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黒猫と12人の王  作者: 病床の翁


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549話 開国祭6

 いよいよ闘技大会本戦の当日だ。

 紫鬼達が朝から精が出るものが食べたいと言うのでシーサーペントのステーキを朝食に出した。

 やっぱり力を出すなら肉に限るな。

 そんな朝食を済ませて闘技場に行くとすでに蒼龍と紺馬が到着していた。

「では俺様達は参加者の出入り口に向かうから適当に観戦しててくれ。」

「あぁ。まぁほどほどに頑張ってこいよ。」

 そう言って金獅子達を送り出した。

 昨日同様、軽くつまめる食べ物と水筒に入った水を買って俺達も観覧席に向かう。購入した席は前列の方で昨日と違ってかなり見やすい。さすがに一万リラ取るだけはある。


 1回戦第2試合が銀狼の出番だった。相手選手は片手斧を手にし反対の手には丸楯を装備している。

 対する銀狼はいつもの双剣を構える。

 序盤は相手選手が攻めたてるが、銀狼は冷静に双剣で片手斧を弾いていく。数合のやりとりがあってからは銀狼が攻める番だ。左手の剣で片手斧を弾くと右手の剣を巧みに使い丸楯を避けて斬撃を叩き込む。

 何度かは丸楯に防がれもしたが、4度目に斬りつけたところで相手が降参した。胸元をザックリと斬られていたのだ。

 手酷い怪我を負う前に負けを認めた形で勝敗は決した。


 1回戦第8試合は金獅子の出番だ。相手は大太刀使いの刀剣士。お互いに長大な武器を持っている為、斬り合いは凄絶で斬りつけ合う度に火花が散った。

 つばぜり合いになったところで金獅子が持ち前の膂力を発揮して相手のバランスを崩すと横薙ぎに払った大剣が見事に腹部にヒットし、相手選手は場外にまで吹き飛んだ。相手選手も金獅子相手によくやった方である。


 1回戦第11試合は紫鬼の番だった。相手はなんと紫鬼と同じく拳闘士。拳の2倍はありそうな籠手をはめた男で重そうな籠手をはめている割りにスピードが速かった。

 相手選手のジャブ・ジャブ・ストレートの繰り返しをガードしながら隙を窺う紫鬼。三度目のストレートを戻したタイミングで紫鬼が反撃のローキックを打ち噛まし、相手選手がバランスを崩したところでお返しの左ジャブからの右ストレートが炸裂。吹き飛んだ相手選手は何とか立ち上がったものの、ダメージが足に来ていた。

 空かさず駆け寄った紫鬼はダメ押しのローキックからのミドルキックを放ち、相手選手からダウンを奪う。それでも相手選手は立ち上がろうとするが、足に来たダメージにより立ち上がる事が出来ずに降参した。拳同士のぶつかり合いはなかなか見応えがあった。


 2回戦第1試合は銀狼と以前に見たことのある序列第4位の闘技士、モーリスとの対戦だった。長剣使いのモーリスも善戦したのだが、手数が多い銀狼に終始翻弄されて最後は長剣を持つ右腕を斬られて降参した。


 2回戦第2試合を制したのは序列1位の闘技士、長剣使いの閃光のラッシュだった。彼が明日の銀狼との準々決勝の相手になる。


 2回戦第3試合は序列3位の闘技士でサーベル使いの神速のガウディが勝ち上がった。その名に恥じぬ高速突きを得意としているようで、相手選手のガードを掻い潜り的確に刺突を繰り出していた。金獅子の準々決勝の相手だ。


 2回戦第4試合は金獅子対序列6位の闘技士、レイピア使いのサムエヌだった。サムエヌも決して弱くはなさそうだったのだが、繰り出す刺突は全て大剣で防がれ、最後はレイピアを折られたことで降参する運びとなった。


 2回戦第5試合は序列2位の闘技士で大盾と長剣使い、堅実なモードンの勝利に終わった。その名の通り堅実な試合運びで制限時間ギリギリまで相手のナイフ攻撃を大盾で防ぎ、出来た隙を見逃さずに長剣で斬りつけていた。彼が明日の紫鬼の準々決勝の相手となる。


 2回戦第6試合は紫鬼対デルデアリーナ。デルデアリーナは女傭兵で巨大なハンマーを携えていた。小柄な体つきからは想像できないような膂力の持ち主で巨大ハンマーを手足のように扱うなかなかの強者だったが、鋭い攻撃も紫鬼は手甲で受け流し、反撃を加えていき、最後は腹部に痛打を与えて場外に吹き飛ばした。かなりの衝撃だっただろうに場外に吹き飛ばされたデルデアリーナはすぐさま立ち上がると自身の場外負けを地団駄を踏んで憤っていた。かなり頑丈な身体をしていたようだ。相手が紫鬼でなければベストエイト入りも可能だったかもしれないが、相手が悪かったな。


 2回戦第7試合はカブスと言うバスタードソードを持った男傭兵だった。こちらは辛勝と言った様子ですでに満身創痍。明日までに傷が癒えるとも思えず下手すれば棄権もあるかもしれない。


 2回戦第8試合はあの勇者パーティーの戦士ライオネルが勝ち進んだ。以前のような勢いだけの戦い方ではなく、実直に機を見て仕掛けるといった駆け引きが出来るようになっていた。勇者パーティーも成長しているようだ。


 と言うことで明日の準々決勝進出のベストエイトが決まった。それなりに熱中して見ていたので気が付けば夜になっていた。

 今日も帰り道で夕飯を買って帰ろうかとも思ったのだが、流石に3日連続ともなると飽きがくる。

 仕方ないので蒼龍達には悪いが借家に戻ってから魚料理を作ることにした。

 ハンマーヘッドシイラのムニエルはなかなか評判だ。

 明日も朝早いため、夕食後は皆ですぐに就寝する事にした。

 さて、明日は金獅子対銀狼との準決勝、勝った方と紫鬼との決勝戦が行われるはずだ。

 それを楽しみに眠りにつくことにする。


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