~現地を調べてもらいましょう~
~現地を調べてもらいましょう~
この4日間。栄養満点な食事をして、ゆっくり休むということをしていた。
結果。私だけが太った。
なぜに、皆さんは太らないのよ。不公平だ。これは作為的なものを感じます。
二の腕がぷにぷにしてほっぺもぷにぷにしています。
気が付くとミューズにほっぺをむにゅむにゅされました。あれ?ミューズってこんなキャラでしたっけ?
クール系美少女から血塗れ系美少女になったはずなのですが、たまに、こういうデレがあるんですよね。
ギャップ萌えというやつですか?
「こうやって見ると年相応でかわいいですよね」
なんてぷにぷにされながら言われました。ええ、ほっぺたはまだよかったのです。
お腹でぷにぷにされました。
お腹がぷにぷにできてしまうのです。悔しいので同じようにミューズのお腹を触ってやりました。
腹筋で硬かったです。流石だわ。血塗れのミューズの二つ名は伊達じゃない。
まあ、その間私はリーリカに調査を依頼していたのだが、あまりいい感じじゃなかった。
まず、イージェ村にやってきた3人?3匹の黒猫たちは猫たちの集落に着く前に体調を崩して倒れたのだ。
しかも眠るように倒れたわけではなく、吐血して倒れたのだとリーリカが教えてくれた。
まあ、報告はこんな感じだったが。
「ネコ、モドル、トチュウ、チヲハキ、シンダ」
リーリカから報告をもらったが、どうもその後の報告がよくわからなかったのだ。
「ムラ、オンナ、ネコヒト、イル。オトコ、ネコ、イナイ。ヒト、イル」
猫の集落はオス?男?の猫しかいないとミューズたちは言っていた。だが、リーリカは男の猫はいないが女?の猫、人がいるという。
女の人は昔に誘拐された人なのかもしれないが、女の猫がいつの間にか産まれていて、その女の猫しか生き残っていないということなのだろうか?
「アト、クロイ、ミミ、イル」
これがよくわからなかったのだ。なんだそりゃ?
リーリカは優秀なのだけれど、コミュニケーションという点では難があるんだよね。なので私たちが病気になっていない事がわかるまで我慢していたんだ。
流石に血を吐いて死んでいる猫がいることから私が行くつもりはない。
解放されて、リムバが行った状況確認の報告を聞いた。
「まず、あの猫の集落ですが、どうやら大部分が焼き払われたようです」
ちょっと待てよ。焼き払われたってどういうことよ。私は関係ないわよ。だって、閉じ込められていたのだから。
この件は無実です。無実を主張します。ってか、また無実の罪で悪辣女王エピソードが増えるとか勘弁してほしいんですよ。
私はおどおどしていたら、ミューズが抱きしめてくれた。いや、安心するんですけれど、なぜお腹をぷにぷにするんです?
「お嬢様、ぷにぷにですね」
いや、私はそのつまめるお腹のお肉さまを見てメンタルがガンガン削られているのですが。どうやらミューズはこういうぷにっとしたものが好きらしい。
まあ、ミューズは大抵がっちりしていますものね。あ、一つだけありました。胸が、胸が、凶悪な胸が。土台は硬いけれどその使われることのない胸がある。
「何か失礼なこと思っていませんか?」
やばい。血塗れのミューズの表情に変わった。殺される。
「・・・いえ、別に」
無心になれ。無心だ。ぷにられているけれど無心になる。
「それで、焼き払われた集落ですが、どうやら生存者がいるようです。ただ、流石に何の準備もなしに行くのは不安で。それで、お嬢様。あの『失敗作』を大量に作ってもらえませんか?」
リムバにそう言われた。失敗作。前にリムバたちに『クリエイトウォーター』でお酒が作れないかと言われたのだ。
できあがったものは、アルコール度数は高いけれど、香りもうまみもないものが出来上がったのだ。
飲むには適していないけれど、どうやら殺菌効果があるみたいなのだ。ただ、この失敗作は『ミスト』で生成するとすぐに蒸発してしまうんだよね。
だから、液体で大量に作って、布にしみこませて使っているのだという。ただ、そこまでの量を求められることがなかったのであまり作っていない。
「わかりました。それで誰が現地に確認に行くのですか?」
危険な所にはできれば行きたくない。でも、どうでもいい人が言って、焼き払った犯人が私になるのは嫌だ。
あ、でも、現地に一回も行かなければ私が行ったとは流石に思われないよね。
「そうですね。衛兵の中から志願者を募りましょう。志願者が居ない場合は俺が行く」
ジェムスがそう言ってくれました。
結局、ジェムスと3人の衛兵が視察に向かったのだ。
その結果、焼き払った所には親子のダークエルフが居たとの報告が来たのだった。
ダークエルフと聞いて嫌な予感がした。
ミューズを見ると頭を抱えている。
「ねえ、ダークエルフってどういう種族なの?どうしてそう頭を抱えているのかしら?」
私が知っているダークエルフは悪辣女王の四天王のひとりにダークエルフがいたということだけだ。
だって、エルフもダークエルフもそうそう見かける種族じゃないからだ。ミューズが言う。
「ダークエルフとエルフは私たちとは違う種族です。彼らとは寿命が全然違います。1000年とも1万年とも言える年月を彼らは生きています」
そんな長く生きているんだ。ってか、そんな長い時間生きていて暇じゃないのかしら?
「そして彼らは凝り性なのです。何かを研究や、追求するものたちです。そのため、人がたどり着けない高みにまでいるものばかりで、強さも人のそれを凌駕し、敵対することを国が禁じています。できるだけ彼らの希望を聞き叶えるようにと王命が出ています」
なんだって!
じゃあ、わがまま放題じゃない。悪辣女王よりもわがままなのかもしれない。ってか、そのわがまま放題エルフのしりぬぐいを私はさせられるのか!でも、何かひっかかる。
「あれ?エルフとダークエルフって何が違うのかしら?」
そう言うとミューズがこう苦虫を噛みしめたように言って来た。
「エルフは光の神を信仰し、ダークエルフは闇の神を信仰しています。ダークエルフの希望を叶えるとなった場合、聖ブブロ王国が良い顔をしません。けれど、敵対することもできないため、私たちは板挟み状態です。だからダークエルフが関わったことについては口外できず、彼らが行ったことについては誰か他のものが行ったことにしないといけないのです」
うぎゃー。
ってか、それって私が集落を焼き払った犯人にされちゃうってことですよね。またですか?また、私がやったわけでもないのに、私がやったということにされて、悪辣女王エピソードとして追加されるんですか。
「安全が確認でき次第、お嬢様にも現地に行っていただく予定です。相手がダークエルフとなると簡単にはいきませんから」
ミューズにそう言われた。わかっている。扱いが難しいから領主が出ないといけないんですよね。
でも、私8歳ですよ。中身は違うけれど。現地にいるジェムスが対応してくれたっていいじゃん。なんて本気で思いました。
ま、現地に行きましたよ。でも、そこは思ったような状況ではなかったんです。
なんですか、このカオスな状況は?




