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クエスト一覧ですよ

・魔物を五種討伐 【報酬】 【魔物図鑑】


・アイテム、素材を十種類入手 【報酬】 【アイテム図鑑】


・NPC十人に話し掛ける 【報酬】 【人物図鑑】


・荷物運びの護衛 【報酬】 1000G


・食事をする 【報酬】 【食べ物図鑑】


「【図鑑】……」


 マンの目が少しキラキラしてるような……こういうのは男子は好きなのかも。兄さんも違うゲームでコンプ出来ないと嘆いていた事もあったから。冒険者というよりも、コレクターに必要なアイテムが揃ってる感じかな。私はそこまで興味がないけど……


「全部受注するよ。【TAP】すればいいんだよね」


【MENU】や【MAP】でするみたいに、クエストに触れると詳細と共にパーティー編成の五枠が表示された。


「そうです。パーティー編成の五枠にカズハ様とマン様が触れたらOKです。そこから完了のところを【TAP】したら、受注された事になりますので」


 私とマンは五つのクエストを受注していく。荷物運びの護衛で、魔物討伐やアイテム収集が出来そうだし、その報酬で料理を食べる流れなのかも。


「受注全てを確認出来ました。達成した時はギルドへ報告をお願いします。クエスト内容を忘れた場合、【MENU】に【冒険者】が追加され、そこから受注したクエストを確認出来ますので」


 受付嬢の言った通り、【冒険者】を調べてみると、さっき貰った冒険者カードを見る事が出来て、クエストが書き込まれてる。


「マン様はすでに二つのクエストを達成してるわけですが、カズハ様に合わせる事で良いんですね?」


「勿論だ。私だけが達成していても意味がないからね」


 受付嬢はマンの魔物撃破数や素材の数に驚いてたぐらいだから、達成していてもおかしくないんだよね。


「それではいってらっしゃいませ。ご武運を祈っております」


 私とマンは受付嬢に見送られながらも、冒険者ギルドの外へ。


「一緒に冒険するなんてね。マンは昨日までソロだったんでしょ? 本当は迷惑だったりはしてないの」


「そんな事はない。カズハのお陰で【アイン】に入れたからね。冒険者になれば、他の場所に行けるようになるのだろ? 何度も追い返されてたからな」


「【アイン】以外でも追い返されてたんだ……」


 冒険者以前の問題だった気がしないでもないんだけど、そこは黙っておこうかな。


「さてと……まずは護衛相手の場所まで行かないと駄目なのかな?」


 クエスト【荷物運びの護衛】


【アイン】から別の街、村に荷物を運ぶ。道中、魔物や盗賊から荷物を守らなければならない。どの店、どの場所かはランダム。


「私達の場合、ワインの酒樽を【ハイソン】の村まで運ぶんだってさ。店の場所は大体分かるから」


【気合のブリーフ】を買う時、NPCに場所を教えて貰ったから。そこに色んな店が建ち並んでいたのを覚えてる。中にはコラボの牛野屋の牛丼やマスバーガーのチェーン店が一緒にあったのが違和感があったぐらいだからね。


「目と鼻の先にあるんだけど、NPCに場所を尋ねるのも、人々に話し掛けるクエストには丁度良いかも……」


 NPCにでも理由がないと話し掛けにくいでしょ。私の場合、すでに4/10になってる。それは門番、受付嬢、道具屋、道具屋の場所を教えてくれた人だと思うんだけど……



「って、ちょっと!! 話し掛けるにしても、いきなり走り出したら」


 マンは見た目から敬遠されそうなのに、それが突撃するみたいに話し掛けたら、一目散に逃げられてもおかしくないから。


「あれ? 誰にも話し掛けないで」


 誰にも話し掛けずに、店々が並んでる場所へ。遠目からでも興味がある物を見つけたとか? 報酬には気にしてなかったけど、図鑑の方には興味を示してたから……


「行ったり来たりしてるみたいだけど、何か気になる物でもあったわけ……そっちなの!?」


 マンが興味を示したのは牛野屋とマスバーガー!? ますバーガーの看板は確かに遠くからでも見えてたけど、 【ユニユニ】じゃなくても、何処にでもある場所だよね!! 


「【食事をする】クエストも受けたけど、それは戻ってからでも食べれるよね? 限定メニューは……期間が終了してるみたいだし」


 コラボメニューは少し前に終わってるみたい。他にも飲食店はあって、【スライムゼリー】とか【ウルフ肉】【ゴブリンの鼻焼き】……見た目からして食べたくないかもだけど……


「あっちではこういうのを一度も食べれずにいたんだよ。だから、ここにあるのが夢のようで」


「えっ……マジ!?」


 今時、牛丼やハンバーガーを食べた事がない人がいるなんて。こんな冗談を言っても仕方ないわけだし。夢のようだとか、普段はどんな生活してるんだろう……


「食べるのは構わないけど、私達一文無しだよ」


 牛丼やハンバーガーの値段を見ても、牛丼500G、ハンバーガー200Gと【気合のブリーフ】よりも高い。食事は高級的な物かもしれない。食事をするために【プロテイン】を売るつもりもないし……マンが持ってるアイテムを売るとか?


「Gなら5000程持ってるから、問題ない。道端で落ちていたから、拾っておいたんだ」


 それは警察に届け……る必要もないんだよね。プレイヤーがマンから逃げた時とか、魔物に倒されたりしたのか……色々考えれるけど……装備を買うGがあったら、先に言って欲しかったよ。

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