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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

すれ違い。思い違い。

作者: 灰兎メイ

初投稿です。場面を何度か変えました。分かり辛くて申し訳ありません。諦めず最後まで読んで頂けると嬉しいです。

※あまりウケなさそうなキャラになってしまいました。

気持ち悪かったら戻るボタンをぽちっとお願いします。

投稿しといてなんですが、読まないってのもアリな気もしてきました。

正直、書き上げるのがしんどい作品でした。

「来週からは中間テストが始まるから寄り道せずに帰って勉強するように……ってお前ら話しはまだ終わってないぞ! ったく……あー、あと松原は先生の所まで来るように」

「何⁉︎ 先生、遂に松原に告るの⁉︎」

「まじか⁉︎ みんなー‼︎ 先生が松原に告るんだってよー」

「くだらない事言ってないでさっさと帰れ‼︎ 松原、ごめんなぁ」

「謝らないで下さい。みんなを煽るだけですよ。それで先生なんか用⁇」

「松原、お前男らしい身なりしろよな。髪も長いし、個人の趣味に意見するのも悪いけど持ち物も他の男子達の様な物をーー……」

「私は可愛い物が好きなだけです。持ち物を変えたくらいじゃ何も変わらないですよ。それと説教なら正規の手順を踏んで生徒指導室に呼び出して下さい。用が無いなら失礼します」

「あー、ちょっと待って。2年の浜川の所に進路シート届けて欲しいんだけど頼めるか⁇」

「なんで私なんですか? おかしいでしょ。まず学年違うし……同じ学年の人に頼んで下さいよ」

「おかしいか? お前浜川と付き合ってるんだろ」

「付き合ってません。浜川さんの彼氏は3年の山田先輩ですよ。彼氏でいいなら、そっちに頼んだらいいじゃないですか」

「そうだったのか? よく一緒に居るからてっきり付き合ってるんだと思ったぞ。仲は良いんだろ? 家も近いんだし頼むよ」

「先生のは、頼みじゃなくて命令ですから。まぁ構いませんけど」

「はぁ……お前そんな姿(なり)でか卑屈だから友達居ないんだろ?」

「先生、それ教育委員会案件の発言ですよ」

「悪い……それじゃ頼んだぞ。中間テスト後に提出だからな」

「分かりました。伝えときます。それじゃ、さよなら」

「松原ー! 先生の告白受けたのー⁇」

「初デートどこ行くの? ドライブとか? きゃははは」

「お前ら! さっさと帰って勉強しろ‼︎」



「あっ、出た。百合子(りーこ)メールくらい返してよ。うん……いいけどさ。先生から預かった進路シート届けに……それは私が聞きたい……うん。あぁ、今マンションの下に居るから……わかった。開けといてくれたら勝手に入るよ……うん、それじゃ後から」



「りーこ入るよ。風邪かーー……」

「わー‼︎ ちょっと待っーー……」

「悪い……まだパジャマだったのね。いつもの買ってきたけど冷蔵庫入れとく?」

「今食べるから大丈夫。座って座って。あと、着替えるから目閉じてて」

「はいはい」

「目開けないでよ」

「気にするなら部屋に入れないでよ」

「だって椿(つーちゃん)だし。覗かないでしょ?」

「なにそれ。りーこが風邪引くわけないか。バカはなんとかをひかないって言うし」

「なんか暈す所間違えてない⁇ まぁ風邪はひかないけどさ」

「当たってんじゃん」

「つーちゃん一回帰ったの?」

「家すぐそこだし」

「一回通り過ぎてんじゃん」

「チャリならすぐだよ」

「学校から直接来れば良かったのに」

「だって……制服嫌いだし」

「そうだったね。今日のコーデも可愛い……もう目開けていいよ」

「ジャージなら着替える必要なかったんじゃない?」

「私も女子だし。パジャマだと色々とね。ジャージなら着ちゃえば大丈夫だし」

「すっぴんのジャージ姿を晒すのもどうかと思うけど」

「だって、つーちゃんだからいっかなって。プリンちょうだい。食欲なくて何も食べてないからお腹空いちゃった」

「食べないダイエットは逆に太るらしいよ」

「食欲無かったって言ったじゃん。ってやった! とろけるカラメル無しのやつじゃん! まじ神。私の好みも把握してるし最高‼︎」

「それしか食べないじゃん」

「そーゆー気遣い出来るところは、さすがつーちゃんだね」

「褒めても何もない……いや、あったわ。これ先生から預かったやつ。中間の後に回収するんだって」

「ありがと。何回同じ事書かせるんだろね」

「渡したから帰るよ。また先輩に難癖付けられたくないし」

「えー! 話し相手してよ。半日1人だったから喋り足りない」

「先輩呼べばいいじゃん。それにここに来た痕跡残したくないし」

「どこのスパイよ。痕跡ならつーちゃんの私物たくさん借りっぱなしだし」

「いい加減返して欲しいんだけどね。先輩何も言わないわけ? やだよ。また3年棟に呼び出されるの」

「何も言わないよ。隆、私の部屋来たこと無いし」

「え? なんで⁇」

「ママが家に男の人上げるなって。つーちゃんはOK出てるから大丈夫」

「それで良いの? 彼氏でしょ⁇」

「ママがダメって言ってるし……ってかパンツ買ったの?」

「雑誌で可愛かったからポチった」

「いーなー! 私もそれ狙ってたのに。友達と出掛けるから貸して」

「次来る時に持ってくるよ」

「週末貸して欲しいんだけど」

「わかったよ。置いてくから代わり貸して」

「やったね! それとそのコートも置いてって」

「まるで追い剥ぎ……」

「そこにあるパーカーとジーンズ着ていいよ」

「そのうち、りーこと私のクローゼット中身入れ替わっちゃいそう」

「今日はマキシワンピとかにする⁇」

「……着替えるから目瞑ってて」

「別に気にしないから着替えていいよ」

「理不尽な気がするんだけど」

「相変わらずヒョロイねー」

「あんまり見られると」

「減るもんじゃないんだからいいじゃない」

「そうだけど……気にしなさすぎじゃない? 一応男子と女子なんだし」

「何言ってんの? 例えば、私とつーちゃんがラブホ行って裸で同じベッドに寝て一晩明かしても何も起こらないでしょ?」

「まぁ……確かに普通に寝て終わるだろうね」

「でしょ⁇ つーちゃんは、男でも弟って感じだし? その辺の女子より女子女子してるし⁇」

「私、姉弟枠なの? それに女子女子って何よ」

「妹でも良いよ? それくらい心許せる関係って事」

「出会って1年も経ってないのに受け入れ過ぎでしょ」

「つーちゃんだって満更じゃないでしょ⁇」

「確かに、このポジションは落ち着くけど」

「急に仲良くなり過ぎたかな」

「毎日一緒だったからね」

「だって、つーちゃん友達居ないでしょ?」

「居ない事も無い」

「携帯の中も私繋がりで全員2年生の女子でしょ? 」

「そんな事ない。1年の人も登録されてるよ……女子……が何人か……だって……男子苦手だし」

「つーちゃんの事は通々でバレバレだよ」

「他に遊ぶ人居ないし……ここにも来ないようにしてるし」

「友達居ないの認めたね! 隆の事なら気にしなくて良いって言ったじゃん」

「良いの?」

「話したからね。つーちゃんは特別だって」

「話通じてないから控えてるんだけど。先輩の事ちゃんと好きなの⁇」

「彼氏としては良い人だよ。でも結婚するならつーちゃんがいいかなぁ。ママもつーちゃんなら大歓迎って言ってたし」

「付き合ってもないのに結婚の話? ママさんもりーこを貰ってあげて頂戴! とか言ってたしね」

「ウケる。でも、ママ多分結構本気だよ。まぁ、私とつーちゃんが結婚するって話以前に付き合うってのも今更な感じだけどね」

「えっ?」

「えっ⁇」

「今更⁇ 完全に眼中にないと思ってたけど?」

「そんな事ないよ?」

「ホンっト今更だね。はぁ……先輩に紹介して損した」

「……つーちゃん……私の事好きだったの?」

「……好き……だよ。りーここそ先輩しか見えてないと思ったし、私は脈なしだから、取り持ったんだけど⁇」

「そっかぁ…… つーちゃんが好きだって知ってたら付き合ってたよ……つーちゃんそうゆうの興味無いのかと思ってたから。だから隆のOKしちゃったんだけどな」

「てっきり、りーこは先輩の事好きなんだと思って頑張ったんだけどな」

「少し気になってたくらいかな? サッカー部のキャプテンだし、結構人気あるし⁇」

「私サッカー部入り損じゃん。早々に辞めたから良いんだけど」

「好き同士だったとはねー……私達さ……」

「…………」

「…………」

「……ちょっとトイレ借りるね」



「りーこ……ちょっといいかな⁇」

「何? 改まって? なんで隣座るのよ。ちょっと温かいの飲みたくない⁇ 入れてくるね」

「待って‼︎‼︎」

「ちょっ! 痛っ‼︎ 足引っ張ったからこけたじゃない! 」

「…………」

「ななっ何⁈ なんで真顔? ちょっ、降りてよ‼︎ 何?押し倒して、なし崩しのNTR的な⁇ ははっ、私これでも一応始めてなんだからロマンチックな方がいいんだけど⁇」

「……さっきトイレ借りたじゃん?」

「…………うん…」

「洗面台で手を洗ったんだけどさ」

「……手洗うのは……当たり前だよね」

「うん……そうなんだけど、りーこ……なんでジャージに着替えたの」

「だから言ったじゃん。パジャマだとね……色々と……着けるの面倒だったし? ジャージなら……色々隠せるし……ジャージが嫌なら着替えるからどいて? ね⁇」

「りーこ……ごめん……」

「…………ごめんなさい……」

「やっぱり……また……ガード外されたヤツがあったからもしかしたらと思ったら」

「……ごめん……もうしないから……だって……止められなかったから」

「謝らないで……責めてるんじゃないよ。理由も言わなくていい。なんとなく……検討つくし。私のエゴだけど……傷付くのは自分だけじゃないって」

「ほんと……エゴだね。そんなありきたりで分かりきった事……同じ事ママにも言われたよ。そんな事止めなさいって怒られたし」

「違う。止められるものじゃない……私だって止められないし……でも……りーこのを見ると自分でした時よりも痛い。胸の奥が……どうしようもないほどに痛むんだよ……それに色は違うけど……止められないくらいに流れてくるんだよ……だからやってもいいから、やる時は私を思い出して。私も一緒に傷付けて痛めつけてるって……私はそれを喜んで受け入れるから」

「なんで……つーちゃんが泣くのよ。つーちゃんはこんな私を受け入れてくれるの⁇」

「りーこがいいなら。私は会った時からりーこの事、好きだよ」

「…………今更ね。今つーちゃん居なくなったら私寄りかかる所無くなっちゃう」

「今、抱きしめながら私振られた?」

「……うん……つーちゃんの泣き顔見たくないもん」

「そっか……今までと変わらずだね」

「私ね……振られたの。隆に」

「理由聞いてもいい」

「…………つーちゃんのせい……」

「なんで⁉︎ 呼び出されてから、りーこと距離置いてたっーわぉ‼︎‼︎」

「いつまで押し倒してるつもり⁇ 交代だよ」

「力強いね」

「ナムルのもやしみたいなつーちゃんには負けないよ」

「馬乗りでディスられると辛いんだけど」

「ねっ。この細い首なんて私の掌でも包みこめるよ」

「もやし首って? 否定は出来ないけど」

「ううん。もやしなのは事実だけど。このまま締めていけば気も晴れるかなって」

「八つ当たり……って締まってるから‼︎」

「締めてるの。だってつーちゃんのせいにされたんだよ。椿と会いすぎだーとか、椿と居る時の方が楽しそうだーとかさ。本当に勝手だよね。隆と居るよりつーちゃんといた方が楽しいんだから仕方ないじゃない⁇」

「それは……先輩に……あや……まったし、一発グーパンされて、きょ…距離置いてた……なんで…………りーこ。く…るしい」

「うん。その時は気が済んでたみたいだけど、あれからもヤキモチがしつこくてね……昨日ね、俺と椿どっち取るんだ? 椿と縁切らないなら終わりだって言うから、つーちゃんって言ったら振られちゃった」

「そ……それでなんで、やっちゃっだーー……ヒュー……りーご…そ…そろそろ……まじ……やばい」

「なんでやったのかな? 振られた理由につーちゃん使われたからかな? 特に振られたのはショックじゃなかったんだけど。やっちゃうのに理由なんてないよ。分かるでしょ?」

「ぞ……ぞうだね……ヒュー…ヒュー……」

「だからつーちゃん。責任とってね」

「…………」

「…………」

「かはっ‼︎ げほっげほっげぇぇー」

「つーちゃんもしかして初めてだった⁇」

「はぁ……はぁ……頭くらくら……するし、痺れてる。言われなくても初めてだよ」

「初めては脳まで痺れたのね。ごちそうさま」

「初が…げほっ……首締められて舌まで入れられるとは夢にも……思わなかったけど……」

「ごめんね。なんか盛り上がっちゃった。あとね、しばらくタートルネック着てね」

「なんで⁇」

「くっきり手形残っちゃいそう」

「ママさん、今日帰りは⁇」

「遅くなるって言ってたよ」

「ストール貸して。ママさんに見られたら面倒だから。あと今日は泊まっていくから。帰る気力ない」

「ママも喜ぶよ。それでお返事は⁇ ママに報告したら歓喜して泣いちゃうかも」

「あぁ。お腹すいたからなんか作るけど何食べたい⁇」

「んー……海苔巻き‼︎」


fin

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[良い点] 目瞑ってて。 [一言] 喜んで受け入れる。
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