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アキンドーの質問


「はぁ……眠い。今日、明日とバイトがあるのか……アキンドー達の戦いが見れないじゃないの。後から見れたりするのかな」


「一応、七兄は見るつもりでいるはずだよ。勿論、僕も一緒だから。SとAの戦闘も見てみたいところではあるけど、一番はアキンドー達だろうね」


「私は見ないわね。そんな事する暇があったら、三太を鍛えた方が有効な気がするし」


「……百瀬も普通に一緒のテーブルに座ってるけど、四壱と関わるのは【ユニユニ】だけじゃなくていいわけ?」


 毎度恒例の千城院さんを鑑賞するための昼休み前の食堂。今回は私と四壱以外に、百瀬紅子も自然と会話の中に加わってるし……


「イベント前の今回だけよ。作戦会議みたいなのもしたいし、土日に会う事はないんだから。人の目を気にしても仕方ないでしょ」


 私と百瀬は食堂内でやらかした事があるから、チラ見されるのは仕方ない。逆に仲良くなったと思われたら、ましなのかも……


「僕はそういうのに慣れてるから全然気にならないかな。今回のイベントの事を話すなら、百瀬さんにいてもらった方がいいだろうしね」


 四壱も百瀬=紅がいる事に賛成みたい。百瀬の方が四壱を敵視してただけで、それも【ユニユニ】の中で仲良くなったから、問題はないはず。


「そうでしょ。けど、イベントに千様が参加出来ないのは……元気が無いのもそれが理由だったりするのかも?」


 千城院さんはいつもより早く、食堂に入ってきた。前より元気になった感じだったのに、周囲を確認した後には落ち込んだみたいになった気がしたんだけど……私も同じように見回したけど、別段変わった事はなかったわけで……


「彼女の忙しいんだろうね。その分、僕達で楽しまないと……というのは変かな?」


「四壱はアキンドーのプロデュースが掛かってるから、楽しめる方が凄いというか、それぐらいになりたい気持ちはあるわね」


 まぁ……緊張感のある試合とかを何度も経験すると、そんな気持ちになるから。百瀬もダンスをしてるから、その気持ちに憧れるのも分かるかな。


「それと……アレは何の意味があるわけ? 災厄の獣の事は分かるけど……【ユニユニ】じゃなくて、こっちの事でしょ。カズ……宮森も素直に答えてたけどさ」


「う〜ん……私もその名前が出てきたのはビックリしたけど、アキンドーが彼女の知り合いだったら……私も姿を変えてないから、試合を見た事があったのかも」


 アキンドーの質問の一つに驚いたのは確か。


 一つは災厄の獣と遭遇したのは私達なのかを聞いてきた。それは【ナイトメア】と【クイーン】と戦闘したのが同一人物だという噂と、その格好がマンに似ていた事からだった。


 これに関しては大っぴらに言い回さない事を条件に話した。勿論、災厄の獣二体と遭遇したのは偶然だとも言っておいたから。それを信じるかはアキンドー次第なんだけど……


 問題の質問はこれ。『【ユニユニ】とは関係ないんやけど、十星とぼし亜朱あしゅと戦った事はあるか?』

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