表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

127/422

君には筋肉が必要だ

「それと!! 申し訳ないけど、今のところパーティーを追加するつもりはないから。服装からして、私と同じ僧侶だよね? 一緒の職業がいるのもね。勿論、マンに憧れるのは否定しないけど」


 三太がマンに憧れるのはいいけど、パーティーに入るのは拒否しておかないと。いずれ解散するのもあるけど、同じ職業が二人いてもね。マンに憧れる過程で、変な事されても面倒なだけ。そんなのはマンだけで十分だから。


「カズハがそう言うのなら仕方ない。確かに大型イベントだけでなく、勝負もあるからな。たまになら一緒のクエストをするぐらいは……」


 マンは私をチラッと見てくる。師匠と呼んでくれた少年を無下にしたくない気持ちは分かるから……仕方ないか。


「はぁ……今回の件が終わったら、たまになら一緒のクエストをしても良いから。紅も似たようなもんだし」


「あ、ありがとうございます!! それだけで十分です。師匠の弟子になるため、転職も少し考えておきます。師匠の職業は【漢】というのはレア職業ですよね? 案内人に僕に適した職業は【僧侶】だと薦められたんですけど、転職のところで調べてみます!!」


 案内人……斉藤さん以外にも色んな人がいたはず。コイツも余計な事をサンタに薦めた可能性が……【僧侶】が悪い事ではないんだけどさ。


「……口が滑っただけで、【僧侶】から転職しなくてもいいからね。【漢】があっても選ばない方が……」


 職業【漢】はある意味で茨の道だからね。最大限に力を出すためにはパンツまで……変態扱い間違いなしだから。それに……肉体的にもね。筋肉質ならマシかもしれないけど、もやしみたいな体でパン一は……


「【漢】を選びたいなら、見た目の筋肉も必要かもしれないな。【プロテイン】を使ったり、色々と鍛えてみたはどうだ?」


 マンもそこは気になったみたいで、アドバイスを送ってる。もしかしたら、マンも最初からそこまでムキムキじゃなかった? とはいえ、【プロテイン】を三太にあげるつもりはないから。


「筋肉……頑張ります!! あの……今更なんですが、し、師匠の……二人の名前を教えて貰えませんか!? さ、先に僕の名前を……三太です!! 良ければ、師匠と【フレンド】になりたいのですが」


 マンがメインなのは仕方ないけど、私をオマケ扱いになってない? 【フレンド】になるのはマンだけで十分だと思うけどさ。


「私はカズハ。一応、三太と同じ職業の【僧侶】だから」


「私の名前はマンだ。職業は【漢】。装備しない程に強くなる。勿論、【フレンド】になるが、何度も連絡を寄越すのは駄目だぞ」


 マンがそんな事を言うイメージはなかったけど、メールが何度も来るのは嫌かも。こっちが【ユニユニ】を楽しめなくなるかもしれないし。


「やった!! 初めての【フレンド】が出来ました。他の冒険者と何度かクエストをしたけど、誰もなってくれませんでしたから」


 それは別に聞きたくなかったけど、三太の初の【フレンド】がマンになったみたい。他の冒険者に断られたのは、気弱な性格から? なんて、尋ねる程私も鬼じゃないから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ