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革命軍の一兵士だった私が悪辣女王に転生したんだけれど  作者: ミナセ。
(イレスティア王国編 そのに)
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~虎の獣人と語りましょう~

~虎の獣人と語りましょう~


 悪辣女王の周囲にいたという四天王は普通のものは一人もいないと言われていた。


 まあ、リーリカがその一人だし、もう一人はダークエルフのエンジェだ。どういう背景で協力をしたのかはわからない。


 だが、わかることがある。このままイース帝国にこの獣人たちがいたら餓死するかこき使われて擦り減ってしまうのだろう。


「ふむ、魔法を使えるということは貴族か」


 虎の顔をした男がそう言って来た。


「この国の貴族ではないですけれどね。私はびっくりしました。こんなにひどい扱いを受けているものがいるなんて。よかったらパンを食べてください。『クリエイトブレッド』」


 そう言って大量の白パンを渡したら喜ばれた。


「感謝する。我は『ホワイト・タイガ』だ」


 いや、ちょっと待って。それは名前じゃないよね?いいの?それが名前で。


「ホワイトさんでいいのかしら?」


「いや、タイガと呼んでくれ。名前で呼んでいいのは家族だけだ。そういう文化だと思ってくれ」


 なんだかよくわからないけれど、そういうものなのだと諦めた。


「それでタイガさん。私は隣のイレスティア王国の者です。今イース帝国は他国に戦争をしかけており、この地も安全でなくなります。この子たちを避難させることも検討いただけないでしょうか?」


 イシュクールの街はこれからかなり荒れるだろう。というか、このイシュクール付近の村や町は戦略的に強奪したり、村人を強制的に隷属化する可能性が高い。


 領地が持つ一番の財産は領民だ。領民がいなければ税収も安定しない。そして、領民が安心して生活できるようにするのが領主の仕事だと私は思っている。


 そして領主が領地運営をするための方針を決めるのが国のすることだ。


「なるほど。だが、ここにいるだけではないのだ。今、城壁の修復のため、貧民街にいる3割くらいのものが狩り出されている」


 どうして3割?


「人が足りているということなの?」

「いや、人は足りていないが、修復作業では賃金は出ないがパンが出されるのだ。だが、貴族どもは貧民街のものが飢えなくなるのがまずいらしい。だから3割程度を狩り出していく」


 イース帝国ってかなりあくどいって思った。あれ?なんかパンで作業をさせるのってどこかで聞いたことがあるような。気のせいかしら。うん、そうだよね。


「まあ、パンだけだと辛いと思うから、ちょっと待ってて」


 私はそう言ってクリエイトストーンで食器を作り、次にクリエイトウォーターでスープを作った。さらにお腹いっぱいになった子供たちとタイガにウォッシュをかけて身綺麗にした。というか臭いがすごかったからだ。なんというか獣臭がすごかった。



「それで、俺たちをどうしたいんだ?」


 落ち着いたらタイガがそう言って来た。


「まず、知りたいことがあるの。あっちの山間の洞窟に色々な種族の女性だけが集められ何か作業をさせられていたみたいなの。しかも、逃げられないように薬物中毒にまでさせて。何か知っているかしら?」


 私がそう聞くとタイガの雰囲気が変わった。


「薬物中毒だと?助かるのか?それは?」


 文字にすると普通なのだが、語尾がもう怒りを隠しきれない、けれど、無理やり押さえ込んでいる状況だった。


 私は首を横に振った。


「誰も助けられなかったわ。ごめんなさい」


「わかった。俺が知っていることは話そう。だが、お願いがある。俺の復讐に付き合ってくれ。どうせお前らもこの街をぶっこわすつもりなんだろう?」


 タイガのその言葉にミューズが反応した。


「いいね。まだ暴れたかったんだよ」


 いえ、暴れることを前提に話しをしないで欲しいんですけれど。でも、タイガからの話しを聞いて思った。


 少なくともこのイシュクールの街にいる貴族は掃討した方がいいのだろうと。


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