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多勢に無勢



──ダージュ及び総隊。



気付けば深手を負った武人達が目立ち、その戦力は徐々に削られて行くのが目に見えた。


それは突如現れた夥しい数の魔物に起因する。


何れも伝承に語られる程に人々を苦しめたとされる魔物。


実体を持たない悪霊【ベース】

巨大な大蛇の様な魔物【ズメイ】

溢れ出るそれは徐々に勝機を薄めて行く。


中でも一際強いオーラを放つ奴らに目が止まる。


一つは人狼、そしてもう一つは吸血鬼。


どちらも人の形をしているがそれに惑わされてはならない。


奴らはそう人々が油断している所を襲い、血肉を喰らう。


そしてもう一点、間違えてはならないものがある。


それは急襲を基本とする彼らの凶暴性は生半可な魔術師を簡単に凌駕すると言う事。


現にスラヴの武人とて次々と戦闘不能まで追い詰められていた。


「魔術に長ける者はベースを武術に長ける者はズメイを叩け!」


的確に指示を出し、数百を超える武人に付与術式を掛け続けるのはダージュ。


しかし圧倒的な物量に並々ならぬ苦戦を強いられていた。


彼の魔素も無尽ではない。やがて底を尽きるのは明白。


「ヒョードル……行けるか……?」


大きく深呼吸するとダージュ決意したように言葉を発した。


「任せろ父ちゃん!」


生き生きと見せた表情の裏には何処と無く疲労が見える。


彼もまた限界が近いのは目に見えて分かった。


「俺は吸血鬼をやる、お前は人狼を頼む」


「……分かった」


「時間を稼ぐだけでいい、必ず直ぐ迎えに行く。頼んだぞヒョードル」


息子の背中を押したダージュは付与術式を再び掛け直すと標的に向け駆けた。


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