無気力過ぎる人がふぁんたじー
一発でコピペできるアプリの実験に
自分史上たぶん最高の文字数で投稿
でも、やっぱ何か重いです
携帯フリーズしそう…
あぁ、気力と言う気力が尽き果てた…
何故かって?
理由なんか覚えてるわけ無いだろう?
だって、今の俺は超無気力なんだぜ?
あぁ、ダルイわぁ…
このまま腐り続けたいわぁ…
はぃ!念願叶って、腐り果てましたよっと。
あのまま、寝たり起きたり、腐り切った生活を送ってたら
その内、体が動かなくなって、視界がぼやけていって…
気が付けば、何処とも知れぬ森の中で絶賛ゾンビ中。
うん、ふぁんたじ~。
異世界トリップ的な?
いや、転生か?
まぁ、どっちでもいいか。
どちらにせよ、やる事は変わらん。
ゾンビになったおかげで、喰う必要無し、死ぬ心配無し。
このまま腐り続けて、立派なゾンビ王になるぞ~。
すごく時間が経ちました。
時々、俺の自堕落生活の邪魔をしに
『腐ったベトベト』やら『腐った動物』やら『腐った小人』やらが来た。
面倒だったが、全部返り討ちにしてやった。
俺の自堕落生活の邪魔だけは誰にもさせん。
後、腐り過ぎて何かカピカピになってきた。
腐蝕ってか風化してきた感じ。
でも、今日も変わらず、レッツ自堕落!自堕落最高!!!
そんなある日、可笑しな邪魔者が現れた。
今、目の前に居るんだが…
この森の『腐った~』シリーズに殺られた感の無い
鋭利な刃物か何かで殺られたっぽい死体×2
その傍らで、絶賛自堕落妨害中の泣き叫ぶ赤子
何これ?超面倒臭い、『腐った~』シリーズより臭い。
五月蝿いなぁ、ツンツンしてやろう。
あ、今度は笑った、ちょっと面白いな。
―ツンツン、キャッキャ、ツツツン、キャキャキャ―
懐かれた…
調子に乗って、弄りすぎた…
懐きまくってる赤子を捨て置くわけにも行かず
『リッチ』やら『レイス』やらをとっ捕まえて
育児の知識やら道具やらを恐喝して、無ければ調べさせ、作らせ
時には面倒も見させ、数ヶ月。
俺の自堕落ライフは何処に行ったんだと嘆きながらも
このまま死体に囲まれて生活させるわけにも行かんなぁ
とか考えて森の外れまでブラブラ散歩してると…
「その、おくるみの紋章はっ!薄汚いゾンビめ!姫様を放せ!!!」
ザ・騎士って感じの、剣を構えた五人組にいきなり暴言を吐かれた。
ムカついたので、全員の剣を巻き上げ
近くあった岩に柄辺りまでシッカリぶっ刺してあげた。
んで、リーダーっぽい騎士に赤子を差し出す。
赤子の事を心配してる様だし、人の元で暮らした方が良いに決まってる。
混乱しながらも、おずおずと赤子を受け取ろうとする騎士に…
向こう脛きーっく!
驚きと痛みに目を白黒させる騎士リーダー
抱き方が成ってない!!!
その後、二回程きっくを食らわせながら抱き方をレクチャーしてから
赤子を任せた…
ちょっと寂しい…
これ以上見ていると別れられなくなりそうなので、踵を返して森の奥へと歩む。
「大事な赤子なら、しっかりと護れ。達者でな…」
去り際に、それだけ言うのが精一杯だった。
水分の枯れ果てた、風化した体からは、涙の一滴も流れなかった…
一方、赤子を受け取った騎士は
「人語を解する、風化したゾンビ…?
聞いた事も無い、新種のアンデットか?」
そう呟き、思考する。
数ヶ月前に、従者と共に浚われた姫様は無事なご様子で呪の類を掛けられた感じも無い。
姫様を賊から救い出し、今まで育てていたと言うのか?アンデットが?
馬鹿な、有り得ない。
解らない事だらけだが、今は先ず姫様をご無事に城へお連れする事と…
どうにかして泣き止んで頂く事が先決だな…
親と思い込んでいるモノから引き離され、泣き叫ぶ赤子を必死にあやし
大岩に深々と突き立てられた剣を抜くのに悪戦苦闘し
赤子の泣き声に誘われ出てくるモンスターから何とか逃れ
城に戻った頃には五人の騎士達はゾンビの様な有様だったとか
その騎士を見た赤子は少し機嫌が良くなったとかとか。
それから更に時は過ぎて
赤子も少女に成長しました。
名をティア・ティル・ローレンツィアと言い
ローレンツィア王国の第一王女として知識、教養を身に付け
美しい姿も相まって、皆から愛されて居りましたが
一つだけ問題を抱えて居りました。
時々、おかしな事を言い出すのです。
「私のお父様は『死の森』の奥深くで暮らしているのよ。」
それを聞いた者は皆
「ローレンツィア王は今日も王城に居らっしゃられますが?」
と言うのですが
「フフフッそうね、でももう一人のお父様は『死の森』で
きっと今日もお昼寝してるわ。」
と、楽しそうに語るのです。
まだまだ、夢見がちな年頃なので皆そこまで気にはしていませんでしたが
御伽噺に夢を見るにしても、『死の森』とは少し感性が変わっているな、と。
幼き頃に賊に浚われ、『死の森』で発見された事の影響かな、と噂して居りました。
そんなある日、ローレンツィア王都にとんでも無い事件が起こりました。
ローレンティア王都を挟み、『死の森』とは反対側の『魔の山脈』の向うから
魔物の大群が押し寄せて来ていると言うのです。
王城の一室では王と騎士団長、大臣や貴族などが集まり
「同盟国に救援要請を!」
「今からでは間に合わん!」
「では、冒険者をかき集めて!」
「残って参戦の意を表す者より、逃げ出した者の方が圧倒的に多い!」
「恥知らず者達め!」
などと、口々に解決にならない様な事を口走っていたのですが
そこに、沈黙を続けていた王が
「静まれ!」
と、場を制した後に
「騎士団長フェルディナントよ
汝はどう考える?」
と、問うと
同じく沈黙を続けていた、かつてティアを城へ連れ帰った騎士のリーダーが
「我々騎士団が命を賭して、時間を稼ぎます故
王は隣国へ逃れて頂くしか御座いますまい。
今在る戦力では、情けない限りですが王都は諦めるしか御座いません。」
悲痛な面持ちでフェルディナントが答えると
「多くの命が失われる事は避けられぬか…
しかし、民を無くして王は在り得ぬ。
我もかつては『剣王』と呼ばれた身
一人でも多くの民を逃す為に戦おう。
願わくばティアだけは無事に…」
王が語る最中、会議室の扉が勢い良く開け放たれ
明らかに場違いな明るい表情を浮かべたティアが駆け込んできて一言。
「大丈夫!」
皆は正に『ポカーン』という状態だ
更に続けざまに放たれる言葉
「お父様に頼めばきっと何とかしてくれるわ!」
いち早く再起動したローレンツィア王が
「いや、だから、我も戦うが、それだけでは…
え?いや、ぶっちゃけ『剣王』と言っても
『かなり強い人間の剣士』ってだけだよ?
娘に期待されるのは嬉しいけど、相手、魔物だよ?
数万も居てるからね?無理無理、パパ一人頑張ってもどうにもならんて
100人足らずが逃げれる時間を稼げるかどうかぐらいだって。」
再起動には失敗していたようでした。
「お父様って言っても、『死の森』のお父様よ?
お父様は魔物だし、とっても強いのよ?
フフフッきっと皆驚くわ!」
ティア姫はそう言うと、フェルディナントの手を取り
「フフフッ!さぁ、お父様にお願いしに行きましょう!」
と、嬉しそうに笑うと、困惑したままのフェルディナントを引っ張って
スキップでもしそうな軽い足取りで、会議室を後にするのでした。
「え?いや、え?
良い事言おうとしてたパパは期待されて無かった?
え?嘘…?」
状況に付いて行けていない家臣と、ショックから立ち直れて居ない王を残して。
所変わって『死の森』では
「いや~、バラけたバラけた。
200にバラけても、もう余裕だね。
全部完璧に使いこなせるわ。」
赤子と別れて早数年、腐るも乾くも通り越してすっかり骨のみになってしまった。
『ゾンビ』から『スケルトン』に華麗に変身!
実際には、進化なんだか退化なんだかよく解らん。
暇を持て余して、骨で色んな事が出来るようになったので進化って事で良いとしよう。
おっと、久々に人の気配が近付いてきた。
暇は暇でも、面倒は嫌いだ。
適度にバラけて死体のフリでやり過ごすとしますかね。
『死の森』を進む騎士と姫
幸い道中に魔物と出くわす事は無かった。
「ティア様、『死の森のお父様』とは、まさか
あの時の不思議なゾンビの事でしょうか?」
「えぇ、短い間だけだったけど
愛情たっぷりに私を育ててくれた、素敵なお父様よ?」
「まだ赤子だった時の事をそこまで鮮明に?」
「フフフッ!鮮明とまではいかないわ?
怖くて、悲しい時に助けてくれて、優しくして貰ったのは覚えているわ。」
などと話しながら歩く二人
『死の森』に入ってからも一切、魔物に遭遇しない。
「ティア様、お気を付け下さい。
『死の森』と恐れられているこの森で、ここまで魔物の一匹にも遭遇せず
唯一あったのは、この白骨化した亡骸のみ。
明らかに異常な事態です。」
そう言って、今まで以上に警戒を強めるフェルディナントに
「フフフッ!大丈夫よフェルディナント
この森の王様であるお父様が怖くて
アンデットも動物もどこかに隠れてるだけだわ。
それに、お父様もかくれんぼはお止めになって?
今日はお父様にお願いがあってお会いしに来たのよ?」
ティア姫がそう言うと、フェルディナントは驚き辺りを見回すが
どこにもあのゾンビは見当たらない。
訝しげに首を捻り、少し間を置きある考えに至ると
急いで足元に散らばる白骨を見据えた。
すると
「いや~、こんな簡単にばれるとは驚きだな
あの時の赤子か?随分と大きくなったなぁ
それに元気そうだし、美人に育ったようで何より。
騎士君もしっかり言いつけを守ったようだなぁ。」
何とも、やる気のない声色と共に散らばった骨は一箇所に集まると
だらけ切った姿勢で佇む『スケルトン』が現れた。
「美人なんてお上手ね、お父様は
でも、褒めて頂いて嬉しいですわ。」
「それにしても、お父様か…
悪くないな、面倒事は大嫌いだが
可愛い娘の為だ、お願いとやらを聞こうじゃないか?」
ティア姫はよりいっそう嬉しそうに笑うと
「お父様大好き!」
と『スケルトン』に抱きついた。
「はっはっは!可愛いやつめ
大抵の面倒事なら解決してやるぞ!」
上機嫌で笑う『スケルトン』にティア姫がお願い事を告げる。
「向うの山から、魔物の群れが攻めて来てるの
お父様の力で追い払ってください!」
「任せとけ!
そこらの使えそうな奴らをとっ捕まえて引き連れて
ぱぱっと蹴散らしてやろう!
さぁ、今日は遅いからもう帰りなさい。
明日の夜にはそっちに行くからな!」
そう言い残して『スケルトン』は森の奥へ駆けて行った。
これで安心と言わんばかりの満足気な顔で帰ろうとするティア姫を
またも状況に付いて行けず、呆けたままのフェルディナントが
はっと我に返り、後を追う。
こうして、途轍もなく重大な事が、途轍もなく軽いノリで決まったのだった。
そして、一夜明け
『ローレンツィア王都』と『魔の山脈』の間にある平原には
ローレンツィア王国騎士団約9000名と冒険者約1500名、義勇兵約1000名の
合わせて約12000名からなる『ローレンツィア防衛軍』が戦の準備を始めていた。
「魔物の侵攻速度から考えて、開戦は夜になるんでしょう?
なら、戦の準備なんて必要無いのに!」
ティア姫はご機嫌斜めだ。
昨夜、城に帰って父王と家臣達に『死の森のお父様』との話をしたのだが
全く信用して貰えず
「もし、その話が真実でも『スケルトン』一匹とその部下ではどうにもならん。」
と、相手にもされなかったのだ。
最悪の場合を想定しての住民の避難は大賛成なのだが
強くて素敵な『死の森のお父様』を全く信用されない事が余程腹立たしいらしく
いつもの天真爛漫な姿とは違い、朝からずっとプリプリと怒ったままだ。
その姿もまた可愛らしいくはあるのだが。
そして、夕方
住民たちも、ほぼ全て王都を出立し、街道沿いに隣国を目指し移動する頃
『魔の山脈』から夥しい数の魔物達が姿を表した。
陸を、空を、覆い尽くさんばかりの数の魔物達に
最後尾の住民達は恐慌状態になった程だ。
そんな最中、軍の本陣ではまだプリプリと怒ったままのティア姫が
「もうすぐ、日が暮れるわ
そうしたらお父様が助けに来てくれるんだから!
お父様を信用しないで馬鹿にする皆なんて
ビックリして腰を抜かして、産まれたての小鹿みたいに
ガタガタ震えてればいいんだわ!」
早く非難しろと言う、父王の事を無視して只管毒づいていた。
そして、言われずとも既に軍の大半の者達は
そのあまりの数と、質に震え上がっていた。
そう、数も去る事ながら、質が異常なのだ。
本来、群れる事の無い高位種が数多く見受けられ
果ては御伽噺や伝承でしか姿を現さないような悪魔やドラゴンまで居る始末。
正に絶望を絵にしたような
これならば、伝説の魔王を一体相手にする方がいくらかマシといった光景だった。
皆、敗北は覚悟していた。
せめて少しでも時間を稼げれば、せめて少しでも数を減らせれば
そうすれば、一人でも多くの命を救えると
そう思い、ここで踏み止まる決意をした者達だった。
そんな、強く、尊い戦士達の心をいとも容易く砕き去る魔物の群れ。
絶望と共に、夜の帳が下りた…
「はい、俺が通りますよっと。」
場違いなやる気の欠片も無い声と共に
一体の『スケルトン』がローレンツィア防衛軍の間を通って
魔物の群れに向かって、歩み往く。
何の気負いも無く、ちょっとそこまで散歩に行く様な気安さでスタスタと。
その背に向かって、ティア姫が手を振り声をかける
「お父様の凄さを皆に見せ付けて差し上げてください!
自慢のお父様の雄姿を!」
可愛い娘の声援を背に受けた『スケルトン』は
歩みを止めず、ひらひらと手を振り替えし
「任せろ、ちょっとデカイ程度のトカゲや小悪魔程度
ちょちょっと捻ってやるよ。
あ、ちょっとデカイ小悪魔ってただの悪魔じゃん。」
などと軽口をたたきながら
軍を追い越し、平原を過ぎ、魔物の群れと対峙すると
「さてと、野郎共…
面倒くさいから、俺に手を煩わせるなよ?
ド派手に蹴散らせ!!!」
やる気があるのか無いのか解らない
とりあえず他人任せな掛け声を上げると
そこ等中に無数に浮かび上がる、夜の闇より尚深き闇。
その無数の深き闇より出でるのは
『レイス』や『リッチ』に始まり『デュラハン』『ヴァンパイア・ロード』
果ては神の一柱に数えられる『デス』に至るまで。
後から、後から姿を現す死の眷属。
『レイス』の集団が叫び、恐怖と狂気を撒き散らし
『リッチ』の集団が禁呪の絨毯爆撃を浴びせ掛け
『デュラハン』の軍団が駆けた後には、首を狩られた死骸の道ができ
『ヴァンパイア・ロード』が魔物の血の池を作り出す
『デス』に至っては、流石は神の一柱
ただ、そこに居るだけで死を撒き散らし
『デス』を中心に魔物達は次々と生き絶え、塵へと還る。
恐ろしい速度で、一方的に蹂躙されていく魔物の群れ
これでは、どちらが正義でどちらが悪か解ったものでは無い。
いや、そもそも正義も悪も無いのだ。
人間側には人間側の正義があり、魔物側には魔物側の正義があるのだから
ただ、間違い無くそこにあるものは
弱者か強者か、それだけなのだ。
そして、この場でのヒエラルキーの頂点に君臨するのは
まさかの、低級アンデットTOP3にはランクインするであろう『スケルトン』
そんな『スケルトン』が戦況を眺め一言
「一日かけて、とっ捕まえただけはある。
中々壮観な眺めだな、お茶が美味い。」
である。
どこからお茶を出したのかは解らないが『スケルトン』である彼に
お茶が飲めるはずも無く、下顎から駄々漏れである。
ただ、そんな彼の舐めきった態度が気に食わず
遂に姿を現したのは、今回の魔物大侵攻の首謀者である
大悪魔『ロード・オブ・ナイトメア』
「たかが『スケルトン』風情が、この大悪魔である『ロード・オブ・ナイ…
「肋骨ぼんば~!」
名乗る事すら許されず
亜光速で飛来する肋骨に蜂の巣にされ生き絶える大悪魔
流れ玉に当たり消し飛ぶ数多の『ドラゴン』や『悪魔』達
蹂躙され尽くした魔物の群れ
開いた口が塞がらない傷一つ、汚れ一つ(軽失禁は除く)無い人々
我が物顔でコンビニ前の若者よろしく屯する死の眷属達
途轍もなくカオスな状況の中『スケルトン』が一言
「撤収!」
と言い放つと、次々と夜の闇に溶け込み消えてゆく死の眷属達
しれっと歩いて帰ろうとする『スケルトン』
それに抱き付きご満悦の王女
そして、いち早く再起動に成功したローレンツィア王が
「いやいやいや!
え?帰るの?
いや、え?無理無理、パパは我だからね?
あげねぇよ?可愛い娘、あげねぇよ!?
何しれっと家の愛娘くっ付けたまま帰ろうとしてんの?
え?意味わかんない。」
やはり再起動には失敗した様子であった。
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後に、この大戦は『心優しき死王の怒り』と名付けられ
幼き王女を愛した、心優しき無欲な『スケルトン』は
人、魔物問わずに畏れ敬われ『ノーライフ・キング』の名で
世界中に知られる事となる。
その時の褒賞で無欲な『ノーライフ・キング』が欲した物は
愛する娘の近くで、ただ静かに暮らせる事
それだけだった。
そして今でも、ローレンツァイ王都の王城の中庭には
美しい花々と木々に囲まれ、優しい日の光に包まれ
『ノーライフ・キング』は静かに眠り続けている。
~ギルバード著『ノーライフ・キング』より抜粋~
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―パタンッ―
ローレンツィア王13世の息子
ウィル第一王子が、中庭のベンチに腰掛けたまま
本を閉じ目の前に視線を移す
「心優しき無欲な『ノーライフ・キング』…?
これが…?」
目の前には鼻提灯を浮かべた白骨が
「動きたくねぇ、このまま一生寝て過ごしたい…むにゃむにゃ。」
今日もローレンツィア王国は平和である。
もし、楽しんで頂けたなら幸いです。
あ、マジで固まりそう…