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この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。

絶望と幻想の世界にようこそ

作者:sial
気分で書いてみた物語です
皆さんは「不思議の国のアリス」というお話をご存知でしょうか。
大雑把に説明すると、主人公のアリスが不思議の国へと迷い込んでしまい、元の世界へ帰るための出口を探すお話です。
さあ、この話を踏まえて今から始まる物語を読み進めてください。
これから始まりますのは、「不思議の国のアリス」が好きな一人の少女の果てなき物語。
「本編」
私は今日も、1冊の本をベッドで読んでいた。
私のお気に入りの本、「不思議の国のアリス」。
いつもお母さんが寝る前に読んでくれた本。
でも、もうお母さんはいない。
1年ほど前にお母さんは病気で亡くなった。
この本は、お母さんとの思い出の本。
だから私はこの本が好き。
この本を読んでいると、お母さんと一緒にいるように感じる。
今日は少し眠気がいつもより強い気がする。
まだ、途中までしか読んでいないのに、眠く、なって...。
意識がなくなった。


気がつくと、そこはベッドではなかった。
広い草原に、1本の大きな木。
そして私は見た事のある兎を見つけた。
その兎を見た瞬間、私は夢だと確信した。
夢なのだから、いずれは覚める。
そう私は思って、兎を追いかけた。
兎は深い穴へと入っていった。
これは不思議の国の冒険が始まる所だ。
私は躊躇なく穴に飛び込んだ。
物語のシナリオどおりなら、穴の先は1つの部屋に繋がっている。
はずだったのだが、、、
穴の先は、薄暗い大きなテントの様な建物の中だった。
辺りが見えず、うろうろしていると一筋の光が私の前に照らされた。
その中から、奇抜な格好をした金髪の女の子が現れた。
その女の子は私に向かってこう言った。
「幻想の世界へようこそお越しくださいました。私は道化、名前は、、そうですねぇ、アスモとでも呼んでくださいな♪」
アスモという名の道化師は不気味な笑みをしながら私を見ていた。
「あなたは、幻想の世界の住人として選ばれました。おめでとうございます〜。」
私は困惑していたが、アスモに質問を問いかけた。
「ん?私が行く世界は不思議の国じゃないのって?いえいえ、あなたが行くのは幻想の世界です。」
次の質問をした。
「幻想の世界とはどのような場所か?...ですか。とても楽しい世界ですよ。あなたもすぐに気にいると思います。」
「さぁ、質問はここまで。幻想の世界へとあなたを送ります。」
私の立っていた地面が消えた。
私は深い深い奈落へと落された。
「住人がまた一人増えた、フフフ...」

気がつくと、そこは「不思議の国のアリス」の世界そのものだった。
だけど、何か違和感のある世界だった。
ところどころに空間が歪んでいる。
すると。
ぐさり。
背中に突然痛みが生じた。
何が起きたのか確認する、までもなく自分の体に刃物が刺さっていた。
視界がどんどん薄れていく。
まだこの世界が何なのかすら分かっていないというのに、私は死んでしまうのか。
意識が消えた...。

私は目を覚ました。
するとそこは、私がさっき立っていた場所。
刺されたところには、何も残っていない。
傷跡も血も服の破れた跡も。
まるで、時が戻ったかのように。
また、この場所にいると刺されかねないので移動することにした。
けれども、移動した先でも矢にあたる。
もう少し先に行くと、深い穴に落ちる。
違う方角を目指すと、串刺し、首吊り、焼死など。
私は確実に死んだ。
なのにも関わらず、目覚めると最初の位置にいる。
どういう事なのか幼い私には分からなかった。
ただ今の現状がとてつもなく怖いということだけが分かる。
歩いても歩いても歩いても歩いても歩いても待っているのは、死。
そして蘇る。
「私の、いや、『私たちの』世界はいかがでしょうか??」
目の前に突然現れたのは、道化師のアスモ。
私はここは一体何なんだと訴えた。
「ここは、死と生の世界。または時の世界。ここまでは何度でもやり直される。死と生がね。」
呆然としていた。
死と生の世界...。
ここから出すようにアスモに頼んだ。
だが、「それは出来ない相談ですね。一度この世界に入ったものは、もう世界の所有物なのですよ。なので私にはどうしようもないです。」
さっきまで無かった気配が自分の周りを囲んでいるのを感じた。
「あ〜、そういえばあなた何回シニマシタ??」
正確には覚えていないが6、7回だと伝えると、「なら、あと3回か4回ですね。この世界で死んでいい回数は10回までなんですよー。ちなみに、あなたを囲んでいるのはもう10回以上死んだ方々です。」
ゾンビと化した動物や人間が私の周りを囲んでいた。
今にも襲いかかってきそうだ。
「彼らはあなたを殺して、生気が少しでも欲しいんだと思いますよ。」
そうアスモが言うと、どんどん囲んでいる円が狭まっていく。
助けて!っと私が言うとアスモは微笑しながら「バイバイ、夢見がちな名も無き少女。」
ゾンビ達が少女を囲み殺した。
体を引きちぎり、引き裂き、食い破る。
そして少女も「完全な住人」と化した。
「不思議の国のアリス、ねぇ。随分と優しいお話だ事で。ここが『不思議の国』で、私が『アリス』なんだけどねぇ...」
「さてと、次の住人を探してきますかね。」
そう、ここが不思議の国。
そして、アリスがこの世界の管理者。
アリスは住人を増やし続ける、いつまでも。

『幻想の世界へようこそ』

THE END











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