~暴れましょう~
~暴れましょう~
クリエイトストーンを駆使して鉄格子を支えていた部分を砂に変えて、何事もなく外に出られた。
扉の外には衛兵が2人いるのはリーリカから聞いていた。ミューズが扉を開けたと思ったらそのまま特攻して衛兵二人はそのまま切り捨てられていた。というか瞬殺だった。
「この先はどうなっている?」
「この先はリーリカが先行しているから掃討してもらっているから安心してね」
ミューズにそう説明するとすごく残念な表情にかわった。
「もっと暴れたいんです。お嬢様。暴れたいんですよ」
いや、そんなこと言われても安全第一で行きたいのよ。
「ダメ。安全第一で」
「お嬢様、殺戮が、殺戮がしたいんです」
物騒すぎでしょ。でも、少しは暴れさせないと後が大変なんだよね。ただ、リーリカもかなりテンションが高いんだよね。
「タオス、スベテ、モンダイ、ナイ」
なんか二人とも物騒なんだよね。けれど、こういう危険な状況だとさっちゃんだと危ないし、ムネリは今各地の兵士や貴族を取りまとめてくれているからいないしね。
二人の制御を諦めた。
「わかったわ。どちらが多く倒すか競争してね」
そう言って私は諦めた。ただ、二人が暴れたため衛兵だけでなく「イシュクール」の防衛兵や貴族の私兵もやってきた。
しかも結構な数だ。これはあぶない。しかも5メートルくらいある城壁の上に弓兵が大量にいるのだ。仕方がない。火だと酸欠になる可能性もあるので魔力を込めるだけ込めた。
「ストーンバレッド!」
魔力を込めた石は人の大きさくらいの円錐状のもの。それも複数。それを城壁に向けてぶつけたのだ。ものすごい土煙が広がり視界が悪くなった。
「ウインド」
上空に向けて風を送り込んだ。視界が開けると惨状が目に入った。城壁は大破し、城壁の上にいた弓兵は足場がなくなり地面に放り投げられ大半が怪我をしたのか動けていない。
そして、指揮官と思われるものはリーリカの攻撃を受けたのか首を刈られていたし、槍や盾を持っていた兵士はミューズが倒しきっていた。しかも、前にリーリカが行ったように片足だけを切り落とすと言うえげつない戦い方をしているのだ。
負傷兵というのは放置もしにくいし、残された兵のモチベーションも下げるのだ。負傷兵を放置すると、自分も負傷したら放置されるかもしれないと思うから積極的に戦いに参加をしなくなるし、逃亡兵になる可能性も高い。
人も多く集まってきたので私は魔力を込めて放った。
「ウインド」
突風で人を吹き飛ばす。
「道が出来たわ。進みましょう」
そう言うとどこからともなくミューズが馬を捕まえて乗っていた。
「お嬢様。こちらに」
なんかかっこいい。抱きかかえられて私はそのまま「イシュクール」を立ち去った。そのままダールソン辺境伯領に戻ってもよかったんだけれど、おそらく厄災のシュラがそれを認めないような気がするんだよね。シュラは絶対に面白そうだからと言う理由で私を敵地に送り込んだと思うし。
ただ、リーリカが助けたという少女たちが気になっていたからその場所に向かったんだ。まだ、全員意識を取り戻していないらしいから。
でも、その場所は思った以上にひどい状況だったのだ。そう、そこに居たのは亜人。しかも女性ばかりだったのだ。




