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色々が、苦いようさでさ。
ま、疲れてるだけかな。
僕らは、見たいものだけを見て、生きている。日々の時間を過ごしている。
見る姿は、都合のいい虚像であり、つまりは実像ではあり得ないんだよね。
こうして生きている毎日に、例えばバーのカウンター横に座る夢のような何か。それがどうこうも、あるようでないような、そんな不思議な感じがしているよ。ま、ないというのが結論だけどさ。
セックスも、同様で。
女が演じる図はよくあるが、男も演じることがあるというのは、以外と嘘臭い。
それはけっこう面倒くさいことで、やりたいだけでしょ、なんて言葉は領収書と共に突き返したくもなる。
こともあります。
一番面倒なのは、やるからには、何かを思う自分。
いや、それで面倒くさがられてもね、何も思わない相手とは最初からしたくはないんだけどね。なんつって。
寂しさを埋めるために使われたのかなって想うときほど、寂しいもんだぜって思うことはないっすけどね。