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亜希の水着選び

──亜希──


「ねえ、亜希ちゃん!これなんかどうかしらっ!」


「い……いや……それはちょっと……」


 夕方……私はお母さんに紐のような水着を押し付けられ、戸惑っていた……。


 なぜこうなっているのか……それは約一時間前にさかのぼる……。


---


「ただいま~」


 彼方との買い物から帰ると、彼方は早々に二階へ上がっていった。

 私も続いて二階へ向かおうとしたその時、リビングのドアが開き、お母さんと目が合った。


「あら亜希ちゃんおかえり!買い物に行ってたのかしら?」


「ええ、ちょっと彼方と買い物に……」


 お母さんに聞かれ、私は手に持っていた荷物を見せながら答えた。

 ……その瞬間、しまったと思った。


「あら……?あらあらあら……?彼方くんとお出かけ?もしかして……んふ……んふふふ……、デート?」


「ち……違うわよ!彼方とちょっと買い物に行ってただけよ……!」


 ニヤニヤ笑うお母さんに、私は顔を真っ赤にして必死に否定する。

 こんなことなら“彼方と”なんて言わなければよかった!


「んふふ、そういうことにしておいてあげるわ♡」


「だから違うって言ってるでしょ……!」


「はいはい……て、あら?亜希ちゃん袋の中に何か入ってるわよ?」


「これ……?これ福引で当たったプールのペアチケットだけど……」


「プールのペアチケット……っ!?丁度いいじゃない、明日もお休みなんでしょ?それなら彼方くんと行ってくればいいじゃない!」


「ええ……っ!?い……いやよ……!それに第一水着なんて買ってないわよ……!」


「そういうことなら今からでも水着を買いに行けばいいじゃない!ほら亜希ちゃん行くわよっ!」


「え……?ちょ……!」


 そして私はお母さんに半ば強引に車へ乗せられ、水着専門店へ連れてこられ、今に至る……。


---


「でも、好きな男の子の目を引きたいならこのくらい攻めなきゃダメよ……!」


「ちょ……!彼方のことは好きとかそんなんじゃなくて……!」


「あらぁ~……?お母さんまだ“彼方くん”とは言ってないわよ~?」


「うぐ……!」


 お母さんは手を口に当てながらニヤニヤ笑っている。

 ……やられたわ。


「でもそっか~、やっぱり亜希ちゃんは彼方くんが好きなのね。なら亜希ちゃんの魅力を最大限に魅せるため、少しくらい露出のあるものじゃないと振り向いてくれないわよ?」


「だからってこの紐みたいなのは限度があるわよ……!」


「えぇ~、そうかしら……。お母さんは弘樹さんにこんな紐みたいな水着を着て見せたらイチコロだったわよ?」


 ……お母さんの言葉に私は絶句した。


 何が悲しくて自分の親のそんな話を聞かされなきゃいけないのかしら……。


「ていうか、水着くらい自分で選ぶわよっ!」


 私はそう言って、赤寄りのピンクのビキニを手に取った。


 本当はワンピース型の水着がいいかもと思ったけど、お母さんの言うことも確かに一理ある……。


 というわけでビキニにしたのだけど、わ……私にはこれが精一杯よ……。


「えぇ~……まあ……ビキニも悪くないかもしれないけど、でも定番すぎるわよ?それに……亜希ちゃんの胸が小さいからサイズが合うかしら……?」


「胸が小さいは余計よっ!」


 お母さんにツッコミを入れた私は、試着室で合わせたあと、この水着を購入したのだった。

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