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斉藤、内藤、伊藤

「おおっ!! おおっ!! マンはん!! イベントの事は誠に申し訳なかったで。阿修羅も悪気がなかったと思うから、許してやってな。いち早く、マンはんやカズハはんと戦いたかっただけやねん」


 マンが会議室に入るなり、中にいたアキンドーが近付いてきて、マンの肩を軽く叩きながら、イベントに参加出来なかった事に対して謝ってきた。


 やっぱり、阿修羅が私達と同じ防衛場所を選んだのは、アキンドーの差し金……阿修羅に教えたからなんだろうね。十星亜朱と阿修羅の本名を知ってたという事は……どんな仲なんだろう?


「その後ろにいるのは勿論カズハはんやね。7!! 妹はんが来たみたいやで。四壱はんは……一緒じゃないんやな。ここに来る事に関しては許可を貰ったから問題なしや。それとや。カズハはんも水着モデルに選ばれて、おめでとさんや。カズハはん達の防衛戦を観戦されてもろうたけど、阿修羅とあそこまで戦えたのは驚いたで。見応えもあったし、亜朱が気に入るのも無理ないわ。やけど、今回のイベントで一番目立ってたんはカナリア……」


「はぁ……進行役が困るし、カズハ達もお前のマシンガントークで固まってるからな」


「おっと……堪忍堪忍やで。わての悪い癖が出てもうたわ」


 相変わらずのアキンドーのマシンガントーク。マンの事から、私の話まで切れ間なく喋り続けてるから。その内容も気になるところはあるけど、質問する暇もないぐらいだったし。兄さんが止めなかったら、まだまだ話は続いていたかも。マンもあまりの勢いに棒立ちになってたし。


 ともあれ、アキンドーは渋々といった形で席についた。会議室は円卓……といったら格好良いかもだけど、丸いテーブルに沿って椅子が於かれている。


 そこに兄さんやアキンドーが時計でいえば三時と九時の椅子に座り、アキンドーの隣、四時の位置にカナリアが。


 カナリアは私達に頭を下げて、挨拶。私とマンもそうした。音楽イベント事とかを話してみたかったけど、ウサ男の上の人達がいるから。


 その人達を無視して、アキンドーが私達に話し掛けてきたのは凄い度胸だわ。


 その上の人達は十二時と一時の位置。水着モデルの担当は二人いるみたい。ポッチャリとガリガリの対照的な姿のオッサンだ。しかも、斉藤さんと同じ服を着てるという事は仲間? 案内役は変更出来ると言ってたし……


「貴女がカズハ様ですね。お待ちしていました。今回の水着モデルの件を担当する内藤です」


「伊藤です」


「私はカナリアの案内もしており、伊藤はロマンの案内役を務めいます」


 斉藤の頭の文字が変わるのと、無くなって、内藤と伊藤? ポッチャリが内藤さんで、ガリガリが伊藤さん。とうを使うのが多っ!! 案内役の名前を考えるのが面倒だった?


「……ちょっと待って。案内役が今回の件の担当になるのなら、私の案内役は来ないんですか?」


 カナリアとロマンという冒険者の案内役が来れるなら、斉藤さんも大丈夫なはずでしょ。

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