昔を良く思うのはままあること。
先日投稿したエッセイのような何かをぼんやりと見返していたら、なんだか色々と間違いが書いてあって驚いた。藤田さんのアルバムは三枚持っている。ライブは多分五回行っていると思う。なぜ間違ったのかはよくわからない。
まあ、そんなことはどうでもいい。それよりも問題はこの話をけっこうな分量携帯で売っていたところ、人に話しかけられて保存する前に間違って消してしまったということの方がショックではあった。
人の縁は面白いなということは、友達の少ない僕にも言えること。藤田さんのライブに行ったのは、大学の友人がライブに参加するから来てくれという経緯があったためであり、そこに藤田さんも出演していた。それが四谷天窓であったような気がするが、その辺りの記憶もやはり定かではない。
ちなみに、その回にはシギが出演していた。今とは違って表記はshigiだった、多分。もちろん彼女の楽曲も買った。ライブハウスでは、気に入ればほぼ間違いなく楽曲を買う。今まで何も買わなかったということの方が少ない。彼女のパフォーマンスも良かった。といっても、それももちろんもう何年前かわからない話。
数年後、渋谷を歩いていたら街頭の大きなモニターに彼女の姿が映っていて、メジャーになったんだなとぼんやり思ったが、しかもその楽曲は藤原竜也主演の『カメレオン』のテーマになっていて、おおお、と思った。それはそれは、という感覚だった。見た目が小奇麗になっていたことにも驚いた。今ちょっと調べてみたらその後もアニメのテーマ曲にもなっているみたいで、ひょっとしたらちょっと知名度があるのだろうかなどとも思うが、実際どうなのだろう。
ただ、後ろにバンドを従えて、しっかりと曲を作りこまれて歌う彼女には違和感が強く、レベルは段違いに上がっていてもあまり魅力的には感じない。あのギター一本で、この人死ぬんじゃないのかという迫力が良いと思ったんだから、仕方ない。
藤田さんのライブで知り合った人と、未だに年に数回ほどの頻度だがメールをすることがある。会ったことは数回しかないが、そういう経験があると世の中に縁はあるんだろうと思う。
縁と言えば、大学生の頃にネットで知り合った一人とは、気がつけばもう八年ほどの付き合いになる。今となってはやはり彼女と会うのも年に数回といったところだが、たまたまネットの掲示板に書き込みをして、その人と会って、一緒にライブをして、今でも関係が続いているというのはとてもありがたい話だろう。