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ベッドは必要です


「はぁ……やっと、ヒューマン城が見えてきた。どれぐらいの時間が掛かるか聞いておけば良かった。【MAP】はそこまで説明されてないし」


 私とマンが【アイン】を出発して、半日(現実で四時間)経過してた。【ユニユニ】は夜になってるし、現実でも深夜に差し掛かってる。


「マンも付き合ってくれて、ありがとう。私も新しい【スキル】を手に入れるなら、【サバイバル】が欲しいかも」


「日曜日だから大丈夫だぞ。【サバイバル】に関しては、最初に貰った【スキル】だからな。習得方法は分からないんだ」


 マンは問題ないと言ってくれたのが、本当に助かる。私の場合、バイトがあるから少しヤバいんだけど、止めるにも止められない理由があるのよ。


「そこは謝る必要はないから。他に方法がある事は、さっき出会った冒険者に話を聞けたから」


 というのも、【ログアウト】した場合、次に【ログイン】するのは最後に訪れた街になるわけ。【フォース】に着かないと、【アイン】に逆戻りになって、半日進んだのが無駄になるんだよ。【サバイバル】のスキルは【ログアウト】した場所から始める事も可能だから、マンは大丈夫なんだけど。


「今思えば、【サバイバル】と同じ効果がある道具があるのは当然なんだよね。じゃないと、遠くに移動するのも無理があるわけだし」


 フィールドに【ベッド】を用意してる冒険者がいて、意味が分からなかったけど、それが【サバイバル】と同じ効果がある事を知ったわけ。【アイン】に布団屋みたいなのがあったのも当然だわ。


「他にも村の宿屋に泊まる方法もあるみたいだから」


【アイン】から【フォース】までの道のりに村を見掛けたけど、そこは無視したのよ。その村を結構過ぎてから、冒険者から【ログイン】、【ログアウト】の情報を教えて貰ったから、色々と遅かったわけ。


「今回は勉強になったという事で良いんじゃないか?」


「まぁ……けど、戦闘の方は譲って貰ったけど、イマイチだったというか……腹が立つというか……色々ね」


【ログアウト】に関しては勉強になったけど、戦闘の事は微妙というか……


 半日行動したわけなんだけど、戦闘は一時間に一、二回あるかどうか。他の冒険者がいるのもあるけど、場所によって徘徊する魔物は同じだったりするわけよ。苦戦した相手ならともかく、何度も戦う気にはならなくて。


 一応、登場したのは【スライム】【イモチュウ】【野盗】【ゴブリン】、新たな魔物として【だいミミズ】【おおカラス】【魔法見習い】の三体。これを私一人で撃破していったわけなんだけど……


 まずは【大ミミズ】ね。地面にデカイ穴があったから、覗いてみたら登場したんだけど、気持ち悪いの!!【イモチュウ】みたいに虫嫌いに嫌がらせをしてるレベルだから。地味に本物のミミズの再現率が高かったし。落とした素材も【釣り餌】もリアルだったから。


【大カラス】は五羽と集団で登場。大といっても、普通のカラスと大して変わらなかったかな。飛行系を相手にするのは良かったけど、アイテムを盗むのよ。盗んだら、すぐに逃げ出したからね。【毒消し草】一つだったからマシだったけど、【プロテイン】なら地の果てまで追いかけてたわね。


【魔法見習い】は全身を白の布で覆った人。魔物じゃなくて、【野盗】と一緒に行動してた。【アーツ】を使用するための発動時間が遅くて、する前に撃破。


 ホブゴブリンみたいに強敵になる魔物とは遭遇しなかったんだよね。【スライム】も紅や【ナイトメア】の戦闘経験が反映されたのか、リベンジに成功したし。拳の威力と速度が上がって、核の部分まで届いたからね。


「それなら、【闘技場】に期待だな。私も気になっているからな」


 マンは期待してるみたいだけど、マンの強さだと……

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