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亀王の移動方法

「このクエストに関してはパーティー関係なく、制限人数は十人です。このメンバーで構いませんか?」


 クエストには受けれるパーティーの制限がある。それが今回は人数。全ての冒険者が参加可能性という事もあるかもしれない。この時、戦闘する場合は乱入する事が可能となってる。【ナイトメア】戦、千城院さんやマンが戦闘に加わった事があったわけだし。


「勿論。けど、戦闘中に新しい冒険者が乱入する事はあるの?」


「このクエストは報酬もないので、途中からでも参戦可能です。その場合、冒険者同士の戦闘になる時もあるので注意してください。PKにならないようになっていますので、ご安心を」


 今のところ、私達以外で【戦闘演習】に参加する冒険者はいない。【ゴミ拾い】の時みたいに特別な事がなければ、報酬なしのクエストに参加するのはなかなかないかも。


「それはそれで面白いかもしれないけど、筋肉がいる中で途中参加したいとは思わないでしょ。そこに入って来るのは戦闘狂ぐらいじゃないの?」


「ぜ、全然面白くないですよ」


 紅は面白がってるけど、三太は逆に嫌がってるわね。一番狙われそうなのは自分だと思ってるのかも。


「そこは私はどっちでも良いし、マンは大歓迎じゃないの?」


「私は誰の挑戦でも受けるからな。PKにならないのであれば、問題ない」


 挑戦者を歓迎すべく、マンの大胸筋がピクピクと動いてるのは……どうでもいいかな。


「そういうルールなら仕方ないね。今回、僕がカズハ達に攻撃する事はないから安心していいよ。クリアしないと駄目なんだし」


 パーティーが関係しないのなら、誰が誰を攻撃してもいい事になる。四壱が私に攻撃しても、私がマンに挑戦するのも……けど、今は足を引っ張り合いになるから止めておかないと。相手は私達と同等の力を持ってるかもしれないんだから。


「それでは了承を得られたという事で、四壱様達は獣人の王がいる場所に向かって貰えたら……四壱様達の情報は王の方に送られてます。すぐにでも準備をしてくれているかと」


 ウサ耳オジ受付はそんな事を言ってるけど、本当に?と疑ってしまう。さっきまで亀王は寝惚けていたし、いた場所は集団戦をする場所でもなかったんだけど……別の場所に移動するにしても、亀の動きは遅いわけで……


「おっと……王から連絡が届きました。宮殿の裏にある湖に来るようにとの事です」


「えっ!! 宮殿の裏側!? 年取った亀でしょ。そんなに速く移動出来るわけ? もしかして、回転して空を飛んだのかも。まさか……ガ」


「ストップ!! それ以上言ったら駄目な気がするから」


 紅が想像したのがアレだったら、【ユニユニ】が独特でも、それはアウトでしょ。多分、ブラックにでも聞いた事があるのかも。私の場合は兄さんが……そんな動きが出来たら、獣人の王と呼んでもおかしくない……というか、怪獣になるわ。

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