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五話 ステータスと武器創造

 次に目が覚めたとき、僕はあのモンスタールームにいた。そう、僕が囮にされて殺されたあの部屋だ。


「どうやら無事生き返れたみたいだな。」


 なんて言っていると、何やら背中に妙な感覚を覚えた。何かが背中からはえているような感覚だ。気になったので服を脱いで背中を触ってみると小さな羽がはえていた。蝙蝠のような羽だ。あまりに小さすぎるので飛ぶのには使えそうにないが。なんせ、肩甲骨のあたりからはえているのにおそらく前から見たら背中に隠れて見えないだろうと言う程度の大きさしかないのだから。


「吸血鬼になったからはえたのかな?それにしても小さすぎるだろ……こんなのはえてて何の意味があるんだ?」


 一人でつぶやいてきながら服を着ていると視界の隅で何かが光った気がした。


「なんだ?」


 気になってみてみるとそこには一枚のメモと赤と金が混ざったような、不思議な色合いの金属があった。


 メモには

 カケル君へ

 これはヒヒイロカネとオリハルコンを合成して作った特殊な合金だ。

 本来両立出来ないはずのヒヒイロカネの柔軟さと自己再生能力、オリハルコンの堅さと魔力伝導率を鍛冶神の力を使うことで無理矢理両立させた金属だ。

 血武器は使う金属によって強さが変わるため、これを使えば相当な武器が作れるはずだ。

 本来いくら自分の加護持ちとはいえ、ここまで干渉するのは褒められたことではないので、ここまでしか出来ない。了承してくれ。健闘を祈る。

 と書いてあった。


(なんだそのすごそうな金属…本当に使っちゃっていいのかな…)


 まあ迷っていても仕方が無いのでとりあえずやってみるかと思いつつ近くに落ちていた槍の穂先で体に傷をつけたが、一瞬で治癒してしまった。


「治癒力が高すぎるのも考えものだな…」


仕方がないので、ビクビクしながら心臓のところに突き立ててその血で魔法陣を書き、髪の毛と合金を置いて全力で魔力を流した。ある程度流した時、急に魔法陣が強く光り輝いた。しばらく続いたその光が収まったとき魔法陣の真ん中に黒刀が刺さっていた。それを引き抜いてみると、頭の中にこの武器の使い方が雪崩込んできた。それが収まったので改めて刀を見ると、闇より深い漆黒の刀身に真紅のラインと金のラインが走っていて、更に柄の端に黒い鎖がついているなんとも厨ニ心をくすぐられる見た目だった。なんというか…天鎖○月の鎖みたいな感じ。

鑑定してみると


名称   日蝕(エクリプス)


武器種  血武器(ブラッドウエポン)(モデル:刀)


魔力伝導 S


切れ味  S


打撃力  E


丈夫さ  S


能力   形状変化 夜化


となっていた。


(へえ…結構すごそうだ。このSとかはよくわからないけど、多分その項目がどの程度かって意味で間違いなさそうだし。…夜化ってなんだそれ?よく分からん。そういやステータスはどうなってるんだろ?)


名前  カケル


種族  吸血鬼族(純血種)


レベル 1


職業  


体力  5000/5000


魔力  6000/6000


攻撃  3000


防御  4000


魔攻  4500


魔防  3500


俊敏  6000


知力  4000


運   1000


通常コモンスキル

危険察知レベル1


希少レアスキル

全言語理解


固有ユニークスキル

影魔法

????

 

伝説レジェンドスキル

魔導黙録アカシックレコード



種族固有(吸血鬼族)スキル

慧魔眼

(看破眼 魅了眼 催眠眼 夜目 魔力視)

蝙蝠化

吸血

血魔法

眷属化

不老不死

血液操作

日光弱体

自己再生

MP自動回復

HP自動回復


称号

異世界人 死を経験したもの 魔導の深淵を知る者


加護

魔神の祝福


(ええー…どんなステータス上昇だよ…)


 なんと俺のステータスはとんでもないことになっていた。


(この慧魔眼ってどう使うんだ?)


すると俺の頭の中に全てのスキルの使い方が入ってきた。


「ああなるほど。普通に発動するよう念じればいいんだ。…ていうかこの日光弱体ってなんか嫌な予感するんだけど…」


日光弱体

太陽の光に当たっている間ステータス90%ダウン


はぁ?!


(いやいやいやいや、そんなの俺日中はただの少し強いだけの一般人じゃん!これは…克服できるまで昼夜逆転生活だな…)


魔導黙録アカシックレコード

古代(時空間、重力、封印)特殊(結界、契約、召喚、調合、錬金、創造)応用(炎、溶岩〔大地と炎の合成〕、氷、暴風、聖、暗黒、雷、大地、植物〔大地と水の合成〕嵐〔暴風と雷の合成〕)基本属性(火、水、風、石、光、闇)の全属性の魔法が使える。レベルが上がると使える魔法が増える。無詠唱で魔法が行使できる。

所有者に習えば種族固有魔法や神代魔法も習得できるようになる。魔法を使うときの必要MP減少。

レベル1 各属性のレベル2の魔法


(おーこれはなかなかチートなのでは?)


そう思っていた時期が俺にもありました


(ファイアー!)


指にライターくらいの火が灯っただけ


(ウォーター!)


チョロチョロと水が出てくる


(ウィンド!)


扇風機くらいの風


(ダーク!)


直径3センチくらいの暗い玉が生まれた


(ライト!)


直径3センチくらいの光の玉が生まれた


(エレキ!)


指先に静電気くらいの雷がまとわりついた


(アイス!)


小指の先くらいの氷ができた


(ストーン!)


小指の先くらいの石ができた


 といったふうに何を使っても対して使い物にならなかったし、レベル2はファイアボール、ウォーターボール、ウィングボール、ストーンボール、ダークボール、ライトボール、エレキボール、アイスボールといった感じにすべてのボールだった。ちなみに時空間ボールのディメンションボールは当たったものをランダムに転移させるらしい。ちなみに最大火力の技はマグマボールだった。レベル2のボール系統でさえスピードは遅いのでほぼ当たらない。

 影魔法・血魔法は…うん、使えないことはない。影魔法レベル1で使えるのは影玉。周囲の影から敵に影玉をぶつけられるけど、威力が弱いから牽制にしか使えないと思う。血魔法は毒血。効果は単純に僕の血を僕以外に効果のある毒に変換できること。

 古代魔法はそこそこ使えた。時空間魔法のレベル1はアイテムボックスだった。このアイテムボックス、容量はMP依存であり、時間は止まっているため、かなり使い勝手が良かった。

 封印のレベル1で使えるのは感覚封印。対象の感覚をどれか1つ封印できる。ただし、もう一度使うと前に封印した感覚は解放される。レベル2は魔力封印。対象の魔力を一定時間封じ込める。と言うとすごいように聞こえるけど、実際に封印していられるのはたったの30秒間のため、過信していると確実に反撃食らって死ぬ。 

 重力魔法のレベル1は方向変化。重力のかかる向きを変更できる。どれもレベル1のくせにかなり使いやすい。レベル2は重力増加。その名の通り重力を増やす。

 特殊魔法は結界が使いやすい。レベル1ではあまり強くない物理結界と魔法結界を張れるだけだが、レベル2で頑丈になった障壁と、内に入った者の魔力を乱し、魔法を使いにくくする効果のある結界を張れる。

 あとは称号と加護だな。


異世界人

異世界からやってきたものに与えられる称号

効果 全言語理解習得


死を経験したもの

死を経験し、蘇ってなお自我を保っていた強き意志を持つものに与えられる称号

効果 精神に影響する効果無効


魔導の深淵を知る者

魔法を全属性使え、更に固有魔法を持つ者に与えられる称号。

効果 MP・知力補正


魔神の祝福

魔神の加護の完全上位互換

効果 MP補正 魔導黙録アカシックレコード習得


 へえー、結構使えるじゃん。なんかMPと知力が他と比べて高かったのは補正があったからか。これなら…ここからの脱出は簡単そうだな。

 

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