コンセプト
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武藤さんの撮影が始まった。まず最初にカナリア。カナリアが着用する水着のコンセプトは『天使』。純白の翼の水着からも想像出来る。
カナリアはモデルとして、武藤さんの注文通りのポーズを文句を言わずにこなしていく。大胆なポーズでも、そこは歌手としてステージに立つぐらいには度胸が座ってる感じだ。
その間に続々と皆が【ログイン】してくる。四壱、紅、それにマンのいつものメンバー。この三人はメンテナンスが明けた事を教えてくれる人がいるから。
四壱はカナリアのパートナーとしてカナリアと一緒に映る事もあったり、小道具として、カナリアに弓を貸してたりもした。天使ながらのも、恋のキューピット的な?
それぐらいでカナリアの【ログアウト】時間に。カナリアの撮影は【ユニユニ】での夜の時間と、他のモデルと一緒に撮るだけらしく、スムーズに撮れたみたい。
そして、次は私の番。私の赤と黒のセパレート水着のコンセプトは『躍動』。
私の今までの戦闘を考えての案みたい。赤が焔の模様になってるのも、燃えるような動きをイメージ出来るように。
というわけで、最初にやったのは私がジャンプしてる姿。両手を上げ、両足を曲げて、元気一杯!!……なんて、意外と恥ずかしい姿だから!!
次に私が回し蹴りをしてる姿。焔が円を描くような動きを。これに関しては私的には全然文句もなく、簡単にOKが出たから。
そして、パートナーであるマンの登場。美女と野獣……として撮るわけじゃなく、組手をする事に。
武藤さん曰く、タコナス戦を見て、私の場合は戦闘時が一番輝くと思ったみたい。
この島はPK域になっていて、冒険者同士の戦闘は禁止されてない。本気とまではいかないけど、マンとの勝負は初めて。いつかはギルドの模擬戦で力を試したいとは思ってただけに、良い機会と思うべきなのかな?
「本気は出さないが……この場合、私が負けるような流れの方がいいのだろうか?」
「ちょっと!! そういうのはなし。ちゃんとした勝負じゃないと、こっちもやる気が出ないんだから」
マンは武藤さんに指示を仰ぐけど、そこは私が拒否。勝つの前提で勝負したところで、迫力ある写真が撮れるわけがないと思う。それに……
「死なない程度であれば、俺としても問題ないぞ。緊張感もあった方が良さそうだしな」
武藤さんからもOKが出た。
「マジ!? カズハとマンとの勝負なんて激アツ展開でしょ。私との勝負もお預けになってるんだから、簡単に負けないでよ」
私とマンだけじゃなく、紅も興奮してる。
「水着がメインなんだけど……破れたりしたら駄目だぞ」
四壱は四壱で、冷静にツッコミを入れてくるけど、止める事はしない。
「それでは……勝負といこうじゃないか!!」




