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寝酒／シーツ
『だってグルメだし』――寝酒
不眠症かもと呟いたら
友達は寝酒を薦めてきた
お酒は嫌いじゃないし
いいかもしれない
終電で帰宅して
強めの日本酒を煽る
でもなんだかイマイチ
せっかくだから肴を作ろう
そういえば新しいレシピ本もらったし
美味しい肴ができてお酒を堪能
でも呑み終わったら明け方だった
そもそも私はザルだった
□ □ □ □ □ □ □
『眩しい程に真っ白な』――シーツ
目を開けるとシーツの海
冷たい朝の空気から
私たちを守ってくれてる
振り返ると
初めて目にしたあなたの寝顔
眼鏡を外しているせいか
いつもよりちょっと幼くて…可愛い
ずっと見ていたい気もするけど
あなたの唇が恋しくて
甘く名前を呼んで欲しくて
身体をずらしてあなたに顔を近付けた
シーツの中でもぞもぞと
起こさないよう気を付けながら
あなたが目を覚ますまで
…目測2秒
