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後書き(激長文)

『協奏曲』から読んで下さった奇特な方は初めまして、『世界の狭間』から付き合って下さった辛抱強い方はお久しぶりです。月城 柚です。こんな無駄知識と駄文長文な小説を読み続けて下さり、もう、昇天してしまいそうです。ありがとうございます。

さて、今回はご存じの通り番外編です。本編とは一風変わった流れや雰囲気や目的でお伝えしました次第です。




 

それでは毎度お馴染み、作中で出た魔術の解説にいってみましょう。

まず、ルネィス・マクスレツィアの魔術、ネクローディアから。ネクロマンサーと聞くと人体実験や死体蘇生をしていた人というダークなイメージがあるかも知れません。というか実際にそういう事件もあったりしたから否定は出来ませんが、大半は善良な方々だったのですよ。

文中でルネィスが言ってましたが、ネクロマンサーは厳密には魔術師でも錬金術師でも医者でもありません。魔導師です。あらゆる死に関する事柄を魔導書にして書くのが目的です。

一六世紀前半、偉大なる魔導師であったと言われるアグリッパなんかは悪霊を召喚したり降霊術を学んだりしていた為に悪い噂がたったりして、留守中に空き巣に入られた上に空き巣が間違って悪魔を喚び出して殺され、帰ったアグリッパは家で知らない人が死んでてビックリ!とりあえず魔術で数分だけ蘇生して町中まで歩かせ、あたかもそこで死んだ様に見せますが死体には首に絞跡があった為に『こんな事が出来るのは奴しかいない』と禁忌の術がバレたならいざ知らず濡れ衣まで着せられた為に逃亡した訳ですが。恐らく、この逸話が『ネクロマンサー=悪』という印象を植え付けたんじゃなかろうかと睨んでます。あとはなし崩しですね。

あ、ちなみにピーターパンのお話は月城の勝手な想像です。本気にしないで下さい。ただ、ピーターパンが大人になった子供を殺していたという話は間違いありません。トリ○アでも言ってました!

さて、次にレミーナ・オヴ、テンプル騎士団についてです。

第一回十字軍の正式名称は『白十字聖堂騎士団(K.T obliquo e bianco)』といい、信憑性は五分なんですが聖杯を手に入れたとも言われています(この辺りは魔術的見解より考古学的見解で、間違いだと指摘されたりされなかったり)。

で、騎士と聞くと剣を思い浮かべません?実は発足当時は、槍が主流武器だったみたいです。

騎馬戦では如何に相手を引きずり落とすかが勝敗を分ける為に、ハルバートと呼ばれる槍で戦ってたみたいなんですが、遠征の時は槍は重たく邪魔になるという理由から剣を使い始めました。尤も、当時は槍がイメージアイテムになりつつあった為に、長さ六〇センチ程度のビルという手持ち槍を装備していたみたいですが。

テンプル騎士団の紋章(エムブレム)でもある、白馬に乗った二人の騎士。これは当時仲の悪かった騎士と司教の友好を表していますが、悪魔崇拝の件で司教らの息がかかった聖ヨハネ聖堂騎士団なんかにお株を奪われたりして一三世紀後半に解散したらしいです。

さて、最後は水鳥シズカの用いた魔術、アストラル・ライトやダーインスレイヴなどの近代魔術(アドヴァンスド・マジック)について。

信仰している宗教を持ってないシズカが、どうして宗教防御なしで魔術を行使出来たのか。それこそが近代魔術と呼ばれる技術の、文字通り魔法(マジック)なのです。

一九世紀から二〇世紀にかけて『とある魔術師』が定義づけた近代魔術とは、『赦された者の奇跡』ではなく『誰でも使える裏技』の事です。テレビや雑誌でよくある占星術やタロット等々、昔からの伝統であり様々な流派なんかも存在しますが、民間に広く知られ始めたのは実際にはつい最近の事なんですね〜。

まずは眼鏡や水晶を用いたアストラル・ライトの説明から。これは『黄金の夜明け団』に所属していた魔術師エリファス・レヴィが定義した魔術法則で、世界の万物は物質(マテリアル)精神(ミストラル)霊魂(アストラル)の三つの要素で形作られている、という考えです。アストラル・ライトという術式は要するに、人の魂を視る魔術です。某スピリチュアルなお方が視ている守護霊というのもこれの効果に該当します。……本編じゃ、ルネィスが守護天使視ちゃって失敗したなぁとか思ってませんよ、えぇ!

で、次にダーインスレイヴなんですが……本編で説明したまんまで特に補講する必要がないんですよね。強いて言えば、シズカのダーインスレイヴが浮いていた理由は、彼女が風を司る『緑』の色彩(カラー)が得意だったからです。実際(実際って言うのは語弊がある気がしますが)には浮きません。





では、一通り語ったところで謝辞に参ります。

友人・I田くん。……本当に疎遠になってきたなぁ。二〜三ヶ月に一回しか会えない現状をどうにかしたいな。あと、テレビでガンダムネタがある度にメールを送るのはやめてくれ、ファーストとか分かんないから。マジで。

友人・M野くんこと虎塞サクハくん、HくんことSinくん(あんま変わってないな)、T瀬くんことリョウくん、T上くんこと伊東圭樹くん、T崎さんこと烏硫さん。あぁもうお前ら一括りに好きだ!ひ、一人一人書くのが面倒くさかった訳じゃないんだからねっ!

恐らく一番古くから僕を応援して下さってる霧雨さん。毎度毎度、的確なアドバイスや嬉しい感想、誠にありがとうございます。ほんのちょっぴりでも気が向いたら、サイトの方に戻ってきて頂きたいです。実は密かに貴方の夢を応援してる月城です。あ、それと例の話は現在進行中ですので、もうしばしお待ちを。

僕の心の師匠である4&4Kさん。水鳥シズカのアイデアどころか、詳細設定まで送ってこられた時はビックリしました(笑)お陰でキャラの全貌は一瞬で固まりましたよ。敵役にしちゃって申し訳ないと思いつつ、本当にありがとうございました。

『世界の狭間』と共感出来る、現代ファンタジー蘊蓄小説(何だそれ)を書いている世木維生さん。可憐少女の善玉ネクロマンサーと聖堂騎士のアイデアを下さり、ありがとうございます。ルネィスとレミーナはイメージ通りになっていれば嬉しいです。

そしてサイト運営管理者のウメ様、そしてそして最後まで読んで下さった読者の皆様に、心の底から特大の『ありがとう!』を。

毎度、後書きを書く度に長くなっていくなぁ、と最早、諦め混じりに、

今回はこの辺りで失礼します。





番外編『セカイノハザマ』、キャラ募集は随時募集しております。『こんな魔術ってないの?』や『こんな魔術作れやボケナス!』など、小さなヒントでも頂けたら幸いです。皆様からの応募、お待ちしております。





さて、次回も番外編です。本編も少しずつ執筆してますが、ネタ提供がある限り、そちらを優先しております故。ご了承下さい。





番外編には、オマケ話がついてます。パラレルという奴です。無茶無謀な事には自らチャレンジする冒険野郎な僕です。オマケ『理容店の赤・青・白のクルクルは動脈・静脈・包帯を表してるって知ってた?』も注目して頂けると何よりです。タイトルに意味はありません。

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