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テーマ詩集:水族館

尾頭つきの魚の背骨

作者: 歌川 詩季

 食べやすいなら、切り身でいいです。

 はじめがかんじんだ

 いや おわりよければ すべてよしじゃないか

 竜頭蛇尾な 尻すぼみは御免だけれど

 鶏口牛後な 小顔もどうかと

 あれ? 鶏口牛後ってそうゆう意味だっけ?


 くいつきのいいはじめと

 それにふさわしい それなりのおわりが

 そろってるにしても それだけじゃあいけない

 ふたつをしっかり(つな)ぐ背骨がなけりゃな

 そしたら じゅうぶんかって?

 いやいや それじゃあ尾頭(おかしら)つきの魚の背骨さ

 そこにたっぷりと 旨味ののった身をつけてやらなきゃ

 でっぷりと でなく たっぷりと だぜ


 おいおい

 中だるみも 中やすみもゆるされないのかって

 げんなりした顔すんなよ

 まあ しかたねえじゃねえか

 めのまえに出された尾頭(おかしら)つきの魚も

 たっぷりと旨味ののった身がついてるかと思いきや

 腹のたるみや 腰のくびれなんかをしていちゃ

 つつく気も失せちまうと (はし)を置かれたくなかったら

 かんじんな はじめとおわりを(つな)いでやるから

 中だるみも 中やすみもなく 身をつけてみせろって

 尾頭(おかしら)つきの魚の背骨は そうぬかしてやがる

 骨まで、ぼろぼろで食べられる調理方法が好き。

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