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革命軍の一兵士だった私が悪辣女王に転生したんだけれど  作者: ミナセ。
(イレスティア王国編 そのに)
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~方針を決めましょう~

~方針を決めましょう~


 カージェス領経由で聖ブブロ王国に行き、イスファの治療をしようと思っていた。けれど、さっちゃんが言って来た内容はこうだった。


・イレスティア王国内北部からイース帝国に攻め入る。

・イスファは単独で聖ブブロ王国に行って治療をしてもらう。


 私はイスファと共に移動するものだと思っていたからさっちゃんの提案はびっくりした。しかも、兵士についてはこう言って来たのだ。


「神殿にいる神殿騎士に協力を依頼しましょう。ただし、神殿騎士は攻撃するのではなく、負傷者の治療を行ってもらいます。後は各地から義勇兵や傭兵を募りましょう」


 え?どういうこと?私がきょとんとしていたらムネリが教えてくれた。


「アグリ公国への出兵は防衛戦です。けれど、サリナ嬢が提案したのは侵略戦争です。領地は手に入らなくても、金品、食糧、領民が手に入る可能性があります。そうなると参戦を希望してくる貴族は多いでしょうね」


 なるほどちょっとわかってきた。


「しかも、貴族派の御旗であるレストール・フォン・イレスティアはアグリ公国に行くため貴族派の意見はまとまらないでしょう。宰相であるディートマー・フォン・リッツハルトから何らかの働きかけはあるかと思いますが、ディートマーの思惑とも一致するため、今回の侵略行為は黙認されるでしょうね。そして、イース帝国は戦局を2つ持つためどちらかに戦力を集中させるでしょう」


 え?それって自国が攻められているのなら、防衛に力入れるよね?


「おそらく、速攻でアグリ公国を攻めるか、どこか侵攻ラインを決めて落としどころをつけると思います。でも、それはこちらも同じです。私たちは奪うだけ奪って、後はすぐさま撤退すればいいのです」


 さっちゃんのその説明を聞いて思った。


「ねえ、さっちゃんってイース帝国出身だし、家族もイース帝国にいるんだよね?そんな戦法とって大丈夫なの?」


「問題ありません。今回のアグリ公国への侵攻はイース帝国内でも意見がわかれています。父たちは今回の件でイース帝国に嫌気がさしたため、近いうちに亡命する予定です。なので、今回の侵攻に合わせてちょっとした嫌がらせを行う予定です。なんだか今から楽しみなんですよ」


 そう言いながら笑ったさっちゃんはかなり怖かった。



 けれど、私にはもう一つ不安があった。それは、イレスティア王国最北部の治めているダールトン辺境伯はアネモネ時代にイース帝国と内通していた可能性があったからだ。


 つまり、ダールトン辺境伯領に情報を伝えるということはイース帝国に情報が知れ渡る可能性もあるのだ。


 その可能性を伝えたらさっちゃんはこう言って来た。


「義勇兵や傭兵は時間がかかります。そのため、私たちだけでダールトン辺境伯領に向かいましょう。その場に入ればダールトン辺境伯が敵か味方かわかりますもの。それに、お嬢様の攻撃魔法を1,2発ぶちかましたら敵対することがどれだけ無意味かわかりますよ。ふふふ」


 さっちゃんはあくどかった。


「それで、私が暴れられるのはいつになるのだ?」


 ミューズは目を爛々と輝かせていた。多分、一番槍は自分だと思っているんだろうな。ミューズって私の護衛のはずだよね?どうして特攻したがるんだろう?なぞだ。


「大丈夫ですよ。ちゃんと活躍の場はつくりますから」


 さっちゃんがそう笑っていた。なんだか恐怖しかなかった。



 この後、オムスリ神殿長に相談したらリックがやる気になって同行を申し出てくれた。義勇兵や傭兵についての取りまとめをムネリとリックに任せて私は一足先にダールトン辺境伯領に向かった。


 ダールトン辺境伯は第二王子派閥ではない。けれど、私にも好意的な人物ではなかったのだ。出会って早々に言われた言葉はこれだった。


「帰れ!」


 前途多難だわ。


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