表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/422

C級への昇級条件はこれだ!

「あの……カズハ様、マン様。こちらから話をしても大丈夫ですか?」


「あっ!! スミマセン。D級のクエストですよね。勿論、そのつもりで来ました」


「すまない」


 D級クエストを選ばないといけないのに、受付嬢の目の前で昨日の話をするのは迷惑でしかないから。マンも私と一緒に頭を下げる。


「いえいえ!! 私にとって、推しの行動は心の栄養になるので、問題ないですよ。E級の時とは違い、D級からは掲示板に貼っているのから選ぶ事になるのですが、カズハ様達はC級、B級と昇級するつもりはあるんですよね?」


「普通はそうじゃないの?」


「他国へ行くための許可書を得るために必要である、D級のみでいいと思ってる冒険者もいますから」


 そういえば、生産職を選んだプレイヤーもいるわけで、様々な会社とコラボ商品を作るのが目的なら、無理して昇級を目指さなくてもいいわけだ。


「私は昇級はちゃんとするつもり。紅との勝負は別としてね」


「カズハが目指すなら、私も一緒だな。C級に飛び級はしなくていいぞ」


 マンは受付嬢にB級同等の力、C級には飛び級出来ると言ってたから。


「そこは分かってます。C級になるためには、ギルドのクエスト以外に必要な事があるんです。マン様の実力なら問題ないのですが、ちゃんと受ける必要があるみたいで……虚偽を言った事を謝ります。C級に昇級するためには必要なのは、この四つです」


【クエストによる洞窟、遺跡等のダンジョンの一つを走破】


【闘技場で五勝する】


【新たな【アーツ】【スキル】のどちらかを習得、もしくは強化】


【D級の討伐クエストを五つクリア】


「戦闘系ばかりじゃない? ダンジョン走破も魔物がいるはずだし」


 私としてはそっちの方が嬉しい。千城院さんを守るため、戦闘経験は多い方が良いし、【ヒール】以外にも【アーツ】を覚えないと。【スキル】に関しては、C級に上がるために当然必要な事だから。


「C級からが冒険者として認められる部分がありますからね。ダンジョンや闘技場の初参加するのもそうですし」


 D級までが冒険者としてのチュートリアルな部分があるのかも……


「ただ……C級になるためのクエストは全て他の冒険者達で埋まっているんですよ。【アイン】のギルド以外で探すしか……期限も三日もあるので」


「クエストが全部埋まってるの!? 【ユニユニ】を最近始めた人達が多いとこうなるんだ……」


 クエストは引き受ける事が出来るパーティーにも制限があるから。最近始めた人達はD級になってるわけだから、クエストに殺到しててもおかしくないわけだ。


「ヒューマ国には【ツヴァイ】と【ドライ】の街、ヒューマ国王都の【フォース】にギルドがあります。村にはギルドがないので、この三つの街のギルドからクエストを引き受けないと駄目ですね」


 受付嬢の話を聞くと【MAP】に【ツヴァイ】【ドライ】【フォース】の場所が表示された。それぞれの街の情報は後にして……


「ですから、まずはカズハ様達は王都の【フォース】に行ってみるのはどうでしょうか?」


 受付嬢が薦めたのはヒューマ国王都である【フォース】。ヒューマ国に中心部にあり、【アイン】から一番近い場所にある。【ツヴァイ】や【ドライ】は他国の国境近くっぽい。それは【アイン】も同じ。だからこそ、街にギルドがあるのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ