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紅は春日野ファンを嫌ってる?

「はぁ……だよね。一応、聞いてみただけだから」


 紅は溜め息を吐くけど、人の事は言えないからね。むしろ、マンや四壱がいるだけ、私の方がマシなんだから。紅と最初に出会った時の高圧的な態度を考えるとなかなかね……


「紅も私達と同じで、人の事は言えないからね。けど、ペアを組む相手にブラックは駄目なの? ブラックの強さなら……」


「パ……ブラックとは最初だけだからね!! そもそも、ブラックは仕事のデスマーチで参加出来ないと思うし」


 それは兄さんがいたみたいなブラック会社にいる……わけではないかな。それだとランキング二位になれるわけないし。タイミングが悪かっただけと思いたいけど……


「代わってやりたい気持ちがないわけでもないが、今回はカズハの兄と【フレンド】の四壱と勝負する事になっているからな。カズハの兄は私とカズハが一緒のパーティーになるのが嫌らしく、勝利すれば認めてくれるらしいからな」


「まぁ……ゲームとはいえ、パンツ一丁の漢と一緒にいるのは反対すると思うわ。カズハの兄貴の判断は間違っては……」


 紅は途中で言葉を失ったみたいになったけど、私に兄さんがいて、【ユニユニ】をやってる事に驚いたわけ? ブラックも似たようなものだと思うんだけど?


「……四壱って、春日野四壱だったりするわけ?」


「兄さんじゃなくて、四壱の方!? 春日野四壱で間違ってないけど。私と兄さんは四壱と幼馴染だから……本人は別に気にしないと思うけど、口外はしないでよ」


 私自身が口を滑らせてしまったわけなんだけど、紅は同じ大学なんだし、私と四壱が一緒にいるのを見た事があってもおかしくないんだよね。


「ん? もしかしてなんだけど……四壱のファンだったりは……」


 四壱も大学内に女性ファンが結構いたりするんだよね。紅は千城院さんだけじゃなく、四壱のファンの可能性だって……


「ち、違うわよ!! 私は千様ファンだから。春日野ファンは千様ファンにとっての敵であり、ライバル。そのボズ的存在と勝負するわけね」


 千城院さんファンと四壱ファンがライバル同士という考えは、紅らしいといえば、らしいかも。ファン達が敵対してる話は全然知らないから。


 もし、それが事実なら、私の立場は結構ヤバいかもしれないから。四壱の幼馴染のくせに、千城院さんのファンなわけだから。


「四壱とファン達は全然関係ないし、悪い奴ではないんだけどね。四壱と勝負したい気持ちもあったし」


 四壱の兄さん好きの事は内緒にしておかないとね。


「なるほどね。それなら、私が影ながらサポートしてあげるわ。どうせ、彼女は職業【弓士】を選ぶでしょ。化物並の実力だという話だし」


「四壱は生粋の弓馬鹿だからね。けど、サポートはいらないから。純粋に二対二の勝負だから」


「私がいるから問題ない。勝負はポイント数になるだろうからな。サポートが逆に仇になる可能性もある」


 マンも紅のサポートを遠慮した。サポートするつもりが、逆に魔物を倒してしまう可能性もあるわけだしね。そうなると紅の方にポイントがいくわけで、私達のポイントが減らされるから。


「うっ……そんな事言わないでよ。なら!! 私のペア探しに協力しなさいよ。そのパートナーと春日野組のポイントに勝ってやるから。勿論、カズハ達にもね。それまでは離れないから」


「なんでそうなるわけ!? 私達と一緒にいた方が警戒されるでしょ」


 マンが警戒される事は、紅本人が言ってたはずだよね!?


「ペア探しが【救出作戦】の報酬にするから。大型イベントを邪魔しないかわりだと思いなさいよ」

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