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十星亜朱

「というか、十星亜朱って誰なわけ? 四壱も知ってそうな感じだったけどさ」


「ある分野……空手の中で有名じゃないかな? 天才少女と呼ばれてたから。インターハイ、国体と優勝してるからね。まぁ……一葉のライバル的存在だったんじゃない?」


「ライバル!? 宮森が空手をやってたのは聞いたけど……優勝者のライバルだったわけ? ……あの動きを考えたら納得だけど」


 十星亜朱は空手をやってた時のライバル的存在だったのは本当。事故を起こす前、最後の試合は私の勝利で終わったんだけど……その後、一度は彼女の優勝した話を聞いた事はあったけど、それ以降は全く聞かなくなった。私自身が空手を避けてた部分もある。まさか、【ユニユニ】でその名前が出てくるとは思わないでしょ。


「言っておくけど、彼女は私以上にヤバいから……空手一筋のイメージがあったんだけど、【ユニユニ】をやってるのかな? アキンドーが聞いてきた理由がそれしかない気がするんだよね」


「かもしれないね。七兄は一葉が元気になった事とか、空手の事も話してたから」


 私がいない間にそんな話をするのはなしにして欲しいところなんだけど、そこで私と十星さんが繋がったかもしれないか。


「やってるなら、十星さんの名前とか教えて欲しいところなんだけど、質問はそれだけだったから……逆に、【ユニユニ】をするつもりなのかも」


 私が【ユニユニ】をやる理由みたいに、十星さんが私と戦うために【ユニユニ】を始めるのもありだと思うし。


「その……十星ってのが姿を変更してなかったら、カズハも分かりやすいだろうけどな。見つけるのもなかなかだぞ。実はアキンドーの正体こそが十星……」


「ないない!! あんな話し方じゃないし、寡黙だから。雰囲気も全然違うし。本当だったら……ちょっと引くかも」


 現実とVRゲームの中だと別人みたいになる人がいてもおかしくないんだけど、十星さんがアキンドーなんて事はあってほしくないから。


「七兄がアキンドーは男と言ってたから、そこは大丈夫のはずだよ。女性だったら……」


「そ、その話は終わりにして……私達は最終日の十八時で、獣人の国の端……海に一番近い場所だったよな」


「ラストは二十時だったけど、そこは全部埋まってたから。難易度Sが残ってただけ良かったと思わないと」


 百瀬は四壱の危ない雰囲気を察して、話題を変えた。本題は【魚人軍襲来】の方だからね。


「定員数は七人だったよね。だけど、僕達がペアで六人だから、一人で参加する冒険者がいるかどうか。それを七兄は考えたのかもしれないかな」


「失礼な話だけど、その人が邪魔になる可能性もある……というか、アキンドー商店の一人が参加してくるのもあるかも」


 ペアの場合、蘇生する事が可能だし、ポイントも分配されるから、メリットの方が大きい。特に支援、生産職の冒険者はそうだと思う。


 だから、ソロで参加するのは本当に腕に自信がある冒険者か、もしくは特別な理由がある奴か……例えば、私達の邪魔するためとかね。


「まぁ……それでも、この場所で筋肉より目立つのは流石に無理でしょ。7も注目させるのは筋肉にするつもりなんでしょ」


「そうだね。兄さんはマンの戦闘スタイルを聞いたりもしてたから。【アーツ】は持ってないんだけど、主にプロレス技を使うから」


 私達のメンバーの中で一番目に入ってくるのは、マンで間違いないから。けど、水着が見たいかと言われたら、話は別になるんだけど……

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