戦闘
体を縛られて、しばらくの時間が立つ。なんとなく頭の中が整理されてきて、状況が理解できてきたんだ。とりあえず、誰か悪意のある人たちに村が占拠されている。きっとそうだと思う。そうでなければ、出会いがしらに子供の口をふさぎ、両手を縛ったりはしないだろうから。少なくとも、僕に対して敵意を持ってる。他の人たちはどうなったんだろう、僕にはわからない。
首を回して慣れ親しんだ自分の家を見回す。いつもと変わらないように見えるけれど、所々おかしいことに気が付くんだ。囲炉裏周り、散らかった食器。エリサさんは食後すぐに片付けるから、食べたままなんて有り得ない。灰が少しばかり居間に広がっていて、きっとそこで何か押し問答があったんだと想像する。窓は半ば閉じていて、箪笥や瓶は開けれられていない。あの男がエリサさんをどこかに連れて行ったのかもしれない。
馬が嘶く。首が疲れてきて、僕は体を起こそうとする。仰向けになって、お腹に力を込めて体を起こす。縛られた足に力が入って、きつく縛られた紐が食い込んで痛い。それでも、とりあえずは座ろうと思って力を入れる。
座り込んで、考える。両手両足は塞がっていて、口も塞がっている。声を出すことはできるけれど、呻き声程度しかだせないんだ。いつあの男が帰ってくるかわからないから、時間がもったいないと思う。どうにかして両手両足を開放して逃げたい。でも、縛られた紐は僕では引きちぎれない。力が強いなんて言っても、ユリウスより強いだけ。力を入れることは難しいし、紐は太い。
少し考えて、ふと思いだす。おしりと足で虫のように移動して、箪笥のほうに向かっていく。途中でバランスを崩して倒れ込み、痛みをこらえて起き上がる。それを繰り返しながらも箪笥のほうに向かっていて、ついに辿り着く。
箪笥を開けようとする。隙間に足の指を差しこんで、微かな握力で引いていく。ほんの少しずつ動いていく棚、口からくぐもった音が漏れていく。
力を込めて、力を込めて、引いて、引いて。何度も何度も繰り返して、ある程度まで引ければ次は足を差し込んで引いて。それを繰り返して、やっと棚を引き出すことに成功する。
四段の箪笥の、一番下の棚。服が詰められていて、それを足で使って取り出していく。畳んだままとはいかなくて、箪笥の周りに服が散らばっていく。変な姿勢でいるからか、足とお腹が痛くなってくる。それでも繰り返して、服を何枚も取り出していく。
そうして服を取り出して、最後に残ったものを足で取り出す。ずしりと重い袋。ボロボロになった服を縫って作った袋。エリサさんの心がこもったそれを開ける。足の指で袋の中身をひっくり返すことは非情に難しかったけれど、それでもなんとか中身を居間に広げる。
からり、がらり、そんな音を立てて中身が転がる。指輪と石のネックレスと多少のお金、ホルダー、そして黒い短剣。大切に大切にしていたその短剣を見て、目当てのものを見つけたことに少し満足するんだ。
後ろを向いて、父上から貰ったそれを逆手でつかむ。縛られていても、手首は動かせる。だから、右手で柄を、左手で鞘をもって刃を抜き出す。刃が見えていないから心配だけれど、それでも勇気を出して手を縛る紐に刃を当てる。
きし、きし、そんな小さな音と僕の息が部屋に響いていく。手が痛い、無理やり動かしているから。手が痛い、紐が手首に食い込んでいるから。手が痛い、刃が掌に当たってしまったから。それでも、僕は手を動かし続ける。きっと紐が切れる、そう信じて。
しばらくして、刃に感じていた抵抗がさっぱり無くなるんだ。それと同時に両手が楽になる。紐が切れた、それに気が付いて次は足を縛る紐を切ろうとする。順手に持ちかえて、紐に刃を入れる。ほどなくして紐は断ち切れて、両足も楽になる。
床に落ちた黒い鞘を取って、そこに刃を入れる。銀の部分が隠れて、元の漆黒のナイフに戻る。柄には花の絵が彫られた金属板が付けられていて、彼女を思い出す。ロヴィ……
彼女の優しい笑顔を思い出して、もう見れないということに悲しくなる。元気よく走っていたあの日々が懐かしい。だから、僕は走ることが好きなのかもしれない。彼女からの贈り物を見ていると、楽しかった日々を思い出してしまう。ストラップから目を離して、ホルダーにナイフを差し込んで立ち上がる。
口をふさいでいた布を外して、ホルダーを腰に巻きつける。ネックレスを胸にかける。緑色の石が胸元で跳ねて、重みを主張するんだ。
息を大きく吸い込んで、吐きだす。そうして心を落ち着けて、右手でナイフを抜く。これから僕は何をすればいいんだろう、そう思う。皆はどこにいて、どうなっているんだろう?ユリウスは無事かな、それとも僕と同じようになっているのかな?わからない、わからないからナイフを抜いたんだ。
あの男がどんな人なのか、馬を引いていた人は誰だったのか、僕にはわからない。でも、少なくとも僕を縛った男は敵だと思う。あの人間族の男は、敵。僕の敵。
扉にそっと近づいていく。草履は足にぴたりとついているから、大きな音はたたない。たったとしても、扉は締まっているし、窓もほとんど開いていないから大丈夫かもしれない。
『命を簡単に狩れるモノだ。だからといって簡単に扱っていい代物ではない』
父上の言葉を思い出す。僕の右手にあるものがどういうものなのか、それを思い出す。ぎりり、歯が音を立てて、初めて僕は自分が歯ぎしりをしていたことに気が付く。右手に力が入っていて、先ほど傷つけた掌からは血がにじんでいる。
外から話し声が聞こえてくる。慌てて引き戸の陰に隠れる。扉が開けられても、僕の姿は顔を中に突っ込んで見回さない限り見えない。そうして息を止めて耳を澄ます。近づいてくる音を聞き逃さないように。けれど、心臓は勢いよく動いていて、その音が外に聞こえてしまわないか心配になる。
話し声はどんどん近づいてくる。さっきの男の声と、もう一人知らない人の声。村の人の声じゃないことはわかる。もう村の人の声は流石に覚えてしまったから。
「子供は、足と手を縛って口をふさいだんだったか?」
「ああ、ただの餓鬼だった、向こうの餓鬼と一緒に戻ってきたんだろう」
「そうだろうな……」
「殺すか?」
「いや、殺しは最後だ。とりあえず他のと纏めよう。一緒のほうが殺しやすい」
耳を疑うような言葉が聞こえてきて、身体が震える。ユリウスも捕まったのか、みんなは捕まっているのかな。そして、男たちは僕たちを殺す気なのかな。そう思うと、足が少し震えてくる。怖い、怖い。人間族は怖い。
「ああ、その前に俺に楽しませてくれよ、久々なんだよ、子供は」
「またそれか、趣味が悪い」
「お前には関係ないだろう、大人に興味はない」
「勝手にしろ、さて、つくぞ」
声はついに家の前に辿り着く。僕の足はがたがたと震えていて、扉が音を立てていないか心配になる。右手は震えているけれど、それでもナイフは落としていないんだ。
そうして、引き戸が開かれる。中を見た男の口から漏れた罵声が耳に響く。
「あぁ?餓鬼がいねぇ!」
僕の視線は空いた引き戸にひきつけられたまま。首から先が家の中に差し込まれて、くるりと部屋を見回す。がたがた、手でも押しつけられたのか、引き戸が揺れる。
なけなしの勇気を振り絞る。アデル、死にたくないならやるしかない!自分自身を激励する。
右手を後ろ手に隠し、突っ込まれた頭を見る。知らない顔。くるりと動いた男の目線と引き戸の影に隠れていた僕の目線がぶつかる。
「見ぃつけた!」
頬から顎にかけて髭の生えた男がニヤリと笑って、僕はそれに少し怯えてしまう。
「捕まえろ!」
外から男の声が聞こえてきて、男は部屋の中に入ってくる。言われなくても、そんな言葉を放ってこちらを見つめる。さっき振り絞った筈の勇気はどこかに消えてしまっている。僕の体は動かなくて、顔はきっと青ざめてる。血がさっと引いていくような気がする。
大柄な男は両手を広げてこちらに向かってくる。簡単に捕まえられると思っているんだと思う。抱き締めようと開いた両手、僕は動かない体を叱咤して踏み出す。原動力は、勇気じゃなくて恐怖。死にたくないから、怖いから。
「うぐっ……」
踏み出した足と同時に、隠していた右手を前に伸ばす。男と僕の距離はすぐに縮まって、突き出した右手が男の腹に吸い込まれていく。中途半端に柔らかな感覚が手首から肘に向かってのぼっていく。右腕がまるで棒のように固まって動かない。
男は顔を下に向ける。僕の手と、そこから見える何かの柄と、微かに見えるストラップを見ているのかな。男の口が開いて、何かを言おうとする。僕はそれが怖い。耐えられないほど怖い。
嫌だ、怖い、嫌だ、怖い。左手で右腕を掴んで、固まった右腕を引き抜く。そうして、今度は左胸に短剣を突き刺す。
苦痛の声が耳に響いて、またも右腕を掴んで短剣を引き抜く。男は変な顔をして両手を胸元に持っていく。だくだくと血が流れていて、口元が歪んでいるのが見える。
左手で男の左肩を掴んで、左下に払うように力を込める。大柄な筈なのに、男は僕の手の動きの通りに地面に倒される。
どすん、と大きな音が鳴る。
「どうした!」
もう一人の男の声が聞こえてきて、顔が家の中に入ってくる。同じように髭を生やした顔は、やはり僕の知らない顔。その顔が倒れた男のほうに向いて、僕はその顔に向かって地面を蹴って右手を突きだす。
ストラップが跳ねて、手に当たったような感じがする。横顔に吸い込まれた右手に抵抗を感じる。ぶすり、そんな音が鳴った気がする。
長い時間が立ったように思えた頃、右手が重くなる。僕の目の前で男は体をよじって、力が抜けたように膝がおれる。あまりの重さに握っていた柄を離してしまう。
どさり、がちゃり。地面に音をたてて倒れた男を見て、足が震えてくる。冷や汗が背中を滝のように流れて、右手が痛む。気がつくと口元が歪んでいて、歯が強く噛み締められているんだ。
ハッとする。視線を下げれば、そこには胸を赤く染めて痙攣する男とぴくりともしない男。
「ごめんな、さい」
謝るけれど、だからといって何も変わらない。怖かったから、敵だと思ったから、そんなことを考えるけれど、でもそれは理由になるのかわからない。だから、僕は無視をする。
「死にたくなかったから……」
声を出すけれど、喉が掠れている。少し歩いて、しゃがみこんで、ぴくりともしない男のほっぺに刺さったナイフを引き抜こうとする。固く刺さっていて、力を込めてやっと抜ける。
銀の刃は血にまみれていて、赤黒い液体が地面に垂れる。右手は血がついている。男の服でそれを拭って、ナイフを鞘にしまいこむ。あとで手入れをしなきゃいけない、そう思うんだ。
腰のホルダーにナイフをしまう。立ち上がってもう一人の方を見ると、もう動いていなかった。胸元から流れた地は地面に染み込み始めている。右手をひらいて、握って。血が抜けたように真っ白な手。きっと僕の顔もそうなんだろうと思う。
赤ら顔の死体を見ていて、腰にさした剣に気がつくんだ。くたりとした古い服にくくりつけられた鞘、それを外す。すえた臭いがして、少しだけ嫌な気分になる。
僕の腕の長さと同じくらいの剣を手に持つ。鞘は外したけれど、その場に捨てておく。いつもユリウスと一緒に遊んでいた片手剣よりも少し長くて、もっと重いんだ。刃は太くて、所々錆びている。手入れをしていないのかな、そんなことをふと思う。
村にはまだ敵がいると思う。だから、これを借りなきゃならないんだ。ずしりと重い武器を赤くなった右手で握りしめて、入り口から外に出る。ふらふらとする足、でも踏み出していくうちにしっかりとしてくる。
外は天気、青々と広がった空が見えるんだ。さっき見た景色と変わらなくて、涼しい風が吹いている。
近くで馬が嘶いて、僕は体を震わせる。 辺りを見渡して、人がいないことを確認する。外に出てきたけれど、もしも誰かがいたら大変なことになっていた。そう思うとまた怖くなって、慌てて物陰に隠れる。
少しして、僕は気が付く。このまま隠れていてもどうしようもないってことに。だから、僕は決めるんだ。足を踏み出す、影から恐る恐る出る。家の影に隠れながら、ゆっくり村の中央に向かっていく。
少なくともあと一人はいるはず。馬をひいていたあの男がいるはず。たぶん、もっと敵はいる。さっきの男たちは村の中央のほうから歩いてきていた。声がそうだったから。なら、そっちに行ってみれば何かわかるんじゃないかな、そう思う。
家と家の間の隠れる場所がないところは、背をかがめて走り抜ける。右手で剣をもっているから少し走りにくいけれど、それでも周りを見て人がいないことを確認して。家の横を通りぬけるときは、窓が空いてないか気にしながら。けれど、中には誰もいない。少しだけ荒れていて、でも滅茶苦茶ってわけじゃないんだ。
村の中央部に辿り着く。少し遠くにいた時点から、人が沢山集められているのが見えた。だから、僕は家の陰に隠れながらゆっくりと進んだんだ。家から中央部までが遥か長い道のように思えて、僕は酷く疲れた。
手汗が溢れて、剣の柄が滑り落ちそうになるような気分。それでも、僕は剣を強く握りしめている。中央部に近い家の陰に隠れている僕、その前には村の人たちが隠れている。集められた人は皆村の人で、地面に座らされている。その周りには、剣を突き付ける四人の男が立っているんだ。皆暗い色の服を着ていて、腰に剣を差している。それが少し怖くて、僕は怯えてしまう。
「あいつらはまだ帰ってこないのか?」
「どうせ楽しんでるんだろ、アレクシスの男好きが。汚らわしい」
「フン、楽しむなら村娘に限る」
「間違いない」
風に乗って男たち四人の談笑する声が流れてくる。僕のところに来たどちらかがきっとアレクシスで、僕が殺した。髭が生えていたり、生えていなかったり、皆目がぎらぎらとしている。
「ダニエル、ちゃっちゃと奪って逃げよう」
低い声がそう告げる。背の高い男、髭の生えた男の人。その言葉に、さっき鼻で笑った男が反応するんだ。
「そうしたいのはやまやまだが、アレクシス達が金目のものをかき集めてこない限りはどうしようもねェ」
「食料もだ、ダニエル」
背の低い太った男が口を開く。皆に突き付けた剣を左右に振ったりして、暇を紛らわせているように見える。
「お前はそればっかりだ」
背の高い男は笑う。違いない、そう背の低い男は笑いながら言うんだ。それから男たちは村の皆のほうを見たままで、剣を突き付けたままで談笑し始める。
どうすればいいのかわからなくて、僕は家の陰で息をひそめ続ける。見回してみれば、座らされた人たちの中にユリウスの姿はなかった。自分の家に辿り着いたのかな、それとも僕みたいに縛られているのかな。
クリスさんとエリサさんはいて、ユリウスのお父さんもいる。エドゥアルドの母親もいれば、父親もいるんだ。誰一人として逃げられていなくて、僕の心臓は早く鳴るんだ。
しばらくたって、男たちが動くのが見える。いい加減に飽きた、そう背の低い男が喋って、それに合わせて剣を思い切り地面に叩きつける。
「アイツらは何をしてやがるんだ、暇じゃねぇんだ!」
怒鳴り散らすその男の言葉に頷く背の高い男。最後の一人も首を振って、左手で髪の毛を書きあげる。黒い長髪で、髭はない男、目は細い。そうしてその男はダニエルと呼ばれた男に左手を向ける。
「ダニエル、どうすんだ?」
ダニエルと呼ばれた男は少し考え込む素振りを見せるんだ。下を向いて、上を向く。首をぐるりと回す。右手にもった剣をくるりと回して肩を下ろす。何故かわからないけれど、それが怖いんだ。見ていて不安になるような気がする。
「頼まれものが見つからん以上、これ以上ここに居ても仕方なし、か」
ダニエルと呼ばれた男はそう言って、左手の指を鳴らすんだ。
「お前らがアレを知らないなら仕方ない。じゃあそうだな、全員に死んでもらうとするか」
そう言いながら右目を瞑るのが見える。その言葉を聞いて、僕の心臓は跳ねる。殺させるわけにはいかない、皆に死んでほしくない。だから、僕は家の陰から出ることを決めるんだ。僕は子供にしか見えない、だから油断してくれるだろう。それで誰か一人でも殺せれば、村の人たちも逃げれるだろう、そう思うんだ。
そうして僕が一歩踏み出そうとした瞬間、中央部に馬が走ってくる。僕はそれのせいで飛び出すことができない。馬の上に乗っている人は知らない人で、きっと仲間。
「ヤバい、巡回兵がきた!」
馬に乗った人が声を張り上げる。それを聞いてダニエルは口を歪めるんだ。巡回兵、その言葉を聞いて僕の心は躍り出す。助けだ、助けがきてくれたんだ!
「チッ、一枚岩じゃねぇのか!お前らこれは放置して逃げるぞ!捕まるな!」
ダニエルがそういうと、他の三人は首を縦に振るんだ。
「俺はあいつらを呼んでくる、先にいけ!」
背の低い男がそう叫ぶと、ダニエルと三人はユリウスの家のほうに走っていく。村から逃げ出すつもりなんだろう、そう思う。けれど僕は喜べない。
背の低い男はこちらに向かって走ってくる。僕に気が付いているわけじゃない、僕が殺した男たちを呼びに行くんだ。右手に剣をもち、こちらに向かってくる。髭に塗れた顔、茶色の髪の毛、僕はそれが怖い。けれど、千載一遇のチャンスだってことにも気が付くんだ。
男は僕に気付いていなくて、こちらに向かって走ってくる。なら、それなら、僕にもできることがある!
男と僕が隠れている場所との距離はどんどん縮んでいく。右手に持った剣を強く、強く握りしめる。そうして、走ってくる男の前に飛び出すんだ。
足で地面を蹴って、右手を大きく振りかぶって、男の前に飛び出していく。その光景が凄く遅く思える。剣が男の肩に吸い込まれていって、男の驚いた顔が目に入って。
衝撃が僕を襲う。体を思いっきり何かに打ち付けられて、衝撃音が耳に響く。全身に痛みが走って、息ができなくなる。ごろごろと転がって、そうして地面の上に転がる。
目を開く。体が痛い、耳がおかしい。右手が痛い、酷く痛い。目の前には背の低い男の背中。左肩に剣が食い込んでいて、そのまま男は倒れていく。
僕はそれを見て、目蓋が急に重くなって、ああ……