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三太は紅のパートナー候補?

「ちょっと!! 私一人が先々行ってどうするのよ!? 春日野と勝負してるのはカズハ達なんだから……って、彼はまだいたわけ? 筋肉に何か言ってたわね」


 紅は自分が一人で詰所に入った事に気付いたみたいで、急いで戻ってきた。


「彼の名前は三太。私の弟子であり、【フレンド】にも登録したところだ。彼女の名前は紅。仲間……というより、カズハのライバルだな」


「はっ!? 別に紹介なんてしなくても構わないんだけど。勝負があるんだし、ついてくるわけではないんでしょ。さっさと何処かへ行けば?」


「ひっ!!」


 マンは三太を紅に紹介したけど、紅の対応は酷い。こんな調子だとパートナーを見つけるのは難しいから。三太もビックリして、マンの後ろに隠れる始末だし。


「そんな調子だと、今回の大型イベントのパートナー選びなんて無理だからね」


「うっ!! ……仕方ないでしょ。こういうのは始めが肝心なんだから。私の方が上だと分からせ」


「それが間違いだから。三太もマンを目指すなら、後ろに隠れないの。紅も取って食ったりはしないんだから」


 紅と三太両方に注意……って、私は二人の母親か!? けど、三太とここでお別れなのは間違ってないんだけど……


「ふむ……紅のパートナーなんだが、三太で良いんじゃないか? 三太も大型イベントに参加するつもりで、獣人の国に行くのだろ?」


「えっ……えっ……そうですけど……えっ!? あんな怖そうな人とですか!!」


 三太はビックリした顔で、マンを見上げてる。紅はパートナーを探してるわけで、【フレンド】を紹介してくれとも頼んできたけど、ついさっき【フレンド】になった三太を選ばせるわけ!?


「誰が怖い人よ!? 失礼過ぎるでしょ。私にも選ぶ権利があるんだから。こんな気弱な奴は全然タイプじゃないし。私の隣に並べるぐらい能力が高い奴じゃないと」


 紅に選ぶ余裕があるとは思えないけど、怒るのも仕方ないかな。同じくらいの強さを求めるも、私達や四壱達に対抗するためかもしれないし……


「三太は職業【僧侶】だったら、【アーツ】や【スキル】を考慮して、カズハより全然上だぞ」


「えっ!! そうなの!? 【僧侶】に関係する【アーツ】や【スキル】の少ないのは確かなんだけど……」


 私の場合、【打撃+】【忍耐】【回避+】【受け流し+】【カウンター】【ド根性】とあきらかに前衛職よりの【スキル】ばかり。僧侶の【スキル】なんて【回復魔法の回復量1.2倍】と【破邪】ぐらい。


【アーツ】の【神聖魔法】は【ヒールLV2】と【ターンアンデッド】だけだから。


 三太の【アーツ】や【スキル】はマンが【フレンド】になったから、確認出来たわけね。


「カズハは僧侶の皮を被った戦闘狂だから。そこまで言うのなら、どんなのがあるのか言ってみなさいよ。それ次第では組んであげてもいいわ」


「えっと……僕は」


「これも修行の一貫だぞ。力の強さだけでなく、精神の強さにも繋がるはずだ」



 三太は断りそうな雰囲気だったけど、マンが諭すよう説得してる。


「流石に精神修行まではいい過ぎでしょ。紅はあんな態度を取ってるけど、悪い奴じゃないし、面倒見は良いと思うから」


 地味にマンの言葉に紅が傷ついてるかもしれず、すぐさまフォローしておいた。実際、ライバルと言いながら、アドバイスをくれたりするから。

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