だ。あのぷにっとした太もも。だが、この不浄の手で触れるわけにはいかない。許されるのは踏まれることのみ。次は背中を踏んでもらいたい」


 うん、この会話は聞かなかったことにしよう。



 ただ、このムネリとミューズのおかげで無事聖ブブロ王国の聖都『エリューサ』にたどり着いた。


 やはり、リーリカにとって、聖ブブロ王国に入るとかなり具合が悪いみたいで、特に聖都『エリューサ』では影から外に出られる時間は1日に5分程度だとわかった。


「モウシワケ、アリマ、セン」


 リーリカは謝ってくれたけれど、仕方がない。だって、私もなんだかこのぴりっとした空気が苦手なんだよね。


 でも、これから私はこの『エリューサ』にある『聖エリューサ学園』に通わないと行けないのだ。


 悪辣女王のエピソードではこの『聖エリューサ学園』で私は一人の王国の王子を誘拐することになっている。


 できるだけその王子には会わないようにしたい。


 なんて、思っていたのですが、やっぱり運命なのですかね。その願いはかなわなかったのだった。



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