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クズが転生したら。  作者: XYZ
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1・働けクズめ。

暇つぶしと現実逃避から始まった物語。

はてさていったい何話続くことやら。

温かい目で見守ってくださると非常にありがたいです。

 ふぁ~、今日も1日よく寝たぜ。

 仕事を辞めて今日でちょうど7年。早いわ。まばたきしてたらいつの間にか7年経ってたわ。

 なんて冗談は置いといて

 現在、俺はニート(47)やってます!

 毎日、寝るかゲームするかしかしてない、ただのニートさ。

 仕事を辞めた最初の4年は貯金で何とか暮らしてたけど流石に5年目は無理だったね、うん。

 8桁あった貯金も働かなくなるとあっけなかったな~。

 ってことで親に泣きついたのが一昨年。親父にぶん殴られ、お袋には泣かれて大変だったな。親父は殴り返しておいた。だって痛かったし。

 と、まぁ、ニート歴7年目突入した訳ですが、なんとこの度、両親の離婚が決定致しました!そう!熟年離婚!!

 フフフ…。どちらに養ってもらおうかね!


「第一印象から決めてました!お父様!養ってくださいお願い──い、痛い…殴らんといて」


「おめぇどの面下げて養ってもらおうとしてんだ?!あぁ!?…働け。バイトでも何でもして自分で生活しろ。いい大人がいつまでも脛かじってんじゃねぇ!ぶち殺すぞこのクズが!」


 くっ…だ、だったら…


「お袋──」


「働かないなら…あなたを殺して私も死ぬわ」


 Oh...お願いだから手に持ってる包丁を置いてくれないか。


「そもそも、あなたを養うお金なんてもうこの家には残ってないの。詳しいことはあの人に聞いてちょうだい」


「親父、一体何があったんだよ」


「……で……した…」


「は?なに?よく聞こえなかった」


「株で大失敗したんだよ!!」


「マジか…もしかして借金とかは…」


「あぁ、もちろんあるぞ莫大なやつが。だから昔馴染みの友人に頼んでマグロ漁船に乗ることにした。そうだ、さっきはあぁ言ったがおめぇも来ねぇか?2人でやれば倍早く終わるからよ」


 いや、マグロ漁船なんてめちゃくちゃ辛いって何かで読んだことあるから絶対パスだわ。ひょろひょろの俺に何をさせるつもりだクソ親父め。


「…で、お袋はどうするんだ?」


「実家に帰って両親の介護をするわ。あ、そうだ!さっきはあぁ言ったけど私と一緒に介護手伝ってくれないかしら?あなたがいれば私も楽でき──」


「親父、お袋、今までお世話になりました。これからは自分で生きていくことにします。さようなら」



 とか言ってたのが3ヵ月前の話。

 今は夜間の交通誘導のバイトをやってる。

 正しくは『ついさっきまで』なんだけどな。

 暴走した車が突っ込んできて時間が時間だったからウトウトしてた俺は逃げ遅れてひかれた。運転手はすでに事切れてるようだ。

 空中を回転しながら俺は走馬灯を見てた。

 いやぁー親の脛かじりまくったなぁー。

 まぁ、あれだけ苦労かけてたら俺が死んだくらいじゃ悲しまないだろう。

 あいにく、他に泣いてくれるような人、独身だったからいないでしょう。

 あれ、何か悲しくなってきたぞ?涙が──あ、これ血だったわ。ブラッディージョーク!HAHAHA!

 とか言ってたらお迎えが来たようだな。

 願わくば来世では────来世あんのかな?

 まぁとにかく!良い人生でありますように───

本当のクズは父親説

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