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革命軍の一兵士だった私が悪辣女王に転生したんだけれど  作者: ミナセ。
(イレスティア王国編 そのに)
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~夜会であいさつを受けましょう~

~夜会であいさつを受けましょう~


 夜会がはじまった。最初に国王が挨拶をして、その次に私とイスファが紹介され、一言挨拶を求められた。


「ご紹介いただきましたエリザベート・フォン・イレスティアでございます。今回は素敵なイスファン・ドゥ・ミルザと婚姻を結ぶことになりました。この婚姻は今まで以上にイレスティア王国とミルザ王国の関係が強固になり平和への後押しとなります。共に平和な世界を目指していきましょう!」


 私の、エリザベート・フォン・イレスティアのイメージは『赤い悪魔』とか『悪辣』とかひどいから『平和』を強調しておいたのだ。特にミルザ王国との関係が強固だということをアピールしておきたい。


 まあ、元々祝いの席に出席しているにも関わらず、オザーム東方連合国の人は無表情だし、聖ブブロ王国の人は、なんというか視線が痛かった。なんか私への不快感がすごく伝わる人だった。


 おかしいな。聖ブブロ王国の第二王女であるジャミラ・フォン・ブブロとは仲良くさせてもらっているのに。


 まあ、この夜会にいるのがよくわからないオッサンだからかもしれない。何か私したのかしら?


 なんて思っていたら開始時の挨拶も終わり歓談になった。といっても、私とイスファは壇上に立ったままでこれから来賓対応を行う必要がある。


 壇上には国王と第一、第二王妃と私とイスファがいる。第三、第四王妃については壇上ではなく下の方の所定の位置に立っている。ただ、第四王妃の近くにはほとんど人が寄りついていない。なんだかかわいそうに思ってしまう。ケイトは気にせずに料理を食べていたけれどね。たくましい。


 壇上にいるので挨拶に来た人の対応をしないといけない。


 まず、やってきたのは怪訝な表情をしている聖ブブロ王国のよく知らないオッサンだ。


「お初にお目にかかります。聖ブブロ王国、聖光会で司祭をしておりますガイナス・フォン・ソーシスと申します。エリザベート様のお噂はイレスティア王国の至宝と名高いオフィリア・フォン・イレスティア第一王妃からお聞きしております」


 なんだろう。文字にすると丁寧な言葉なのに鼻にかかる言い方をしてくるのだ。確実に私を見下しているのが解る。


「聖ブブロ王国では学園でお世話になっております。ジャミラ・フォン・ブブロ王女殿下にはよくしていただいております。今後ともジャミラ王女殿下とは良い関係を築けそうなのでよろしくお願いいたしますね」


 ええ、お前のようなオッサンとは良い関係は築けなさそうなのでジャミラ王女殿下の名前で誤魔化してやったわ。


「そ、そうですか。ジャミラ王女殿下によろしくお伝えください」


 聖ブブロ王国からの使者はそういって去って行った。やった。勝利だ。


「婚約おめでとうございます。はじめましてオザーム東方連合国、副盟主のアクドーイ・フォン・アキナインと申します。宜しくお願いします。エリザベート様のお噂は国内でもよくお聞きしますよ」


 次にやってきたのはオザーム東方連合国の使者のおっさんだ。国内で有名ってどういうことだ?ももちゃんのお父さんのイーキャ男爵からでも話しが伝わっているのだろうか?


「はじめまして。アキナイン卿。よろしくおねがいいたします。私の噂がオザーム東方連合国にも伝わっているのですか?どういう噂なのでしょう?気になります」


「いえいえ、そんな大したことじゃないですよ。レイノルズ侯爵家が色んな話しをしてくれるんですよ」


 レイノルズ侯爵?誰それ?私が思い出せずにいるとイスファが横からフォローを入れてくれました。


「そう言えばレイノルズ侯爵は視力を失い歩行も困難になったとお聞きしましたが大丈夫なのでしょうか?」


 そう言われて解った。なんか嫌がらせをしてきた人だって。だからももちゃんと同じような目に合わせたはずだ。


 リーリカに任せたから私がやったとはばれていないはずなのに。


「まあ、家督は親族に譲ってはおりますが、色々と燃え上がる思いというな熱意があるかたなので。全てが真実とは思っておりませんが、その中には真実もあるでしょうからね。だからエリザベート王女殿下に会えるのを楽しみにしていたんですよ」


 アキナイン卿の表情はずっと笑顔だ。なんというか、第二王妃と同じように完璧な作り笑いなのだ。気持ち悪い。


「そうなんですか?私はその噂の内容を知りませんのでなんとも言えませんわ。でも、何が真実かなんてその目で見極めるのが一番かと。良い商人は噂ではなく自分の目利きを大事にされると聞きますし」


 これはイーキャ男爵がそういうことを言っていたのを思い出したからだ。オザーム東方連合国の貴族は特に『目利き』と言う言葉に過剰反応するのだそうだ。


 元々が商人の集まりの集団だからだそうだ。いまいちわからないのだが。


「そうですね。エリザベート王女殿下は思ったより思料深い人のようですね。またお会いいたしましょう」


「ええ、こちらこそよろしくお願いしますわ」


 勝ったのかな?なんだかよくわからないことを言われたけれどわからない内容は全てスルーすればいいんだ。


 多分イーキャ男爵が言っていた『目利き』というのはオザーム東方連合の貴族相手には友好な言葉らしいが多用はしない方がいいとも聞いたものね。なんかうまく行ったみたいだ。


 そこから可もなく不可もない挨拶が続き、ようやくダンスか食事というタイミングになったところで何か外が騒がしくなった。


 何名かが会場に入りひそひそと話し合っている。聞いた人は目を見開いて驚いているのだ。

 こっそり耳を澄ましていると聞こえてきた。内容はこうだった。


 イース帝国がアグリ公国に攻め入ったと。聖ブブロ王国はアグリ公国の支援のため援軍を出撃させたとのことだ。


 聖ブブロ王国からイレスティア王国、ミルザ王国、オザーム東方連合国に支援の話しが来ているようなのだ。


 アネモネ時代にこんなことがあったのかは知らない。それにエリザベートの悪辣エピソードに戦争はないから大丈夫だと思っていたのだ。うん、関係ないよね?


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