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三太の能力

「それと……同じ職業だから、私も気になるし」


「うぅ……分かりました。師匠のようになるためなら……【アーツ】と【スキル】を言えば、いいんですね」


【フレンド】になったら早いんだけど、三太は私や紅をそこまで信用してなさそうだし。私もそこはお互い様だけどね。


「僕が所持してる【アーツ】は【ヒールLV5】【オールヒールLV1】【アンチドークLV2】【パワーLV5】【ハイパワーLV1】【ディフェンスLV3】【スピーダLV5】【ハイスピーダLV1】【アンチトークLV1】で」


「へっ? ちょっと……私の倍以上どころの話じゃないし、パワーアップしてる魔法もあるし……どうやって覚えるもんなの?」


 私と三太の【アーツ】数の差がヤバいんだけど。素直に入手方法を聞いておきたいから。


「それは……教会の神父に教えてもらうとか、教会にある本棚を調べたりですね。たまに露店で売ってる事もありました。最初の街の【アイン】でも、神父から【アンチドーク】を教えて貰えたはずなんだけど……」


「……えっ!? そんなの初耳なんだけど!! 私も教会には一度行ったけど、所持金は半分取られるし、嫌味な言葉を言われただけで」


「それは単に死んだ後だからなんじゃないの?」


「……そうだけど……普通に教会を訪ねて、話を聞いたら問題なかったわけ?」


 紅のツッコミ通り、【ナイトメア】戦で倒された後の話。色々と五月蝿そうだったから……じゃなくて、すぐにギルドに向かうつもりだったから。


「た、多分……他の街の教会に行けば、本にヒントがあったり、シスターからも【スキル】の事が聞けたりしましたけど」


「はぁ……あまり冒険者と関わってなかったから。他の街や村にも足を運ばず、ここに来たのを後悔するなんて……今更なんだよね」


 大型イベント……兄さん達の勝負のためにヒューマ国を回るのは、時間が足りない。ここはそのまま進むしかないから。


「僕は貴女の【スキル】の方が全然羨ましいんです。師匠もそんな感じっぽいですし……僕の場合は【回復魔法の回復量1.5倍】と【毒耐性○】【麻痺耐性○】、それに【重複】です。この【重複】は案内人が選んだ【スキル】なんですけど……使い方が難しくて」


 案内人……斉藤さんがくれたのは【受け流し】のスキルだったな。このスキルで魔法を受け流す事が出来たのは懐かしい感じがする。


「【重複】はどんな【スキル】なの?」


「えっと……普通なら【アーツ】の使用は一回に一度発動すると思うんですけど、【重複】は一回にランダムで複数回使ってしまうんです。勿論、使用回数は減るわけでして……複数だからって、対象は一人だけなんで……」


 メリットとデメリットが紙一重みたいな感じなのかも。強い敵や瀕死の仲間がいた場合、一回で複数回の攻撃や回復が出来るのは良いけど、弱い敵や軽い怪我の場合、一回で済む【アーツ】を複数回使う事になって、後々使う事が出来なくなった場合は悲惨になるわけ。


 パーティーメンバーの中に【重複】持ちがいると、案外使うのが難しいのは分かる気がする。そのせいで、三太は【フレンド】、パーティーを組むのが難しかった……のかも。


「なるほどね。【アーツ】LVが高いのも、【重複】が機能してた事もあるかも……というか、僧侶としてなら、三太の方が確実に上だね」


 戦闘はともかく、そこは認める。僧侶の職業としては間違ってないと思うし。


「ふん……大型イベントまで時間があるから、アンタの戦闘での動きを見せて貰おうじゃないの? 【サファリ】まで一緒に来なさいよ」


 紅も【アーツ】や【スキル】に関しては認めたみたいで……私とマン、紅と三太で別行動になるんだよね?

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