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キャラメイク その2

「【アーツ】と【スキル】の説明は十分ですね。職業の選択に移ります。職業は【前衛】【後衛】【支援】【生産】の四つに分類されるので、その中からお選びください。中にはレア職業が隠されてる場合もございます」


【前衛職】→(剣士、戦士、盾士、拳闘士等)


【後衛職】→(弓士、炎魔法師、魔物使い、魔砲使い等)


【支援職】→(僧侶、盗賊、踊り子、学者等)


【生産職】→(商人、鍛治師、記者、料理人等)


「踊り子とか記者なんて職業もあるんだ? 他にも色々とありそうだけど」


 記者や踊り子にはビックリしたけど、その中にゴリラが無かった事に驚いたわ。逆に『ゴリラはないのかよ』と言いそうになったぐらいだから。


「まぁ……この中で選ぶとしたら、【支援職】か【生産職】になるかな」


「えっ!? ……いえ、何でもありません」


 斉藤さんは、私が【前衛職】を選ぶとでも思ったのか、ビックリした顔になったんだけど!? その中にゴリラが……なのは置いといて、私自身も【前衛職】の方が向いてるのは分かってる。空手も習ってたし、性格的にもね。


 でも、主役は私じゃなくて、千城院さん。千城院さんが活躍するための補助をするのが私の役目。


【前衛職】同士で背中を預ける仲になるのも憧れるけど、その枠は埋まってたのよね


 それは【Vラボ】、千城院さんのインタビュー記事にも載ってた。【ユニユニ】でプレイヤー達で組むパーティメンバーは五人まで。


 その中で千城院さんのパーティは三人で一番を成したわけなんだけど、残り二人は入れるわけよ。そこに【支援職】と【生産職】のメンバーはいなかったから、もしかしたら……いや、絶対に入るつもりなんだから!!


「【僧侶】!! 私の職業は僧侶にするから」


【僧侶】 回復、補助魔法を得意とする職業。


【魔法】 【ヒールLV1】


【スキル】 【回復魔法の回復量1.2倍】


 僧侶はヒーラー、つまりは回復役。RPGでもよく登場する職業。それぐらいは私でも知ってる。他の職業はよく分からないし……千城院さんを回復する私……間違いないよね。


「……僧侶ですね。服装を初期装備に変更します。アクセサリーは装備対象にはなりませんが、見た目の変化はきちんとおきますので」


 斉藤さんの言葉通り、私の私服が僧侶用の装備へと変化したのが、鏡に映った事で分かったし、それと一緒に装備内容も表示された。


【装備】


【右手】 木のステッキ

【左手】 なし

【頭】 青のベール

【上】 青の修道服(下と同一)

【下】 青の修道服(上と同一)

【靴】 木の靴


 装備枠は六つ。上下一緒の時もあるみたい。両手を使う武器なら同じような扱いになるのかも。というか、そんな事よりも……全然装備が似合ってないんだけど!! 動きにくいし、見えづらい。


「あ〜…………」


 斉藤さんも「お似合いですね」って、お世辞も言ってくれないし。


「【青のベール】があると見えにくいから、外したいんだけど、捨てるしかないの?」


 ついでに言うなら、【木のステッキ】も案外邪魔だったりするけど……


「いえいえ……捨てる事も可能ですが、アイテム収納の【BOX】の中に入ります。最初は二十個まで収納可能です。入手が決定すれば、自動で【BOX】へ。今回もそうです。【MENU】と言えば、様々な機能が選択出来、その中に【装備】や【BOX】も含まれますので」


「おおっ!! ちゃんと収納されてる!! 現実でもこんな機能があれば楽出来るのに」


早速、私が【青のベール】を外すと、手元から消えてしまった。そして、【MENU】から【BOX】を選ぶと、ちゃんと中に収納されてる事に感激するんだけど!!


「それに【MENU】の中には色々あるんだ」


【MENU】の中には【フレンド】【アーツ】【スキル】【装備】【BOX】【MAP】の六つ。それに二つの時計が表示されていて、動いてないのは【ユニユニ】の時間かな? もう一つはこっちの時間で23時……って、始めてから一時間経ってるんだけど!!


「【スキル】の中にカズハ様に見合った【共通】の【スキル】を一つ覚えていますので、御確認ください」


「私に見合った? 嫌な予感がするんだけど……」


【スキル】を選択すると【職業】には【回復魔法の回復量1.2倍】がある。【共通】にあるのは……【受け流し】があった。


【受け流し】 相手の攻撃を受け流す。タイミングが重要。(拳専用)


「へぇ〜……私に見合ったの【スキル】なのは嘘じゃないのかも」


【受け流し】は空手の防御でもあるから、それが考慮された感じかな? 拳専用なら【木のステッキ】も邪魔になるから、【BOX】の中に入れても良いんじゃ……


「じゃなくて!! キャラメイクに時間をかけ過ぎだから!! 斉藤さんに怒ってるわけじゃないんだけど」


「す、スミマセン。これでカズハ様のキャラメイクは終了となります。次が【ユニーク・ユニオン・オンライン】の世界に入るため、最後の質問になります」


 この質問が終われば、ようやく【ユニユニ】の世界に入れるわけね。


「カズハ様の【ユニーク・ユニオン・オンライン】はどう始まるのか」


・冒険者達が集まる始まりの街【アイン】。その手には1000G(お金)を所持していた。


・レアアイテムを手にして、始まりの街である【アイン】に向かうのだった。場所は街の外であり、ランダム。


「この二択となります。魔物などに敗北すると、装備以外のアイテムのいくつかを落とす事になりますので」


「なるほどね。【アイン】からの場合、お金を手にした状態で安全に始める事が出来るわけね。もう一つは、街の外から開始。魔物に襲われるかもしれないけど、レアアイテムを所持。持ち帰れば、高く売れるのかもしれないのか……


「それなら、私は……」

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