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FREE  作者: 黒猫レオ
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休日の午後

いつもとは何か違うことをしたくて

いつもは飲まないコーヒーを買って

少し飲んでやめた

そんな休日の午後


机の上には便箋

綺麗な文字が並んでて

愛の言葉が連なってるなんて

あの時は思いもしなくて


まるで小さな漫画の世界だよ

でも僕にとっちゃ世界を3周するくらいの

大きな大きな出来事


ちょっと大人になれた気がして

ブラックコーヒーを飲んだ

そんな休日の午後


ベランダに出たら

熱くなった顔に当たる風が

何だか不器用だねって

くすっと笑った


返す言葉が見当たらなくて

どうしたらいいのか分からなくって

それでもこの心のふわふわした感じはどうにもならなくて


それでも大人になった気がして

甘くないコーヒーを飲んだ

そんな休日の午後


机の上に半分以上重みが残った

ただの缶が置いてある

休日の午後



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