初めての場所と新たな出会い
エピソード①
地味で平凡な女子大生、るか。
友達も少ない、髪も服も一切お洒落しない、すっぴん登校が当たり前。いわゆる地味系ずぼら女子。
カフェでバイトをしていたが、バイト先のイケメンで二個上の先輩を好きになり、連絡先を勇気を振り絞って聞いたが、すぐにブロックされ、一切相手にされず、気まずくなり1ヶ月も経たずに、バイトを辞めた。
『あーあ、私っていっつもこう、一目惚れで、イケメン好きになって一切相手にされずに終わる~、あー、くそぉ』
って言いながら、涙を流して帰ろうとしていた。
すると、いつの間にか日が暮れた。
(あー、ほしなの街やん!バーあるし、夜遊びするぞー!飲みまくるかぁ)
っていう気持ちで、
バーに行ってお洒落なカシオレを飲み、
(次は、どこ行くかぁ)と考えながら、歩いていたら、
(ん?なんか看板があるぞ!初回千円!!60分飲み放題?最高じゃん!入ろっかなぁ)
と、ずっと店の前の看板を眺めた。
眺めながら、迷っていたら、高身のヅラの良い男がタバコを吸いながら通ってきた。
(なんじゃ、この男…こわそ!けどズラがいいなぁ)
って思いつつも、そのお店に入る
入ってみたら、そこはなんとホストクラブだった。
(え、まってホスト1人はやっぱ怖いかも…)
って思っていたが、入ってしまったので、
黒のスーツを着たスタッフが、
『ご指名ありますか?』と聞いたので、
『ないです』と答え、初回入店してしまった。
そこからが、るかのホストデビューだ。
初めについたホストは、一個下の可愛い系男子。
『名前は?』『タイプは?』と色々と質問された事に対して、即答することができず、緊張しすぎて話せない…
2回目についたホストは、なんと店の前で見かけた男性だった。『どうもぉ〜城優 勇人です。』
と、テンション高めに言う。
(うわぁ、テンション高!!元気すぎて話せそうにない…)って思っていた。
勇人『名前ナニ?』
るか『るかです』
勇人『可愛い名前だね!』
『てか、一人でホスト行けるのすごいね〜
なんでホスト行こうと思ったの??』
るか 『看板見て…初回千円って書いてたから、入りました』
勇人『えー!すごいね〜、、そういえば見たわ!看板ずっと見てたから、入るのかなぁって思ってた!!赤いワンピース着てたもんね!』
るか『あ!あの!』
その時、るかは少し、これってなんかの縁なのかなぁって
思って、自惚れた。
初めは、緊張して話せずにいたが、勇人は常ににこやかに、接してくれて、少しずつ会話が弾むようになった。
るかは、勇人といたいって思い、指名に決めた。
るかは、勇人に聞いた。『彼氏ってどうやったらできますか?』
勇人『え??急にナニ!?、、、ん〜〜どうやって…
今まで、彼氏出来たことあるの?』
るか『ないです』
勇人『えー!ピュア!少女漫画に出てきそうだね!』
るか『アハハハ』
(少女漫画ぁぁぁ??コイツ、アホなの?でも、今まで彼氏出来たことないって言ったら男って大抵、えー!ってとりあえず驚くか、微妙な反応するか、年上の人だったら、若いうち遊んだいた方がいいよ!だ的なこと上から目線に言ってくるのどれかだもんな!なんか、、、嬉しいな…)
勇人みたいに、自分が言った事に対して、
肯定してくれる人が今まであんまりいなかった。
だから、すっごい嬉しさを感じた。
彼氏いない、処女、モテない、人見知りを、いじられて生きてきたから、ずっとコンプレックスとして抱えてきた。
それを、一人の男性に受け入れられてると感じると少し自信を持てた。
勇人は、私が欲しい言葉をくれる…
勇人がくれる一言一言が、るかの心に響く。
『積極的にいきまくろ!!』って話になって、
盛り上がって、、会話を続けていった。
勇人は、急に手を繋いできて、何も言わずに離す。
訳の分からないスキンシップも、るかは、少しキュンとした。
閉店ラストになり、るかが帰る時
勇人は、エレベーターを一緒に降りてくれて、
『今日はありがとね』と言って、ハグをした。
るかは、心臓バックばく。
(ちょ、ヤバ、、こんなの男性にされた事ないっつーの!!!)
惚れ惚れしながら、るかは歩いていく。
(私、好きになりそう…でも、相手ホストだしな…
怖いなぁ。ホストに沼ったら…)
家に帰り、〝ホスト 恋したら‘ と検索した。
すると、ホストに恋して、痛い目にあったエピソードを次々と見た。
(やっぱ、普通の人と恋愛した方がいいんだなぁ…)
と思い、勇人と連絡をとらないようにした…
ー続きは、後ほどー