襲撃
「どうなってやがる……」
目に映ったのは集落であっただろう物。
だがその大半が僅かな木片だけを残して消え去っていた。
町の中心部であろう場所から不自然に抉り取られたかの様な地形はその異常さが鑑みれた。
更に被害のあった地点から一番遠くに建てられた民家は、半分がごっそりと消え伏せ、まるで張りぼての様なそれは理解に苦しんだ。
「これは…既に……」
「だろうな」
「ま、先ずは生存者を見つけましょう。
まだ生き残っている方達が居るかも知れません!」
「あぁそうしよう」
ウリュウ達は祈りを捧げると僅かな望みを掛けて捜索を開始した。
飛び散った木片を片っ端から引っ剥がして行く。
だが一向に生存を確認する事が出来ない。
それ処か遺体の発見すら叶わなかった。
「人の気配が全くないな。気を感じる事が出来ない。
恐らくもうこの集落には望みはないだろう」
忽然と消えた人々に疑念はあるが、いつまでも此処に居る訳にもいかない。
新たな情報を得るにはさらに大きな集落ないし里を探さざる負えなかった。
「まずいですね…ここは比較的小さい集落でした。
もしこれが本土であれば被害は甚大です。
一刻も早く止めねばなりません」
一頻りの捜索を終えると逸る気持ちで集落を跡にする。
集落から遠のいて薄っすらと視認出来る程になった時、小さな気配を感じた。
「なにか来る……」
ーーーーーーーー
木陰に潜むナニカは隠し切れない殺気が漏れ出ると、覚悟を決めた。
──瞬間、隠れてい木陰から飛び出すと眠たそうな目の男に向け迫る。
そして地面に這う様に重心を落とすと更に速度が増して行く。
加速して行く最中、だらーんと腕を下げた構えを取ると跳躍する。
飛び掛かった勢いのまま脱力した打撃を顔面に目掛けて全力で振るう。
「同胞の仇!!」
『当たる…』
その確信にも迫る手応えは間も無く──
塵となって消え伏せた。




