がっつり筋トレしてからほかほかの状態でプロテイン飲んだから誰にも負ける気しない。
アルタイ山脈 ベルーハ山麓
「やっと着きましたね」
「あぁ」
「でもどうしてここって分かったんですか?」
「こっち向かう二つの気を察知した。
途中で不自然に消えたけどな」
「なるほど。ではあれは何でしょう?」
二人組の男女の前には巨大な黒い塊が有った。
「知らん。だが──
東京ドームが浮いてる」
「はい?」
「アホ程デカイ何かが浮かんでいるんだ」
「う〜ん?何も見えませんけど?」
「いや確かに居る」
そして男が歩を進めれば突如その黒い塊は消えた。
「む?」
直後大気が震える。
「何ですかこれ⁉︎」
男は何もない空を見上げれば──
「逃すか」
そう呟く。
そして突如跳躍するといとも簡単に山を超えた。
更にどう言う訳か空中で加速する総身は雲を超えるとその腕は膨張し硬質化した皮膚に変化する。
「【殴打】!!」
放たれた拳圧は間も無く何かに直撃すると四散した。
そして風魔法により飛翔する女はその目に映る異次元の生物に驚愕する。
「これが、ジェノサイドタートル……」
「だろうな」
現れたのは三百メートルを超える化け亀。
更に先に放った拳圧はその甲羅を僅かに剥がす程度の衝撃に終わる。
おまけにその傷さえも即座に再生していく。
「ガメラやん」
──ペシンッ!
意味もなく叩かれた男の頭皮からは軽快な音が響く。
「なに?」
「いや癖で」
「うい」
「ウリュウ、やれますか」
「うむ、気は乗らんが仕方ない。
武装を解放する」
そう言い放った男はまたしても空中で加速するとその総身を魔素で覆った。
「見た目気持ち悪いから嫌なんだよなぁ」
独りごちる男の総身が膨れ上がる。
「ガア゛ァァァァァ!!!!」
その音源はジェノサイドタートル。
唸る咆哮は何処か怯えた様に大気を揺らした。
跳躍した男の身体がジェノサイドタートルの頭上を越えれば目一杯振り被った拳を振り下ろす。
「【呉爾羅】」
乾いた音と共に音速を超えた拳圧は巨大な恐竜を象ると凄まじい衝撃波を生んだ。
インパクトの瞬間。
──バガァァァァァン!!
過去類をみない程の爆音と共に刺々しく厳つい極大な甲羅は──
粉々に吹き飛んだ。
ガメラを知らないお子ちゃんはググってね!
ゆうて自分もリアルタイムで観た事ないよ!




