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突然の同居生活っ!?

「ただい……ま……?」


「え……?」


 リビングへと向かうと、大きなL字型のソファに座っていた人物を見て僕は言葉を失った……。


 なんとL字型の長辺の端の方に座っていたのは罰ゲームとは言え、先ほど告白をして振られた相手……風原亜希その人がいたのだっ!

 そしてその右隣には彼女の妹と思われる栗色の髪をツインテールに結んだ女の子がおり、その横に同じく栗色の髪をポニーテールへと結んだ見知らぬ大人の女性が座っていた。


 一方のL字型の短辺には僕と同じ黒い髪をした父、御堂弘樹(ひろき)が座っている。


「な……なんでここに風原さんが……?」


「それはこっちのセリフよ……!なんでここに御堂君がいるのよっ!?」


「なんでって……ここ僕の家だし……」


「はあっ!?そんなの聞いてないわよっ!?ちょっとお母さんこれどういう事っ!?」


 風原さんは僕をキッと睨みつけたあとソファの前に置かれているテーブルを叩いて立ち上がると彼女の母親だと思われる見知らぬ女性へと声を張り上げた。


「ドッキリ大成功っ!驚かせちゃったかしら?この度お母さんはこちらにいる御堂弘樹さんと再婚しちゃいました~!」


「はあっ!?」

「はあっ!?」


 突然の発表に僕と風原さんの声がハモる。


「はっはっは……っ!彼方も亜希ちゃんも声が揃って仲がいいな!最初は彼方が真奈美さんのところのお嬢さん達とはうまくやっていけるか心配だったが、これなら父さん達も一安心だ。とりあえず彼方、お前もこっちに座りなさい」


 いやいやいやいや……!僕も風原さんも困惑してるだけだから……!


 僕は“なんでこいつがここにいるの”と言いたげな風原さんの視線を感じながら、父さんの横へと座った。


「まあ、決まったものは仕方ないんだし?ここは自己紹介と言いましょうか。まずは私からね、私は風原……じゃなくてこれからは御堂だったわね、私は真奈美(まなみ)、亜希ちゃんと、由奈(ゆな)ちゃんのお母さんよ。もちろんこれからは彼方くんのお母さんとして遠慮なく遠慮なく接してほしいわ♡」


「は……はあ……」


「では、次は俺だな、俺は御堂 弘樹、彼方の父親だったが、これからは亜希ちゃんや由奈ちゃんも俺の大切な娘だ。彼方共々仲良くしてほしい」


 父さんはそう言うと風原さんとその妹さんへと頭を深々と下げる。


「じゃあ、次はあたしね!あたしは由奈!青葉ケ丘学園付属中学の三年生だよっ!突然なことに驚いているけど、何にしろ新しいお父さんとお兄ちゃんが出来たことに嬉しく思っています!これからよろしくねっ!」


 由奈ちゃんは元気よく自己紹介を述べると最後にピースをしてみせた。

 多分人懐っこい性格なんだろう、彼女の自己紹介だけでそれが窺える。


「……私は亜希、お母さんが再婚するって話をいきなり聞かされて戸惑っています!けど、こうなった以上受け入れるけど、御堂君とは仲良くする気はないので、以上っ!」


「まあまあ、亜希ちゃんったら冷たいのね……。でも彼方くんは優しい子だって弘樹さんから聞いているからきっと仲良くなれるわよ。それにもう少ししたら学園祭でしょ?一緒に回ればいいじゃない?」


「……その可能性は微塵もないし、それに、御堂くんと学園祭を一緒に回るとかありえないから」


「あは……あははは……」


 風原さんの言葉に僕は苦笑する……。


 僕の名誉のために言うけど、確かに罰ゲームとは言え告白こそしたものの、僕が風原さんに特別何かしたという訳じゃない。


 彼女はクラスで人気だし、特に女子とは仲が良い。


 でも、男子とはどうかと言うと徹底的に壁を作っており、例外なく誰とも親しくなろうという気はないらしく、話しかけても邪険にされる。


 それを考えるによく僕の時は邪険にもせずに屋上に来てくれたなと思わなくもない。


 さらに付け加えるなら、勉強も運動も出来る上に、お昼の弁当も自分で作り、制服のシャツにも自分でアイロンをかけているという話をしているのを聞いたことがある。

 そのため周囲からは完璧女子と噂されている。


「彼方、何を難しい顔をしてブツブツ言っているのか知らないが、みんなお前の自己紹介を待ってるぞ……?」


「え……?」


 声に出てた……?

 うわ……!恥ずかしい……!


 父さんに言われ周りを見渡すとみんなの視線が僕へと注がれている。

 しかし、風原さんだけは知らぬ顔をしてそっぽを向いていた。


「こ……こほん……、え……えっと……、彼方です。突然このような展開になって戸惑ってはいますがこれを機に仲良くなれればと思っています」


「よろしくね彼方くん♪」


「よろしくお兄ちゃん!」


 僕は当たり障りのない挨拶をすると真奈美さんと由奈ちゃんの拍手に包まれ、風原さんからは冷たい視線を向けられたのだった……。

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