表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/220

トキワ大森林


王都から数十分程歩いた所で、密集した木々が見えてきた。


「ここがトキワ大森林か」


鬱蒼とした草木。一つ一つが規格外の大きさだ。


「あれはなんだ」


大木の枝先に鳩の様な生物が止まって居た。


「コッコという小鳥型の魔物です。

 自分より大きな生物は襲いません。

 人間にとっては殆ど無害です」


まるでどこぞの小鳥ポケモンの様だな。


「じゃあこれは」


「鼠型の魔物で、コラッタと言います」


「いや、もろやん、もろパクってますやん!」


「言ってる意味が分かりかねますが、初めての戦闘であれば最適でしょう」


「お、おぉ……」


小型犬程の体格に紫色の毛並み、体格に見合わぬ大きな前歯が特徴だ。

漫画化されたらモザイクでも掛けておこう。


「ではこうすけ、倒してください」


「あぁ任せろ」


一歩前に出ると両腕を前に構えた。



「……………………ん?


 よく考えたら俺武器なくね」



おいおいおいどうやって倒せってんだ。

国王さんよう、剣の一つ位くれてもいいんじゃないの〜?


腕を構え固まっていた俺を見かね、リースが口を開いた。


「古い伝承だと勇者様は武器を持たないとされています。

 その身ひとつでどんな困難も乗り超えた。

 いわく、その豪腕から放たれる一撃は仇なす全てを穿つと」


いやいやいや、まじかよ。

俺に出来る事と言えば昔じいちゃんが教えてくれた体術位だ。


この得体の知れない生物に通じるとは限らない。


こう言う時こそ冷静になるんだ。

思い出せ、昔じいちゃんから教わった事を──


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ