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18歳で墓に入った俺が異世界概念のチート白猫を引き連れレベルMAXになっちゃいます  作者: 松坂夢衣
[同時進行型] 第〇.五章 レッドツリー 開幕
9/10

第1話 赤木。可愛い子に会う。

次に私の意識が覚醒したのはあれから何時間...いや、一日?つまり、結構経ってからのことでした。


「あ。ようやく起きたわね。」


赤髪の美しい少女が話しかけてきた。


「突然の悲報ですけど、貴女は死にしましたよ。えっと...なんて読むんだ...ひづきさん?」


「ひるなです...」


「失礼。」


よく間違えられる名前の読み方...

美少女に名前間違えられるのは人生に1度しか無いイベントでしょうね。


あ。それで、私死んだんでしたっけ。


何故か言葉にできなかった、

何故できないのか。

そのことは明白だった。

おじいちゃんから伝えられてきた事。


言葉に出すと本当になる。


この言葉は私の胸に深く突き刺さっていた。だから運動会のかけっこで一位になると呟き、見事一位だって、とった事がある。


つまり

私が死んだ という事実を認めたくなかったという事だ。


「おや?もしかして、自分が死んだことを認めたくない系の可愛い子でしたか?」


可愛い子はともかく。

図星を突かれて困る。


「まぁ...そんなとこですね。死んだのはショックですし。まだやりきれてないこともあったわけだし。」


私は言う。


「あらあら。意外にあっさり認めてくれるのね。」


「あの...」


いっちゃん。いっちゃんの事だ。私が思い切り押して助けたいっちゃんは大丈夫だろうか。


強くしてしまっただろうか。


「あぁ、あの貴方が助けた少女さんですか ご安心を。生きてます。」


ほっと胸を撫で下ろした、


「生きてます。生きてますが...貴方が自分を庇って死んだことに深い悲しみを抱いているようです。無理もないですね。」


あぁ。いっちゃんはそうゆう子だから...

みんなに好かれて、少しおせっかいで、優しくて、困ったら助けてくれて


ダメな私に仲良くしてくれて、


私のことを思って泣いてくれて。


いっちゃんはいい子だ。


「あ。それでですね、貴方に提案なんです。」


「はい?」


「異世界!」


「へ?」


異世界とは。

ゲームのやつ。

萌かわオタク小説にありがちな。


「へ?」


「異世界に行きませんか?異世界ですよ!」


「えっと.......えっ...えっ...?」


頭が大混乱でしたね。えぇまぁ。


「あの...?異世界とは?」


「異世界はあなた方がいた、世界とは違う世界です。楽しいですよ。私も異世界で生まれたのですから。あ、ちなみに私の名前はサード。セカンドさんが行方不明なのでね、てか私本体が異世界なようなもんですけど。」


サードと名乗る赤髪美少女は自分が異世界だと言い始めた。

私は大丈夫なのか。


死んで早々、こんな変な事に巻き込まれてしまった。


「沈黙は了承の意思!」


急に喋り出したサードさん。


「へっ!?」


「さぁ、待ってる余裕はありませんよ!それではいってらしゃーい!」


そう。そうでしたね。

私はこうして異世界に連れてかれたのですね。


またしても意識は途切れる事になります。

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