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革命軍の一兵士だった私が悪辣女王に転生したんだけれど  作者: ミナセ。
(イレスティア王国編 そのに)
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~参戦しましょう~

~参戦しましょう~


「このような祝いの席、そして各国の要人が不在時に戦争を始めるのは、ここに集まるすべての国に対する冒涜です。そのような国には正義の鉄槌を!」


 最初に声たかだかに叫び出したのは聖ブブロ王国のおっさんだ。たぷたぷお腹を動かしながら力説している。あのお腹にはなりたくない。


 そう思っていたらいつの間にか背後にミューズが居た。


「何が起きるかわかりませんから護衛いたします」


 そう言って担ぎ上げられた。いや、婚約をしたレディを子供の用に担がないで。


「いえ、少し護衛をしやすい所に移動するだけです」


 いや、護衛なら普通に手を引けばいいんじゃない?ミューズの手つきが矢らしいのよ。こうお腹の柔らかさを確かめるように揉んでいるのだから。


 でも、壇上に上がり用意されていた椅子に座らされた。近くにはムネリもやってきていた。


「私からもお願いしたい。今、アグリ公国は奇襲を受け2つの街が壊滅。防衛ラインを公都の2つ手前にしているが厳しい状況だ」


 さっき会ったばかりのおっさんが私にそう言って来た。なんで私?意味不明なんですが?


 不思議そうに思っていたら壇上に戻ってきた国王、第一王妃、第二王妃のうち、第一王妃がこう言い出した。


「あなた。私たちの娘がアグリ公国に居るのです。アグリ公国を助けてやってくれませんか?」


 そう言えば第一王妃には子が二人いたはずだ。姉と弟。というか、あの第一王子に似た性格なら絶対にイヤなヤツだろうな。


「ふむ、検討の余地はあるが、アグリ公国は遠い。我が国からだと聖ブブロ王国を越えてからでないと援軍は送れないな」


 国王がそう言うとタリークが一歩前に出てこう言って来た。


「我がミルザ王国からしても遠すぎます。それに今回の遠征にかかる費用はアグリ公国が負担していただけるのか、そのあたりもわからないですしね」


 あら?タリークなら速攻で援軍を出すと言うのかと思った。いつの間にか私の近くにやってきたさっちゃんが教えてくれた。


「侵略戦争の場合ならば領地が手に入ります。けれど、今回は他国の防衛戦です。領地も入りませんし、遠方から兵を移動させるとするとそれだけで食糧、水などの物資も必要になります。多くの国が難色を示すでしょうね」


 そういうものなんだ。そう思っていたらオザーム東方連合国のおっさんが前に一歩出てこう言って来た。


「流石に遠方に兵を送り込むことはできませんが、我が国としては食糧、武器などの資源を販売する準備はございます。こちらはどの国がお買い上げいただけるでしょうか?」


 流石商人の国と呼ばれるだけはある。兵は出さないが食糧や物資なら『販売』するということか。


「強欲か。これだからオザームのものは信用できぬのだ」

「金、金、金か。流石だな」


 ひそひそと声が聞こえるがオザーム連合国のおっさんは何も気にしていなかった。でも、食糧か。これから冷害や飢饉を乗り切るためにはオザーム連合国から買い占めるのも一つの選択肢かもしれない。


 まあ、日持ちがするものということが条件だけれど。私がそう考えていたら第二王妃が声を出し始めた。


「侵略戦争は避けねばなりません。ただ、私たちには出来ることが限られています。兵を出せる国は兵を。兵を出せない国は物資を出しましょう!そして、この費用は攻撃をしてきたイース帝国に請求しましょう。イース帝国に支払わせるために一致団結しましょう」


 なんだろう。この扇動するような言い方。ってか、第二王妃にそんな権限なんてないよね?なんだかこの人変な雰囲気があるな。


「では、我が国も兵を出そう。兵について王国軍5千。指揮はジェラルド侯爵を元帥とし、副官を第二王子であるレストール・フォン・イレスティアが行う事を命ずる」


 国王がそう言い出したら、第二王妃がびっくりした。


「どうして我が子が戦場に?」

「それはお主が言い出しのだから第二王子であるレストールが出兵するのは普通のことだろう。それとも何かあるのか?」


 国王がそう返すと第二王妃がこう言って来た。


「聖ブブロ王国への出兵だとカージェス領が近いですわよね。どうでしょう?カージェス領主にも参戦いただくのは?」


 ちょ、ちょっと待ってよ。なんで巻き込もうとしてくるのよ。


「ふむ、ならば、エリザベートよ。遊軍として参戦をするように。本体とは別の動きでイース帝国に打撃を与えることを命ずる。そのための権限を付与する」


「はっ。かしこまりました」


 納得はできないけれど、遊軍扱いなので本体と別行動が取れるのは助かったと思った。どうしたらいいかなんてさっちゃんに相談すればいいものね。


 でも、さっちゃんが言って来た案は想像とは違うものだったんだよね。びっくりだよ。



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