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マンも三兄妹

「本来ならさっさとC級になるべきだと思うんだけど、大型イベントが始まるみたいで、それに参加しないと駄目というか……」


「大型イベント? おおっ!! 確かにメールが届いてるぞ。まずはカズハに謝る事で頭が一杯だったからな」


 早速、マンは今回の大型イベントの内容を見てる。


「なるほど……魚人か。戦うのは初めてだな。それに報酬もポイント交換で……水着もあるのか。更には重要なアイテムも……これは参加するしかないんじゃないか? 人魚の国が解放されるなら……人魚に変身するアイテムも考えられるぞ」


「人魚に変身……ぶっ!! ちょっと……想像してしまったでしょ」


 人魚の姿を想像するなら、千城院さんの方が良かったのに、マンがそんな事を言うから、人魚の話が出る度に思い出してしまうでしょ。


「笑うとは酷いぞ!! ……この体だと流石に駄目か」


 マン自身も想像してみて、痛い姿だと分かってくれたみたいで安心した。でも……ちょっとは見てみたい気持ちもある……じゃなくて!!


「その大型イベントなんだけど……私自身のイベントも含まれていてね……申し訳ないけど、マンも巻き込んだ風になっちゃったんだよ」


 兄さんが【ユニユニ】を始めた事から経緯を簡単に説明……といっても、マンの方が兄さんよりも上手いと言ってしまったのは内緒。マンが調子に乗る事はないと思うんだけどね。


「なるほど……私とカズハが一緒に冒険するのを兄に反対されてる。それを無しにするため、大型イベントで勝利にしないと駄目という事だな……面白い。勿論、受けて立つぞ」


 マンは予想通り、兄さん達との勝負を引き受けてくれた。


「私も兄妹がいるからな。心配されるのはよく分かる。仲が良い証拠じゃないか?」


「否定はしないけど……ん? マンも兄弟がいるわけ?」


「そうだぞ。私達の場合は三兄妹だが……カズハ達みたいに仲は悪くないかな」


 マンは一番上な気がするし、千城院さんのお兄様説も再度浮上したかも。絶対、妹や弟に優しいでしょ。千城院さんが妹だったら、可愛がらないわけがないしね。


 一番上というわけもあって、親からの責任とか色々と圧がある可能性も。お金持ちの家だった場合は尚更ね。牛丼とかハンバーガーとか食べれず、ストレスが溜まっていてもおかしくわけで……


 それを考えるとマン=プロレスラー説の方が無くなるのかな? プロレス技ばかり注目するあまり、色んな制限があった事を忘れてたわ。



「そうなると、大型イベントに参加するためにも、獣人の国へ向かうわけだな。場所は分かるのか?」


「そういえば……情報を手に入れたら、【MAP】に書き込まれたよね? イベント情報で大丈夫なのかな?」


【MAP】を確認すると、ヒューマ国の西側に隣接した国の全体が大きく表示され、【獣人の国】という名前も出てきた。【魚人軍襲来】もあって、国の端が海に隣接してるのも分かる。


「獣人の国全体図は出てきたけど、街の情報は一切なしか。ヒューマ国の【ドライ】が一番近いみたいだね」


 一応、【MAP】の【獣人の国】を【TAP】して、説明を見てみないとね。


【獣人の国】 部族が多数存在する地域で、弱肉強食の世界であったが、魔物の出現により、部族同士が同盟を結び、国となった。国々と隣接する場所以外はサバンナ地帯が広がる。雨が降る時は要注意。

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