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最悪の一日  作者: ものまにあ
1/1

最悪の一日①

!」


(やばい……遅刻だ……)


今日は終業式。

終業式に遅刻すると面倒だ。

途中から入らなきゃだし。めだつし。


美香は目立つことをあまり好まない。

と言っても、そこそこ可愛いので自然と目立ってしまうのだが…


それに今まで無遅刻無欠席の美香は遅刻したくなかった。

別に特別真面目というわけではない。

下手に目立たぬよう手を抜くときは抜くと言った感じに生活していた。


ご飯は食べる時間なかったので代わりに冷蔵庫に入ってたジュースを飲む。

いつも飲んでいる炭酸飲料だ。

今日は早く終わるしこれだけでも空腹はごまかせるだろう。


家から駅までは5分ほどで時間がないので飲みながら駅に向かう。

さっさと飲み干し捨てようと思ったのだが、電車のアナウンスが聞こえたのでその場に捨て急いで階段を登った。


(間に合った………)


この電車で行けばギリギリ終業式には間に合うだろうあと、10分ほどで学校の最寄りにつく。


だが………


「○○駅~●●駅間で人身事故が発車したため急停止します。お急ぎのお客様には大変ご迷惑をお掛けします。」


美香は焦った。


おそらく朝飲んだジュースとこの異常に寒い車内のせいであろうか美香はもよおしてしまっていたのだ。

それも、大小両方とも。


普段美香はあまりトイレに行かない。だから、おしっこの方は我慢できる自信があった。問題は大きい方だ。便秘がちだからか我慢したことは少なかったので自分の限界がわからないのだ。


(うぅ………お腹痛い。電車早く動かないかな……。)


あと何分で動くのか検討もつかない。それはまるであてもなく闇の中をさまよっている気分だった。


うんちしたいよぉ。漏らしちゃったらどうしょ。

いや、だめ。この歳になってお漏らしなんて洒落にならない。我慢しなくちゃ。


20分経過~


(あぁ…やばい…もぅだめ……)


電車は全く動く気配がない。


止まるなら駅で止まってくれればいいのに……

なんで、あと2駅なのにとまるのよぉ


「おまたせしましました。あと15分ほどで発車予定です。大変ご迷惑をお掛けしました。」


(うぅ…あともうちょっと…それくらいなら我慢できるかも……)


「っ!」


安心したその時だった


急にガスがお腹に溜まりだしたのだ


(おなら……でちゃうっ……)


美香は思わず右手で肛門を抑えた。


幸いにも車内は満員で周りからは見えづらい位置にいる。


(はやくっ……はやくしてっ!

うんちっ……うんちでちゃうっ!)


時計を見るともうさっきのアナウンスからすでに20分も経過していた。


(なんで動かないのよ~、、、)


よくあることだが、出発予定時刻が遅れているようだ。普段なら電車が少し遅れたら理由のある遅刻だしサボれていいな、などど思っている美香だが今は一刻も早く駅につくことを願っている。今の美香にとって一分一秒がとても長く感じた。


「大変おまたせいたしました。まもなく発射します。」


よかった~……間に合うかも……次の駅で下りよう


「●●駅~●●駅~」


(やっとトイレに行ける)


だが、美香の期待は裏切られた。

駅についた途端に駅に待っていた人たちが一斉に乗車し始めたのだ。

普段からこの駅では乗る人は多いが降りる人は少ない。住宅街が多いからだろうか。


「扉が締まります。ご注意ください。」


無常にも電車の扉は閉められてしまった。


(なんなのよ!マナーは守りなさいよ!漏らしたら……どうしてくれるのよぉ…)


いつもは強気な美香もだんだん弱気になっていく


(もう本当にダメかもしれない……)


次に電車が停車するのは普通電車であれば2つ先なのだ。急行電車に乗った自分を呪いたくなった。


ガタンっ!


「きゃっ!」


急に電車が発車した。

他の乗客もびっくりしたように悲鳴を上げたり、ふらついたりしている。


しかし、そのことによって最も被害を受けたのは美香であろう。


「ん~~~~っ」


声にならない声を上げる。


さっきまで肛門を抑え美香を支えていた右手が肛門に突き刺さり肛門を刺激したのだ。


美香の肛門から我慢していたガスが溢れ出す。


ぷすぅ~~~


(……くさい。)


それは自分の体内から出たとは思えないほどの悪臭を放っていた。


何人か顔をしかめているのがうかがえる。

幸い音は出ていないから誰が放ったものかはばれていないだろう。

だが、気づかれるのは時間の問題かもしれない。

さっきので身体の緊張状態か解れてしまったため、ガスの放出を止められなくなってしまったのだ。


それは、ぷっぷっ、と小さな音をたてて体内から放たれていく。


「なぁ……なんかさっきから臭くね?」


「な……やめて欲しいわ。臭いし。」


後ろの男子高校生の声が聞こえる。


(うぅ……恥ずかしいよぉ……ごめんなさい……)


心の中で謝りつつも、自分が放った悪臭だということを気づかれないように祈った。


(早く、早く、)


目の前をすぎる駅を恨めしそうに見つめる。


「大丈夫?貴方お腹痛いんじゃない?」


「いっいえ!大丈夫です!」


近くにいたおばさんが声をかけてくる。大声を上げたため皆の視線があつまる。


「でも、すごく顔色悪いわよ?さっきからお腹抑えてるし………もしかして、うんちしたいの?」


突然図星を言われたので変にお腹に力を入れてしまい、我慢していたガスが肛門から勢い良く放出された。


ブブブッ………ブッッ……ブブーッ


我慢していた尿も漏れ始め足に一筋の液体が流れ始めた。


「ちっ、ちがいます!ちがいます!ちがいますから!」


美香は恥ずかしさのあまり全力で否定した。

それが逆に我慢していることを肯定していることとなる。そうでなくともあれだけ大きなオナラをしてしまえばどっちにしろバレてしまうが……


「そ、そぅ?」


おばさんは美香が恥ずかしがってるのを悟ったのかそれ以上追求してこなかった。


だが、周りは許してくれない。

悪臭を放ち続ける見かを睨み文句を言い始める


「くっさ……」


「あんな臭いオナラして……恥ずかしくないのかしら?……私ならもう生きていけないわ」


「あんな可愛い子でも屁は臭いんだな……」


周りからは、心ない言葉が浴びせられる。


気を抜いたらもうお漏らしをしてしまいそうで一瞬も気を抜けない。


これ以上おならを我慢していたらガスに押されて漏らしてしまいそうだ。


(どうせもう皆に我慢してるのばれてるんだ………

それなら……)


美香は少しずつ少しづつガスを抜いていく。


そうするたびに悪臭が放たれ周りから文句を入れ続けるのだった。


処女小説です。

駄文をお許しくださいm(__)m

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