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定期購読する程の猛者



──修行3日目。



「おぉすげぇっす!

 刀を触れずに持ち上げられるっす!」


「上手く風魔法を使い熟せている様ですね」


見れば、風の魔素を駆使して器用の刀を浮かす猿ノ矢真の姿があった。


他の者も徐々に魔素の感覚に慣れて来ている様だ。


「不知火」


犬ノ火粉がそう唱えると、辺りにはソフトボール程の浮遊する炎が複数出現した。


「この短期間で放出系の魔法の習得とは恐れ入ります」


「滅相もない」


恐縮する犬ノ火粉は鍛錬を続けた。


「ズンッズンッズンッズンッ!」


「相変わらず五月蝿いですね」


重低音が響きわたる。


「リースさん、踊らないかい?」


「踊りません」


チャラついた雉ノ詩舞を軽くあしらうとリースは桃ノ果実の方へ視線を向けた。


「──っ⁉︎」


ザンッザンッと空気を割る様に刀を振るう男。


その総身は桃色に炎色する炎を纏い、それは構えた刀まで行き渡る。


武装を纏った素振りはリースとて驚く程だった。


「相変わらず素晴らしいです」


その武装の練度に関しては覚えたてとは到底思えない。


黙って見守る事にした。


そしてもう一人。


黙々と修行する男。


「キェェェエエエ!!」


間違えました。

奇声を上げながら人差し指を突き出す男。


何やら首を傾げると何度となく繰り返す。


「ウリュウ、今度は一体何してるのですか?」


「いや、俺めちゃくちゃジャンプ読んでたじゃん?」


「はい?」


「あ、ごめん。【友情、努力、勝利の詰まった魔法の書物】を読んでたじゃん?

 だからそろそろデスビーム位出せるかなと思って」


「あぁ、前に言ってましたね。

 ですがデスビームとやらがなんなのかは分かりませんが、あなたは放出系の才能が皆無なので諦めてください」


「諦めたらそこで試合終了だよって師匠が言ってた」


「あぁそうですか。じゃあその師匠とやらに宜しく行っておいて下さい」


「キェェェエエエ!!」


「話し聞けぇぇえええ!!」


ペチンッ!


強烈な炸裂音と共にウリュウの頭皮にはくっきりと赤い手形が残った。


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