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今回は不参加で

【トラウマ】 ある特定化において発動する。発動した場合、全く動けない状態になるか、限界突破して暴走する事も。このスキルを自力で乗り越えた時、大いなる成長が期待される。


「【トラウマ】って……カズハに見事に突き刺さるスキル過ぎるでしょ。さっきのが【トラウマ】の暴走状態だったわけね。大いなる成長が期待されるからって……ね。出来るだけ、発動させたくないでしょ」


 四壱は怪我をしていた時の私を知ってるからね。あまり【トラウマ】のスキルを薦めないのも分かる。


「はぁ……私的には乗り越えたつもりだったけど、全然なんだろうなぁ。だから、スキルとして出てきたと思うし」


「スキルも当たりハズレがあるわけだ。これはハズレな部類に私も入ると思うし。カズハは姿を変えてないから、それも条件に入ってるのかもね」


「僕も【トラウマ】というスキルは聞いた事が……もしかしたら、レアスキルかも……嬉しくはないかもですけど」


【トラウマ】がレアスキルの可能性はあるし、本人の姿を反映したキャラが覚えるのも納得。別の姿になってるのなら、気にしなかったかもしれないし。ゲームの中でトラウマは流石に……【ユニユニ】の独特さだったら……ないとも言い切れないけど。


「そろそろ【戦闘演習】の本番を始めようと思うんじゃが……お主はどうするつもりじゃ? 望み通り、全員参加の形にするぞ」


 私がウルフルに勝利した事で、全員参加の乱闘戦に。ウルフルとの戦闘が終わっても、【戦闘演習】は参加するつもりではいたんだけど……


「回復しても、気力の方が戻っておらんのではないか? 先程までの覇気が消えておる」


 亀王の言う通り、【トラウマ】は戦闘終了した後も影響してるみたい。三太の【ヒール】で回復して、痛みは消えたんだけど、痺れが残った状態。これで【戦闘演習】に参加しても、マン達の足を引っ張るだけになるから……


「参加せずとも、ウルフルの戦闘を終えたんじゃ。【戦闘演習】のクエストはクリア扱いにはしておくぞ。ウルフルも【戦闘演習】には参加出来ないようじゃからな。勿論、お主以外の者達が【戦闘演習】をクリアすれば全く問題はないが?」


 ウルフルは獣人の集団がいるところで座り込んでいる。結構なダメージをちゃんと与えてた事にホッとした。


「それだったら、私は今回はパスする。ウルフルに本当に勝利したとはいえないけど、マン達が勝利する事は分かってるから」


 私がいなくても、マンと四壱がいれば問題ないはず。勿論、紅と三太もちゃんとした戦力になるとは思ってるけど。


「当然だ。カズハの勝利を無駄にする事はない」


「僕がマンのフォローに回れば、問題ないでしょ。カズハはゆっくり休んだらいいよ」


「えっ、えっ!? スキルの反動なら仕方ないかもですけど、全員相手にするんじゃなくて、人数を合わせて貰った方が……こっちとあっちで一人ずつ減ったとしても……」


「そこは男らしく、『任せておけ!!』とか言うところだから。筋肉を師匠と呼ぶなら、そこも見習いなさいよ」


 三太はビビってるけど、私が文句を言う筋合いはないから、何とも言えないけど。気持ちは分からないでもないかな。こっちは四人になるのに対して、あっちは倍以上いる事には変わらないんだから。


「それなら、私が代わりに入ってあげようか? 途中参加も可能なんだよね?」


「えっ!? ……誰?」


 その声に私も含めて、全員が振り向いた。【戦闘演習】は途中参加可能なクエストは分かってたけど、本当に参加する冒険者がいるんだ!? 


 しかも、可愛い声をした小さな女の子が腕を組んだの偉そうな感じなんだけど!!

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