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革命軍の一兵士だった私が悪辣女王に転生したんだけれど  作者: ミナセ。
(イレスティア王国編 そのいち)
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~乳母と話してみましょう~

~乳母と話してみましょう~


 乳母のミレイと言えば、実家のノジン子爵はリッツハルト侯爵から支援を受けているのだという。このリッツハルト侯爵というのは、イレスティア王国の宰相であり、第二王子に王位をつけさせようとしているのだという。


 第二王子って貴族派だったよね?確か地方の貴族の権力を上げたいとか言う。そしてミスを許さない人。絶対に私ならその派閥は無理だわ。だって息が詰まるもの。


 ノジン子爵についてはまったく情報がない。領地持ちの貴族なのかそうでないのかさえも知らない。


 そう言ったら、さっちゃんが教えてくれた。流石だ。だって、ミレイが単身で来たんだ。多分、カーラ王妃からの指示かリッツハルト侯爵からの指示かのどちらかだろうな。


 ってか、リッツハルト侯爵からどれくらいの支援を受けているのだろう?代わりに建て替えたらどうなるのかしら。


 なんて思っていたらさっちゃんがこまめに説明してくれた。


 ノジン子爵は領地なしの貴族で、身分は財務庁の事務次官だという。国家予算のうち何に経費を使うのかを判断し上申するのが仕事だという。この事務次官の所ではじかれたものは国家予算として認められないと言う。


 国家予算?


「ええ、地方だと開拓する際に補助金などがおりることがあります。カージェス領は何度か申請を行いましたが、いずれも承認されていませんでしたね。記録を確認しました」


 さっちゃんがさらっと報告してくれた。ムネリを見ると「明らかに削られていました」ち教えてくれた。


「え?それって、カージェス領としては厳しかったの?」


「いいえ、お嬢様が対応していただいていたので問題ありませんでした」


 そう言えば、魔力で色々した。あれが経費削減になっていたのか。


「もっと頑張ればよかった?今なら色々できるよ」


 風魔法はかなり便利だ。ある程度魔力を込めれば物を持ち上げることも、運ぶこともできる。ただし、見える範囲でだけだ。


「いえ、大丈夫です。話しを戻しましょう」


 ムネリが強引に話しを戻してくれた。



 そうそう、ノジン子爵だけれど、どうもお付き合いで連れて行かれた違法カジノで散財したらしい。


「調べると最初何回か簡単に勝てた相手とポーカー勝負をしたそうです。それでレートを上げた瞬間から大負けをしたと。けれど、最初に勝てたイメージがあったから何度も勝負を挑み気が付けば借金漬けになったと。詐欺の典型的な手法ですね」


 そういう話しを聞くとギャンブルはやらない方がいいのだとよく思う。勝負に絶対はないのだ。


 ノジン子爵はギャンブル依存症になっているのだという。だが、仕事は完璧にこなしているのだと。


 まあ、その仕事に私情が入っていないかと言われたら難しいのだが、ばれないレベルで小さいことを行っているらしい。


 例えば、カージェス領が申請する補助金は承認しないとか、第二王子派閥から除外された貴族の申請も承認しないとかだという。


「それって、その事実が広まったらノジン子爵は降格とかならないのかしら?だって、王都に居る大半は王権派なのでしょう?」


 疑問だった。


「そうですね。ノジン子爵は切り捨てられるだけでしょうね。それがあるからノジン子爵もうまく立ち回っているのでしょう」


 ってか、その情報を持っているムネリとさっちゃんって何者なんだろう?ってか、公然の秘密なのだろうか?


「それに確実な証拠がありません。まったく申請が除外されているわけでもないですからね。ただ、書類の不備があるということで保留になっていたりします。まあ、その書類の不備については偽造されている可能性が高いですが」


 アウト!


「じゃあ、そういう話しを踏まえてミレイと会いましょうか」


 なんて思ったらミレイからはこう言われたのだ。



「助けてください。このままだと実家は取り潰しになります」


 うん?どうやって助けろと?それに助けるメリットってあるのだろうか?

 だが、ムネリもさっちゃんも乗り気なんだよね?なんでだろう?



祝 100話

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