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革命軍の一兵士だった私が悪辣女王に転生したんだけれど  作者: ミナセ。
(イレスティア王国編 そのに)
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~制御できないでしょう~

~制御できないでしょう~


 さっちゃんはダークエルフに会いたいと言っていたけれど、さっちゃんはぷるぷる震えているだけだったし、さっちゃんが連れてきた子供については気絶していた。


 厄災のシュラは気が付いたら、テーブルに腰を掛けて近くにあった果物の中からブドウを選びかじっていた。


「あのネックレスに魔力を流すとか面白いことするとわ。まあ、面白い『呪い』を持ったものが『二人』もいるとはな」


 え?二人?どういうこと?ここにいる子供たちの誰かが呪われているのだろうか?


 私がきょとんとしていたらエンジェがリンゴをナイフで剥きながらこう言って来た。


「そこの緋色の髪の子は『魅了』の呪い。そして、そっちの白銀で三つ編みの子は『記憶』の呪い。面白いのは『記憶』の子。普通は忘却ができなければ脳がショートするのに、この子は乗り切っている。面白い。どっちか研究したい」


 エリーゼはわかりやすかったけれど、まさかさっちゃんも呪われていたとは思わなかった。


「ふむ、それで面白いものを紹介するのが目的なのかい?」

「いえ、この『魅了』の呪いについてどうしたら制御できるのかを教えていただきたく存じます」


 私がそう言うと厄災のシュラは豪快に笑いだした。


「がはははっは!まさか、そんなことのために『そんなこと』をしたというのか。ただ、『呪い』と言っても一つひとつ対処が異なるのだ。特に『魅了』については、下手に対処をしてしまうと性格ががらっと変わるからな」


 なんで笑われたのだろう?よくわからない。ただ、わかることは機嫌がいいことだ。機嫌が悪くなったらそれだけでこの街が壊滅してしまうかもしれない。


「それなら当人に確認します。それで、『魅了』をどうにかしてほしいと言った場合対処していただけないでしょうか?」


 私がそう言うとそれまで笑っていた厄災のシュラがいきなり真顔になった。え?なんで?今のどこに地雷があったの?


 ゆっくりシュラが私に近づいてくる。体が動かせない。


「なんでどうにかしなければならないんだ?それにこいつはダメだ。お前に嘘をついているではないか。嘘の臭いがぷんぷんする」


 え?嘘をつかれていたということなの?


「仕方がないのう。威圧を抑えるから直接話すのなら許してやろう。それでも真実を話せないのなら、こやつは存在する意味はないだろうな」


 シュラがそう言った後確かに空気が少し変わった。


「ねえ、エリーゼ。本当のことを話してくれないかしら?」


 そこから語られたのはこのエリーゼという少女がどれだけあくどく、あざといのかがよくわかるものだった。



 魅了のスキルというか呪いについては学園に入学前から気が付いていたという。


 そもそもエリーゼは平民だったが、『魅了』を活かして貴族に養子縁組されたという。


 それも、平民の生活が苦しかったからというだけでなく、貴族になり高位でイケメンな相手を周囲にはべらせ逆ハーレムを構築しようとしたというのだ。


 だが、イース帝国の中にも『魅了』が通じなかった相手が何人かいたのだ。その理由として逆ハーレムとしてはべらした人物の中にイース帝国の第二皇子だいたからだという。


「だって、皇子といたら安泰じゃない。それに他のやつらもバカだからすぐに騙せたし」


 エリーゼはそう言っていたが、どうしてこのダールトン辺境伯領に来たのかということだ。


「この『魅了』というスキルをつかってダールトン辺境伯領で1か月過ごして混乱させたら不問にすると言われたからよ!」


 なるほど。そういうことだったのか。まあ、実際混乱状態に陥っているしね。



「それで、こやつをどうするつもりだ?」


 シュラにそう言われた。ああ、一気に圧を強めているので返答はわかっている。


「そうですね。研究対象としてお渡しいたします」


 生きていればいいことはあるかも知れない。いや、ないかもだけれど。私がそう言うとシュラは笑いながらこう言って来た。


「ふむ、ならばしばらくこの付近で研究させてもらおう。そうそう、あのあたりなんかいいのではないか?」


 シュラが指差したのはイレスティア王国とイース帝国の国境付近にある平原だった。いや、そこに居座るんですか!




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