表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

第2話 草原から白猫と共に

そこには、広がる空と豊かな大地があったのです...!


「にゃあ。」


空気を読まないその声にハッとする。

手に抱きかかえていたのは、白猫だった。


何なんだ?この猫は。お前も異世界に巻き込まれてしまったのか。


「にゃあ。にゃにゃにゃにゃあ。」


子猫がどこぞやから、眼鏡を取り出していた。

そこには小さな文字で「猫翻訳機」と書かれていた。

どうやら使えと言っているようだ。

装着。


「私の名前はセカンド!異世界です!どうですか?カイトさん。ここがあなたの望んだ世界ですよ!」


そ...そうなのか。

そしてこの子猫が、俺を異世界へ連れて行った赤髪のセカンドとも分かった。


「...と、まずは説明を。」


「説明?何ですか?もう説明したじゃ無いですか〜。ここが貴方の望んだ世界です。まぁ、明確に言うと貴方が望んだ世界に近いイメージの世界なのですが。」


「いやいや。そうじゃなくて。俺は何処へ向かえばいいのか教えてくれ。」


「へ?そんなの知りませんよ?自分が思うがままの道へ進んで行ってください!」


「....まぁ、南の方へ向かうよ。」


使えない。


とりあえず南の方へ向かうことにした。

何があるかは分からないが

早く草原を抜け出して、おれが望む世界ならば、きっとそこには、いずれ永遠の絆で結ばれた仲間達が.....

待っているはず!


「あ。カイトさん?そっちは南じゃなくて東ですよー!」


「....いいんだよ。もう。」


東にルートを変更した。


真っ直ぐ進むこと15分弱。

改めて質問。


「お前何なんだ?何で猫なんだ?初めて会った時は少女の形だったじゃん」


「ふっ。この姿は仮の姿でござんすよ。カイトさん。本当はもうちょっと優雅な姿になる予定でしたが...」


「そうか。そうか。」


「真面目に聞いてます!?いくら、神々しいセカンド様も怒っちゃいますよ?」


「で、何ができるんだ?」


「そうですね...。食料の捕獲?ステータス確認などですかね」


「おー。ステータス確認は使えそうだな。食料の確保もこの状況では持ってこいだ!」


進む事40分。一向に草原から抜けない。


「おい。どうなってんだ?どれだけ進んでも草原から抜けられないぞ」


「あ。言い忘れてました!私にはマップ機能が搭載さていました!」


「早く言えよ!」


「ここから先、約10分で草原から抜けられます!」


俺は少し小走りで10分間歩いた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ