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プロローグ1

確かあれは8月が過ぎて、9月の辺りか。


ふと、少年は思うのであった。

少年の名前は市野海斗(いちのかいと)

いたって平凡。

友達は多くないが、クラスで孤立もなく勉強ができないのかと言われても、いつも順位は平均を中心に上がったり下がったりだ。

運動面では中学で陸上を学んだ。しかし、高校生では「すごい」と言われたラインがもはや平均ラインになっていた。

顔だってイケメンか、と言われると答えにくいがだからと言って不細工では無いのだ。


いたって平凡。


身長百六十八センチ

体重六十一キログラム

両目とも視力A。

得意科目 国語

苦手科目 数学

彼女なし 童貞

家族関係 父・母・姉・妹


そんな俺は先程本屋で買った、文庫本を近所の公園のベンチでページをめくっていた。

小さな子供達が、チラチラ俺の方を向いている。小さな子供達にとっては俺はどうやら不審者扱いのようだ。

だが気にすることはない。


俺はいったて平凡なのだから。

何があっても平凡なのだから。


本を読み始めて数十分たらずで家に帰ることにした。

理由は、特に無いがあの幼気な子供達の視線がキツイからとでも言っておこう。


「あ!お兄ちゃん!お帰りなさい」

家に帰って、最初に挨拶してくれたのは妹の市野陽菜(いちのひな)

真面目で良い子だ。

現在中学2年生。

学力は優秀である。


「おかえりー」

次におかえりを言ってくれたのは、姉の市野林花(いちのりんか)

元気な良い子だ。

現在大学2年生。

運動面では優秀である。


とまぁ、兄弟について心の中で解説していた。

あれ?俺は何故こんなにも心の中で解説をしているのか。

確かに俺は少し本の読みすぎで妄想に夢を膨らませることはごく稀にあるが、こんなどうでも良いような解説を何故...?


と疑問に思っている内に、時刻はさっきよりかなり経っていた。

風呂に入らなければ母さんに怒られるなと思い、一階のお風呂場まで行くために階段を降りて行く。


「にゃあ。」


突然聞こえた猫の鳴き声に振り向く。

しかし、そこにはごみ一個もなかった。

空耳か。


俺がもう少し早くあの猫を見つけて入れば、話は変わったのかもしれない。

と思うのは、まあまあ先のことだったのだ。


市野海斗(いちのかいと)


18歳。7月15日生まれ。

平凡な生活を送っていたが、突如異世界召喚されてしまう。セカンドの仕業かと思われたが違うようだ。

現実での肉体は死亡したと思われている。

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